24/04/24 最近見たテレビ #3

相変わらず4月スタートの新アニメなどを色々と見ていたり、新ドラマがはじまったり。


しあわせ気分のドイツ語 (NHK教育) (再)

語学の話よりもドイツの文化の紹介にたくさん尺を取っていることと番組中のセリフのほとんどがドイツ語で日本語は字幕が出るだけという構成がとても良かったです! 同時に録画していた中国語はいわゆる昔ながらの語学番組の構成だったのですが、この新しい形式のやつも増えてほしいですねえ。

何回にもわたってWG (Wohngemeinschaft)というシェアハウスでの様々な学生の暮らしを特集していて、これがめちゃくちゃ面白いです。ドイツではシェアハウスが一般的なのだそうで、個人の部屋があったり、それすらなく寝室も共同で自分のベッドの上だけがパーソナルスペースだったり、あと共同生活のルールなんかも様々で、これを見ているだけで楽しいです。
僕は以前学生寮で2人部屋だったことがあるのですが、そのときベッドをシーツで囲ってパーソナルスペースにするのが流行っていました。これと全く同じことがWGでも行われていて懐かしかったです。

NHKの語学番組は言語によってついている予算の違いが露骨に見えるのが面白いので、見るときはついつい同じクールの複数言語を見ちゃいます。
10年以上前のことになりますが、たしかイタリア語・中国語・アラビア語の3番組が連続していたことがありました。華やかな雰囲気のイタリア語講座やくだけた実戦的な雰囲気の中国語講座が豪華なセットに3人くらいが映ってCGも盛んに使っていたのに、日付をまたいでアラビア語になったとたん暗幕みたいな背景の前に座布団を積んで噺家さんがひとり「アッサラーム・アライクム!」と言って露骨に予算のない講座がはじまったことが今でも忘れられません。
 

ガールズバンドクライ (TOKYO MX) #1-3

僕の好きな生活感あふれる上京新生活モノであり挫折や鬱屈からの再生譚…ではあるのですが、本作はその主人公である井芹仁菜がとにかくブッ飛んだキャラクターで面白い。一番トンボに対して荒れてるときのキキが常時続いてる感じ。常識的に見るととんでもない奴なんですが、それを見るのがストリートミュージシャンで、そのとんでもなさをロックだと評価するので才能の表れのように見えるのが奇妙で面白い。こういう鬱屈で偏屈でめんどくさい奴に対する鷹揚さ、抱きしめるのではなく転がしておいてくれるような受け入れの温度感が好いたらしいです。
あと背景美術がちょうどいい感じ。地に足のついた生活感があります。川崎という舞台も絶妙だよなあ。
 

約束 (日テレ) #1

16年前の連続殺人事件で心に深い傷を負った主人公が刑事になってその故郷へと戻り捜査すると事件が再び動き出し町の真相が明らかに…という話(という触れ込み)。
登場人物全員容疑者!らしいのですがこれ、ちゃんと画面見て顔を覚えないといけない気がするな…いやテレビドラマなんで当然のことではあるんですが。ながら見だとついていけないかも。
 

イップス (フジ) #1-2

篠原涼子がやってるミステリ作家とバカリズムがやってるエリート刑事のバディもの。こちらもミステリドラマなのですが、こっちは逆に1話完結でキャラが立ってるのが見やすいです。この組み合わせで謎解きは刑事の方がやるというのがなんだか新鮮。推理作家と刑事の組み合わせで刑事が謎解きすると当たり前すぎるので逆に推理作家がやるのが鉄板になってるところがあると思うのですが、本作は作家も刑事もそれぞれ"イップス"になっているという味付けがあり、謎解きイップスになってる刑事が謎解きをすることで「当たり前」じゃなくしています。
毎回ワントリックあるところなどちゃんと作っているなあという感じで、特に#2は犯行の様子をほぼ全て視聴者に見せながらトリックだけは隠していて巧みでしたね!(と書いてから気づきましたが#1もそうでした)