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上原ひろみ × 熊谷和徳 TOUR2017 @オーチャードホール 2017.12.21

12/21 Thu @Bunkamuraオーチャードホール

平日。。。

水曜日、木曜日の東京公演両日のチケットを取りましたが、
環境変化の直後なので、平日のライブは完全に諦めてました。
でも、チケットはどうしても手放せずに持っている状態で。。。

しかしこんな時に、神様は味方してくれるもんですねぇ。
会社から入社時健康診断を受けるよう言われ、
上司からは、平日の夕方に検診受けて直帰して良いと言われ。
(なんて優しいんでしょ)
それならばと、このライブの日に検診日程合わせました。
こうして、1日だけですが参戦することが叶ったというわけです。
神様、仏様、ご先祖さま、ありがとー!(笑)

というわけで当日はバリュームを飲んだ後なので、
渋谷に向かう途中で数回ほど寄り道をして為すべきことを為し、
会場に入った後は「2時間ちょっとの間、おとなしくしてるんだぞ」と
腸をなだめる。
おかげさまで腸も協力的でライブに集中できました。


席は1階後方の端、音響的にも視界的にもマル。
上原&熊谷組のライブは過去何回か聴いていて、
最後は2011年の東京JAZZらしい。
(ブログは過去記事見つけるのがひじょーにラク)
ちょっとご無沙汰だったかな?という時間の経過に対して、
このお二人の進化は凄まじかったです。

毎度のごとく、いやそれ以上の渾身のステージで、
これだけでも溜息がでる素晴らしさなのですが。

まず、ひろみさんのピアノの音色が美しい!!!
これはエドマーとの時にも思ったのですが、
なんだろ、特に今回のツアーでは高音部の抜けが良いというか、
和音の響きがクリアというか。(偉そうに申し訳ありません)

熊谷さんは、砂?を撒いた上でのタップや、
ボイスパーカッションを取り入れるなど、
タップの可能性を追求し続ける姿勢に驚きました。
ダンサーでありミュージシャンであり、
打楽器でもありベースでもあり、
時にメロディーが聞こえてきたりで、終始圧倒されてました。
それに、よくもまあ、あそこまで正確にリズム刻めるもんですよね。
音だしてるのは足ですよ、足。

あまりの音数の多さに、音を譜面に書き起こすことを想像してしまうのですが、
ほぼ16分音符で埋め尽くされた真っ黒な譜面になるでしょうね。
お二人とも、手首足首をアイシングしないとマズいんじゃないの?
誰か止めに入ったほうが良いのでは?と本気で心配になるくらい。

「Place To Be」とオーチャードホールの組み合わせも、個人的にツボで。
この曲は2007年に映画「オリヲン座からの招待状」の主題歌として発表されて、
東京国際映画祭のオープニング作品として、このオーチャードホールで
初上映されたと記憶しています。
当時、Place To Beが聴きたくて、ここに映画観に来ました。
その後、Place To Beがピアノソロアルバムに再収録され、
様々な人と共演することで曲の新たな顔がたくさん生まれ、
ひろみさんの代表曲のひとつとなり、
10年後の今日、あの日と同じ会場で聴けるなんて感慨深かったです。

ソロパートも熱過ぎて汗が出ました^^;
熊谷さんのタップは和太鼓を彷彿とさせるものでした。
しかも、熊谷さんたった一人で、大勢の和太鼓集団の臨場感。

ひろみさんのBQEは、もはや「鈴鹿」と曲名変えたほうがいいんじゃないかな?
BQEを通行する車は確かに運転が荒いけど、
あそこまでカッ飛ばして危険運転する車ばかりじゃないでしょ?
でも、このくらい激しいのが好き(笑)

フィギュアスケートだと、疲れが溜まる後半に
難易度高いジャンプ跳ぶと加点されるそうですが、
これを上原&熊谷組に置き換えたら、後半は加点もらいまくりですよ。
疲れを全く見せないどころか、後半にいくにつれて調子も上がっている様子。

メインの木星は、特に中間部のピアノがブラボーだし、
アンコールは、このお二人のアンコール曲としてもはや定番の
「What a wonderful world」だし最高、最高!
この曲聴いたら、自分の周囲の世界が本当に素晴らしいものに思えて
感謝の念が湧いて来ました。

僕の勝手なイメージでは、
エドマーとのデュオは総天然色の鮮やかな油絵、
熊谷さんとはモノクロのシャープな写真、ですかね。

いや~、良かったです。

会場にはカメラが数台入ってましたので、是非是非映像化希望。


これにて2017年の上原ひろみ祭りは終了。
9月のBlueNote JAZZ Festival がキャンセルとなり、
エドマーとのすみだトリフォニーにも、
熊谷さんとの水曜日にも行けず
3回分は涙をのみましたが、
矢野さんやエドマーとの公演は合わせて7回参加でき、
その日その時にしか生まれない音楽の旅にご一緒させていただけて、
本当に感謝です。

来年も数多くひろみさんのライブと出会えますように。



2017.12.21 Thr Bunkamuraオーチャードホール

1. Tohoku ~ Wanderer
2. Seeker
3. The Times They Are A-Changin'
4. What Will Be, Will Be
5. Place To Be

6. Tap into the Light (tap solo)
7. BQE (piano solo)
8. Jupiter

EC.What A Wonderful World

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