見出し画像

ポーカー要注意ボード52 BTNvsBB SRP J75ツートーン

こんにちは!八坂です。

本日はBTNvsBB SRPにおけるJ75ツートーンボードが落ちたときのCB戦略について解説していこうと思います!

Jハイの少しコネクトしたボードについては、標準的な戦略の知識は出回っておらず、人によってプレー方法は様々だと思います。そのため、最適戦略を学ぶことで差をつけることができます。この記事ではこのボードに対する知識を深め、最適で実践しやすい戦略を提案したいと思います。


1.戦略の概要


BTN側のCB戦略を確認していきます。ポットに対して33%,50%,75%,110%のベットサイズを入力し、ピオソルバーで計算を行なっています。

図1.1 BTN側のCB戦略

図1.1はBTN側のCB戦略です。110%potのオーバーサイズのCBが最も好まれていることがわかります。ただし、他3つのサイズも一定頻度で使われているため、一概にオーバーベットのみのCBが最適化はわかりません。戦略を簡易化するためにCBサイズは1つに絞りたいので、CBサイズを110%, 70%, 33%サイズそれぞれ1サイズのみを使用した戦略を計算し、EVの変化を見ていきます。

図1.2 110%サイズのみのBTN側のCB戦略

図1.2はBTN側のベットサイズを110%のみにし、簡易化したときの戦略になります。

図1.3 70%サイズのみのBTN側のCB戦略

図1.3はBTN側のベットサイズを70%のみにし、簡易化したときの戦略になります。

図1.4 33%サイズのみのBTN側のCB戦略

図1.4はBTN側のベットサイズを33%のみにし、簡易化したときの戦略になります。

3つの戦略のEVを比較すると

  • 4つのサイズを用いたCB戦略のEV:35.59

  • 110%サイズのみを用いたCB戦略のEV:35.53

  • 70%サイズのみを用いたCB戦略のEV:35.53

  • 33%サイズのみを用いたCB戦略のEV:35.39

110%のサイズを使用したCB戦略と70%のサイズを使用したCB戦略とではEVが全く同じになることがわかりました。この2つの戦略のEVは4つのサイズを使用したCB戦略と比べ0.06EVが下がっています。このシチュエーションにおけるポットサイズが55であるため、0.1はポットのおよそ0.11%に当たる数値となっています。つまりこの2つのCB戦略はEVlossがポットに対して0.11%発生するということになります。このEVlossの値は限りなく小さいため、110%、70%のCB戦略はともにかなり有効な戦略となります。110%のサイズを使用したCB戦略のEVは4つのサイズを使用したCB戦略と比べ0.2EVが下がっています。EVlossがポットに対して0.36%発生するということになります。こちらの戦略もEVlossが小さく、使用しても問題ないと思われます。

戦略の選定

3つのサイズのどれを選択しても、CBの戦略として妥当であることがわかりました。それではどの戦略をチョイスしたらよいのでしょうか?考えるべき観点は2つあります

ここから先は

2,755字 / 7画像

¥ 400

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?