【本当にあった怖い話】(1)
夏の涼しくなる話シリーズその①
20年程前にばぁちゃんを事故で亡くしました。札幌に住んでた僕はその訃報を聞き急いで実家に帰りました。親戚一同が集まりバタバタと葬儀やら何やらの準備、家の片付けをしたり落ち着かない。
そんな夜。親戚のおばちゃん達が夜遅くまで片付けをしている。突然の事だったし皆心身共に疲れていた。親戚が集まり何個かの広い部屋で寝ていたのだが、その親戚1人が僕に『もう遅いからそろそろ休みなって言ってきて』と。
台所に向かうとまだ片付けている音がする。台所のドアを開けようとすると、ドアの小さな擦りガラスの窓の向こうに明かりがついていない事に気づく。台所は真っ暗だ。しかし中からは『カシャっカシャっ』と食器の擦れる音がする。洗い物をしてる音だ。が、電気はついてないし人の気配もない。僕はそのドアを開ける勇気がなかった。
『みんなもう寝てたよ』
部屋に戻る。部屋は一階。寝ようとすると二階の部屋からスリップでパタパタ歩く音が聞こえる。
まだ起きてたのか?
いや、この部屋に二階はない
突然の事だったのでおばちゃんもまだ受け入れられてないんじゃないか、皆で出した結論だった。
よく聞いた事のあるエピソードだが自分が経験するとは。説明できない不思議な事ってありますね。
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