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24/02/18 レトロスペクティブ台北

日曜日!
今日は台北駅に行きました。

行ってから気づいたんですけど、台湾鉄道の台北駅って一度もちゃんと入ったことがありませんでした。1年間台北にいて、電車をほぼ唯一の移動手段として、旅行もしまくって、これでよく台鉄台北駅に来ずにいられたな。

中こんなふうになってたんだ。大広間になっているのですが花見シーズンみたいに人々が座っています。

そして今日ここへ来た目的は、台北駅2階の大フードコートエリアへ行くこと!
先程の写真で広間をぐるりと取り囲むように2階があるのですが、そこに複数の大きなフードコートが存在しています。

夜市の名店が集まって夜市の定番メニューを手軽に味わえるエリア、(台湾から見た)外国料理の集まったエリア、そしてエスニックの中でもカレー屋が集まったエリアなどな。親子丼の店や豚骨ラーメンの一風堂など日本料理も色々ありました。

一周して僕が挑戦することに決めたのは…カレー!
蘇るがいい、アイアンシェフ!!

…いや、このプレート何?
みんなポーズがキメキメで格ゲーのキャラ選択画面みたいになってます。
僕が挑戦したのは左から2番目のリーチで勝負するテクニックキャラみたいなところです。

マトンカレーをオーダーしました。僕のカレー経験則には「マトンカレーがあるときはマトンカレーをオーダーせよ」があります。

さすがに名店の類には及ばないものの、手軽にマトンカレーが食べられるのは良いですね! 良い感じのお店でした。

その後、最近同僚にもらった「台湾ネット民が選んだここのドリンクチェーンのこのメニューがうまい一覧」に載っていたお店を見つけたので、掲載されていたドリンクを買ってみました。

青茶にホイップフォームを載せてウィンナーコヒー風にしたもの。青茶とは発酵の度合いが浅い中国茶のことで、度合い的には緑茶と紅茶の間。のはず。

ホイップ青茶を飲みながら、台北駅ちかくにある城址を見に行きます。

清の時代にできた台北府城の北門。城壁は取り壊されたのですが門だけは当時の姿で残っているそうです。
城はなくなっても地名としては残っており、北門・東門・西門・南門・小南門はそれぞれMRTの駅名になっています(南門は中正紀念堂駅の副名)。
あと今思えば、台北に来てすぐの頃に台北駅地下街で全く食べるところを見つけられずに迷い込んだ市場の名前は城中市場でしたね。台北駅の2階に登ればフードコートがあったのに…。調べろの一語に尽きます。

これも確か門だったはず

Googleマップを眺めていると、近くに「海事博物館」という博物館があるのを見つけました。船の博物館だそうで。
行ってみると思い切りエバー航空などが入っているエバーグリーン・グループのビル。そこの3階から5階が博物館になっていました。エバー航空といえば最高にイカした機内安全案内でおなじみのマイフェイバリット航空会社じゃあないですか。これは期待できます。

そして果たして、とても良かった!!

最近『ギリシア人の物語』を読んだばかりなので古代ギリシャの3階建てガレー船で大興奮したり。

帆船のミニチュアが超カッコよかったり。

というか船のミニチュアがどれも超カッコいい!
帆船っていいよなあ。でも一番好きだったのは戦艦ビスマルクでしたね。カッコよかったなあ。

そして一番良かったのが、順路上最後のフロアになる3階に展示されていた昔の地図。

ヘッダーにもした地図は清の第6代皇帝・乾隆帝(1735-1796)の時代に書かれたもので、当時の清王朝の支配下にあった台湾の西半分が書かれています。基隆から台北、台中、高雄、そして右端の方には東港の字も見えました。
…そう、つまり僕の訪れた範囲が載ってるんですよ!

これとか最近行った蓮池潭が載っていたり。ということはこのあたりは高雄か。山の名前がそのまま残っていたり、地下鉄で聞いた地名があったりします。

逆にヘッダーにした台南は台湾で最も最初に開けた古都だけあって、この地図で最も栄えていました。
そして台北はというと、

まあド田舎!
見知った地名も内湖ぐらいしか見当たりませんでした。今ではハイテク企業が多く並び毎朝通勤ラッシュになっている内湖も家が1軒建っているだけです(それはただのアイコンだろ)。

この頃はまだ湖沼地帯だった台北は後に整備され台湾の首都になっていくわけですが、なんだか江戸と似ていますね。

この地図を眺めるのがもうとにかく楽しくて、30分くらい見てました。行ったことあるってのがこんなに楽しいとは。台湾滞在の最後にこの博物館に来たのは本当に偶然なのですが、来てよかったです。

そのあと、近くにあった国家図書館に行き…

図書館の空気を吸い…

休日を満喫して帰りました。

台北で過ごす週末も来週が最後です。