❽インプット🔄アウトプット特練
アウトプットの前にインプットすべく、例の出版社から送ってくださった人気シリーズの本を読み漁った。そして備忘録も兼ねて感想や自分の作品にどう活かすかを書き連ね、それを担当者に送った。面白かった部分だけでなく、物足りないと感じた部分も忖度なく書いた。
そんな俺の素人意見に担当者は真摯に向き合ってくれた。
俺が「ザ・ノンフィクション」のようなドキュメンタリー性を感じると言ったら、
とのこと。
これがプロかぁ
こっちの伝えたいことばかりでなく読み手にも興味関心を持ってもらえるようにせにゃなのね。
編集者って書き手と読み手を繋ぐbridgeなのねん。
俺の記事はビュウ数の割にスキ数が少ないのもこういうことだったのか、と合点がいく。
それからいろんなエピソードを読んで「あ、俺も似たような経験あった!」てのがいくつも出てきた。
職業は違えど共通項はあるんだなぁ。
警察での19年の経験が生きてくる。
それから本格的に書き始めた。
担当者からは「泣ける話」とか「感動する話」とか「エグいエピソード」をオーダーされたのでそれをメインに書き進める。
書き方をシリーズの型に沿うように矯正されたり、一人称を「俺」から「私」にするとか、ペンネームを「ヤスヌマ」から漢字フルネームにするように指示されたりとやや窮屈さを感じたが、言われた通りに書けば商業出版の可能性という分かり易すぎるインセンティブがあったので喜び勇んで書いた。このシリーズには固定ファンもおられるようなので。
素人オサーンの俺が自己流で有料記事とかKindle出版とかしたら俺の作品は未来永劫陽の目を浴びることはなかったと思う。そこは本当に有り難かった。
担当者から「この部分を深掘りしてください」とか「ここを会話表現だけで書いてください」とか指示され
(こんなのに読者が興味あるんか?)
と思いつつオーダー通りというかそれ以上にこれでもかと詳しく書いてやったら
とお褒めの言葉をもろたり、はたまた別エピソードでは「薄味ですね」と一蹴されたりと(そのエピ書くために本読んで知識武装したのに🥺)
そんなこんなでワーィとぴえんとぱおんとありがとうとごめんねを繰り返しぼくは原稿を積み上げていった。