感想 #2 関西全勝対決

今回は関西大学リーグ最終節、全勝対決となった京都産業大学対天理大学。大激闘の末、京産が最後の最後に勝利を手繰り寄せました。TMOあったら取り消されてたトライもあったので天理としては不運でしたが、後半の感じを見ると京産の方が若干ですが力があったのかなと。

前回は試合全体の展望の感想的なものを書きましたが、今回は見事優勝した京都産業大学の選手権でも発揮してほしい強みについて書きます。

チームとしてすごいなと思ったのはやっぱりDF。①順目へのリサイクルが早い
②FWのDFの出足がとてもいい
③セカンドタックラーの被せ、トイメンが外された後の内、外からのサポートが早い
そして何よりタックルが低い!
ここら辺の良さが全部詰まってたのが前半28〜29分辺りのダイレクトタッチになってしまったあとのDF。正直天理のATが悪かったわけでもないと個人的に思います。フィジカルの強い選手を使って早いスピードで当たれていたし、差し込んだ後のテンポもいい感じだったように思います。
しかし、京産のDFが素晴らしかったかった。差し込まれても順目への鬼リサイクルで外で余りを作らせない、少し外されてもカバー内外でカバーする、振り返しのシェイプでしっかり前に出て押し返す。最後はノックオンを誘いピンチをしのぎきったこのシーンは個人的なハイライトです。

ATに目を向けると個の突破力が強い。特に後半の立ち上がりのシーンなんかは本当に全員にしっかりゲインできる強さが見えました。中でも目立つのがNo.8ポルテレ。48分あたりのシーンでは敵陣10メーターラインからランでかわして接点ではじき飛ばしてゴール前5mまで1人で持っていってしまった。
ただ、少し気になったのは個が強い故の危険性。立ち上がりのシーンは最終的にトライを取れたものの大外でめちゃめちゃ余ってるのに、パスを回さずにトライ取りに行こうとしたり、試合を通じてちょっと独りよがりに思えるプレーがちらほらあったかなと思います。個で行こうとして取り切れずに終わるみたいな場面を作ってしまうと流れも悪くなるのでここは修正がいりそう。

選手権に向けての明確な課題はセットプレーとモールDF。特にラインアウトは精度が悪かった。チューカ君を上げる以外の選択肢をもっと増やしていきたい。スクラムも接点で勝ててた割にはといった印象。明治、早稲田、そして帝京と戦うためにはここの向上は避けては通れない。


おそらく決勝までの対戦相手は早稲田、明治になると思いますがおそらくフィジカルで優位に立てるので結構相性はいいんじゃないかなと思ってます。中盤のエリアで今回見せたDFが発揮出来れば十分勝てるのではないでしょうか。目指せ決勝!

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