24/05/09 暴食の自由

TLに流れてきた「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」というマンガを読みました。感想としては…怖すぎ!

タイトルの通り、ドカ食いするマンガなんですが描写がいやにリアルなんですよね。めんつゆに漬け込んだめちゃくちゃ味の濃い鶏肉にマヨネーズをかけて大量の白米をかっ食らうところとか顎の付け根がキュッとなる感覚を覚えました。極度にしょっぱいものを食べると目玉が重くなるような感覚があってオエッてなるんですが、それを想起させるようなリアルな描写でした。食べたときの体の反応まで想起させるとは、グルメマンガとしては超一流かもしれない…。

そして暴食のみならず、その後に訪れる血糖値スパイクによる強烈な眠気をある種のエンタメにしているのがまた怖い。いやあ、怖い。
僕はこれを読んだあとに「『ハーモニー』のミァハもドカ食いで抵抗するべきだったのでは」ということをツイートしたのですがRTされたのを見てみると他にも言ってる人がいたみたいで、やっぱり考えますよね。このマンガって「不健康になる自由」をすごく考えさせるマンガだと思います。
「(暴食によって)自分の寿命といっときの快楽を交換する権利」って自由主義国家に生まれて市場経済の中で暮らしていると当たり前に思えてしまいますが、限られた社会構造でだけ生まれる特殊な権利なんですね。僕はここに自由を感じたのですが、社会主義者が見たら深夜まで資本家に労働搾取されてドカ食い気絶によって刹那的な快楽を得ているさまを近視眼的行動によって公共の福祉が損なわれる資本主義経済の構造的欠点と指摘することでしょう。

*   *   *

お昼に突然興が乗り、豆板醤と甜麺醤と味覇で麻婆豆腐を作りました。

仕事する机で食べるので申し訳程度に布を敷く

五香粉を思い切ってぶちこんだのですが、するとひき肉部分と結びついてなんだか部分的にモンゴル料理のような味になっていました。面白かったです。実はクックドゥとかのやつを使わず材料から全部自分で作ったのって初めてなんですけど、とても簡単にちゃんと麻婆豆腐になるんですね。

作り始める前にご飯を炊き始めたのですが、普段は1合で炊いて2回に分けて食べるのに、完全に無意識のうちに2合炊いてました。もちづきさんに脳を侵略されてる。怖すぎ。あまりにタイムリーで嘘っぽすぎてTwitterで言えませんでした。