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半世紀が繰り返しやってくる人生? - 創業50周年に思う

人の寿命を考えると、半世紀とは認識可能な最大級の尺だと思う。わが社がこのたび創業50周年を迎え、社員さんと家族のみなさんを招いたイベントも盛況に終わった今、半世紀にまつわるいくつかのエピソードを回想している自分に気づく。

最初は1979年、祖父母の金婚式。中学から高校に上がる春休み、親戚一同が温泉旅館に集まった。大好きなおじいちゃんが、歓喜の涙にくれる姿は脳裏に焼きついている。「たった2人が気づけば22人になり、こんなありがたいことはありません」。

次なる半世紀は、所属していた木材青年経営者協議会の50周年記念事業。記念誌を作成して大同窓会を開いたのは2008年のこと。OBの大先輩がたと繋がるきっかけとともに、大阪の木材業界の歴史を少しばかり覗けた。

そして義父母の金婚式。父母の金婚式と続く。金婚式通算3回はちょっとした勲章ではないだろうか。4回目はあと20年あまり先のことである。

さらには、大阪木材コンビナート協会の50周年にも立ち会い、生き証人を招いた業界紙の座談会の末席で、この地の産業の草創期のダイナミズムをも振り返ることができた。

一体いくつの半世紀と向き合うことができるのだろう。わが人生に、もう感謝しかない。

100年企業を目指す折り返し点。人生100年時代の幕開け。けれど、砂時計からこぼれ落ちる残りの砂は、見えないからこそ面白い。結局は、はち切れんばかりの満ち満ちた今日一日を、積み重ねていくに尽きるのですね。


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