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映画 悪は存在しない の感想

※ネタバレあり

那覇の桜坂劇場で「悪は存在しない」を観てきました🍿
感想文(メモ)兼日記です。

面白かったです。
でも私には難しかったかも。
時間のある時に解説してる動画やポッドキャストを探して、観たり聴いたりしてみようと思ってます。

音楽が印象に残りました。
自分が好きなシガーロスの『Hvarf/Heim』を思い出しました。
寒くて自然豊かな土地が舞台というのもあって、連想したのかも。

X(旧Twitter)で知って観てみようと思ったのですが、タイトルから、お互いの立場や背景をわかり合うみたいな事がテーマなのかな、となんとなく想像していました。

グランピングの案件を任された芸能事務所の二人組に対して序盤の説明会のシーンでは「都会からやって来たビジネスのことばかり考えている奴で田舎者を見下してる」みたいな印象(流石に偏見がすぎるかな)がありましたが、その後のコンサルとのミーティングで真摯な姿勢で住民の意見に向き合っていることで印象が変わり、二人で車の中で話しているシーンでは少し感情移入します。

反対に二人からしても、説明会で理路整然と様々な意見を言われたことで、村の人に対して印象が変わっていそうです。

現実でも、グループに対して悪い印象を持っていたりしていたけど、個人レベルで付き合う機会が合って印象が変わるみたいなことってありがちですよね。

なんとなく、後半でコンサルや芸能事務所社長側からの視点も描かれるのかな〜なんて想像していたら、衝撃的な終わり方でびっくりしました。

コンサルは引き返せないタイミングで計画に無理があることを指摘されて内心穏やかではなかっただろうな〜と想像しましたが(そうじゃなかったら図太過ぎる)、社長はコンサルに対しては妙に下からだったような。
激務で次のミーティングの時間も迫っている中、土地も買って後戻り出来ない段階でそもそも計画に無理があると指摘されて、コンサルの立場からすると心を無にしないとやってられないかも😐とか、想像しました。

巧が高橋の首を絞めたのは何だったのか。
首を絞め始めた時はシカを刺激しないように黙らせようとしているのかと思ったのですが、殺すつもりでやったのか。

グランピング計画に対して賛成か反対か自分でも分からなかったりで巧からすると顧問の立場になったり関わり続けるのも面倒(という言い方があってるかわからないけど)で移住して管理人になろうと半ば本気で考え始めている高橋が邪魔(?)で人気のないチャンスなので消してしまおうと思ったのか??(それだけでは理由にもなってないけど…)
本人にも説明出来ない狂気なのか。

巧がやたら忘れっぽいことに何か意味があるのか?怪我した場合だけシカが人間を攻撃し得るというセリフと巧の行動には関連があるのか?とか、よく分かっていない部分が他にもあります。

きっと色々な解釈があって良いですよね。
それに人間の行動なんて自分でも説明出来ないこと多いですよね。
解釈の正解なんてないですよね。
説明しようとし過ぎるのも良くなかったり。

それとも自分に理解力が無さ過ぎるだけで、普通に分かる人に言わせれば明らかな誤解や見落としをしてたりするのかな🤔(解釈が難しかった映画を観た時に毎回思います。)
関係ないけど、村上春樹さんの本とかも、伏線回収とかに重きを置いてある人からすれば「なんのこっちゃ」って感じかもしれないけど印象的で面白い話が多くて、個人的に好きです。
でも、そうは言いつつ、説明しやすい話と違って、鑑賞後に自分には何か理解が足りてないのかな?という気持ちになります。

あと、薪割りを教えてもらうシーンで、高橋が足元に飛んできた薪を遠慮がちに近くに置いてあげるシーンも印象的でした。

とりあえず、観てよかった😊

桜坂劇場へ行く前にジュンク堂那覇店で本を2冊買ったのですが、沖英通り沿いにある小さな池に亀がいました👀🐢
何度か通ったことあるのに今まで知りませんでした。結構大きくてびっくり。

ジュンク堂で買った本も読むの楽しみ。国際通り沿いの喫茶店で一休み。コーヒーフロート食べてたら停電してびっくりした笑
妻が亀を発見💡大きくてびっくり🐢

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