ネットに晒す前にできたこと。
去る1月12日に岡山市内のイオンモール岡山1階の未来スクエアで、岡山県をホームタウンとする、2020シーズンはJ2リーグを戦うファジアーノ岡山のキックオフセレモニーが開催された。
キックオフセレモニー自体は何事も無く賑々しく執り行われた様子が岡山サポーターのツイートからは察することができるが、その中で気になったつぶやきがあった。
今日のキックオフセレモニー会場の立ち見のど真ん中で後の男性がお連れの女性に的外れな説明をしてた。
— しーどん (@seed_snow) January 12, 2020
「J2は2軍、野球で言えば四国リーグ」
「J1はプロだけど、J2はアマチュア」。
笑っちゃった。
「サカオタ集団」のど真ん中で間違った知識をひけらかすなんて…
その場を見ていない私の目線から言えば、自分達のいるJ2リーグをアマチュアだと言われたことに腹を立てるのは理解できる。無理もないことだ。とはいえ、Jリーグのリーグ構造に関する誤った知識を披露しながらも、そのキックオフセレモニーの場で立ち止まって、しかも立ち見のど真ん中に居たという事は少なくともその男性はいくらかは「ファジアーノ岡山」というサッカークラブに関して興味を示していたのではないかと。興味がないならそのまま立ち止まることなく素通りしていただろうし(ちなみにこのキックオフセレモニーは一般のお客さんも行き交う場所で誰でも自由に見ることができる形で行われていたとのこと)。冷静になって考えるとその発言自体に悪意があったとはっきりと断言はできない。それは現地で傍から眺めていたとて同じ。直接本人と言葉を交わさなくては真意は分からない。
この出来事を夜になってどうしても気になったこととして吐露して誰かから共感を得て消化したい。そういう欲求から「間違った知識をひけらかした人間」を嘲笑する場として本人不在で、本人の真意も知り得ぬままされたのが前述のツイートである。
これに対し私は「それなら直接間違いを訂正すべく諭せば良かったのではないか。ひょっとすれば誤解していただけかもしれないし」と思い、ネットにすぐ晒すことへの戒めを込めて今日の朝、引用RTさせていただいた。
ネットの海に晒す前に誰か教えなかったんだろうか。無知は罪じゃない。 https://t.co/qxO21klISQ
— ヤッサニオ【M・A・C】 (@YasuiTwittin) January 13, 2020
すると、現地で実際に冒頭のツイートをしたユーザーの隣に居たというユーザーから引用RTをいただいた。
無知は罪じゃないけど、特定の対象に対して興味を持って集まっている人の集団の中(それも、人混みの真ん中らへん)でその対象をこういう言い方で揶揄するのは(その男がどこまで知ってたのかはしらないけど)「悪意」でしかない。 https://t.co/BJLyfOfwHm
— iek (@iekiek1984) January 14, 2020
この方からすると、件の男性は明らかな悪意を持って「J2は二軍、アマチュアである」という発言があったという風に映ったらしい。とはいえ、連休にわざわざ会場に足を運んで、特定の対象に対して興味を持って集まっている集団の、しかも真ん中で「悪意」を持った発言をするようなアンチ行為を働く者が居るとも思えない(そもそも取り巻きの女性たちがいたということなので計画的な単独犯というわけでもないのは明白)ので、その旨を引用RTしたところ、いわゆる「宣戦布告」と受け取られたのか、ここから約半日、このユーザーとの引用RTおよびリプ合戦が始まった。このユーザーの話すところによると、ざっくりになるが
・自分は件の発言をした男性に間違いを指摘しようとしたが、周りから止めるよう言われた(逆上されるかもしれないと感じたため)
・そんなことを言うならお前が説得してみろ(←これ観た瞬間「ああこのパターンか」と)
そして、一番最初のツイートに対して引用RTで「誰かその男性に教えて上げなかったのかな」と言ったことについて、そのツイートをしたユーザーを晒しているから謝罪しろと言ってきた。
悪意があったかどうかまでは客観的要素でしか判断できない無知な発言を笑うことは出来て、第三者の目線で持論を述べた、その過程でその発言を笑ったツイートを引用したことが「晒し行為」にあたるという理屈が私には理解できなかった。
そして。最後に抱いた感想は。
親の仇のように約6時間もこんなことに指先を動かす労力を費やすくらいなら勇気を出して男性に間違いを指摘したほうがよほど良かったのではないかと思いました。
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