親しき中にも礼儀あり

日記というほどの想いもなく、ブログというほど人目を意識せず、でも十年後読み返したとき読解できる程度の客観性のある記録を残しておこうと思い立った。

7月で4歳になった息子はすでに自分で考え自分で行動する一人前の人間だ。感情しかなかった頃から見ているから、考えることすべてが新鮮で驚きでそして面白い。想像の域をはるかに超えてくる。

子育ては親育てというけれど、硬くなった頭をこりほぐし、不自由に甘んじる心に疑問符を投げかけてくれるから、自分を見つめ直す機会は確実に増えた。

今日も一つ諭されたことがある。

毎晩、寝る前に言い忘れたありがとうとごめんなさいをお互い言い合うようにしているのだが、今日は私から

「さっきはテンパって怒りすぎてごめん」

と謝った。怒られたときは号泣してたのに、冷静なもので「タクシーの中までの叱り方は良かったけど、そのあと歯磨きのときは怒りすぎたね」と同意。

「ママも間違ったこともするし、失敗もするんだよ。だから、間違ってるときは言ってね」

と伝えると、目をキラキラさせた。同じことは何度も言ってきたけど、反省する気持ちと地続きなのがささったのかもしれない。我が意を得たりとニヤリ。

「キツい言い方をしたときは返事をしないよ」

最近よく「返事をしなさい」と叱る。たいていは投げやりに「はい」と返事するが心ここに在らずだった。その適当な返事をやめ、返事しないという宣言だ。返事しないのは僕の問題じゃなくてあなたの言い方の問題だというわけだ。確かにぞんざいな物言いをすることが多い。

親しき中にも礼儀あり。
まさか4歳児に教えられるとは思わなかった。



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