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【こどもwiki】平安時代

天皇が国全体を治めていた「古代」の最後の方の時代。桓武天皇が平安京に都を移してから、鎌倉幕府ができるまでの約400年間。

土地も人も全部天皇のものであると考えられ、お米や野菜を作って食べていくための土地を分けてもらう代わりに、税金を払ったり、国のために働いたりする仕組みになっていた。

怨霊というおばけを本気で怖がっていた。人が突然亡くなるのも、災害が起こるのもおばけのせいだと考えられていた。平安京(今の京都)はおばけを寄せ付けないように、唐(今の中国)の都を真似て「風水」という占いに基づいて設計されている。

貴族は絹や麻を何枚も重ねた雛人形のような服を着ていた。女の人は髪を長く伸ばし、よく手入れをしていたけれど、お風呂には入る習慣がなかったので、お香を焚いて匂いをごまかしていたらしい。平安装束は朝廷の儀礼のための服として、今でも受け継がれている。

それまで中国の進んだ文化を学ぼうと送っていた遣唐使をやめたので、やわらかい国風文化という日本独自の文化が生まれた。ひらがながさかんに使われるようになり、紀貫之らがまとめた「古今和歌集」や朝廷で働く女性たちが書いた日記や物語、清少納言の「枕草子」や紫式部の「源氏物語」などができた。

最初の頃は、最澄の「天台宗」や空海の「真言宗」など、生きている時に願いごとを叶えてくれるという仏教が貴族の間で流行り、だんだん死んだ後にハッピーになるという浄土信仰がさかんになった。





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