22/04/07 A's happy with... #38
Manaeaをトレード
ハァ…ハァ…やっと追いついた…いや言うほど追いついてるか?
A'sは左のエースManaeaをパドレスへトレードしました。
(in) IF Euribiel Angeles, RHP Adrian Martinez
(out) LHSP Sean Manaea, RHRP Aaron Holiday
2021年のドラ13右腕Aaron Holidayも一緒に行きました。誰だ…?と思って検索して同名のバスケ選手のBasketball-Reference.comを開いてしまったのは僕だけではないはず。
Manaeaのこと
Manaeaもまた再建期にトレードによってプロスペクトとしてやってきてA'sでその才能を開花させた選手です。2016年からの6年間で129試合に先発、プチ黄金期のローテーションを支えてくれました。
サウスポーの彼が恵まれた体格から大きなフォームのロースリークォーターで投げ込む姿には昔好きだった山本昌を重ねていましたね。あと年々アフロが大きくなっていってた。
ハイライトはやはり2018年にレッドソックス相手に達成したノーヒッターでしょうか。あの年のメジャー最強クラスの破壊力を誇ったBOS打線相手のノーヒッター達成はまさに快挙。この年のManaeaはチームのエースでした…が、9月に離脱し手術のためポストシーズンに投げることはできませんでした。
ここらへんの巡り合わせの悪さというか、肝心な時にいない印象があって評価されきらなかったのかもしれません。とはいえ何度か大きめの離脱を経験しつつも2021年に十分なパフォーマンスを発揮してくれたことは最後のチーム孝行だったといえるのではないでしょうか。
Euribiel Angelesのこと
Angelesはもうすぐ20歳になる内野手。一応ショートがメイン。
武器はなんといってもコンタクト能力で、去年405打席たったシングルAでは打率.343を記録しました。一方パワーは今ひとつ。脚・肩・守備は50グレードの評価で、もしメジャーでレギュラーになれるとしたらポジションは二塁だろうと言われています。もしくは内野のユーティリティー。
この選手を見ると、かつてA'sのマイナーにいた二塁手Max Schrockのことを思い出します。
2016年の夏にゼプチンスキーをトレードして獲得した彼は2017年、22歳でプレーしたAAで457打席に立ってわずか42三振という異次元の数字を残しました。この年の.321/.379/.422というスラッシュラインには夢があふれていた。
素晴らしい身体能力を秘めた輝かしい原石というタイプではなく「とにかく三振しない」という能力、この奇妙な魅力にプロスペクトランキングには表れないカルト的な期待が寄せられていたのですが、しかしシーズンオフに彼はAAAのMunozと共にPiscottyと交換で巣立つこととなりました。
話をAngelesに戻して、A'sはこの手のタイプをAAAまで順調に育てるのは上手いのかいくつも成功してきた前例があるので(ただしAAAまで)、最悪でもトレードチップにはなるんじゃないかな?とか思っています。それこそSchrockのように…。
Adrian Martinezのこと
今年25歳の右腕Martinezは伸びのある直球と上質なチェンジアップが武器で、昨秋40人枠入りを勝ち取りました。とにかくチェンジアップの評判がよく、確かに動画を見ても「萌える」チェンジアップを投げています。
昨年初昇格したAAAでは好成績を残すことは叶わなかった彼ですが、今年A'sのAAAで目立つことができればチャンスはぐっと近くなるでしょう。
雑感
Manaeaは単純なパフォーマンスに加えて今オフにはFAになるので今までの3人と比べるとトレードバリューが落ちるのは仕方なし。
あまりプロスペクトを数だけ集めても持ちきれなくなるので本音を言うとManaeaとMontasはセットで売ってより粒の大きなプロスペクトと交換したかったのですが、恐らくそれは叶わなかったのでしょう。報道を見るとチームも最初はそういう売り方を模索していた節が伺えます。
このトレードについては、Angelesをどれだけ評価するかでしょうね。A'sは気に入りそうなタイプなので、ここで妥協したのかも。