制作論

制作論です。とは言っても半分以上はある程度制作できる人たちが感覚的に理解しているものかと思います。ここでは主にコンセプトスピランについてTorusを例に書いていこうと思います。

①Pogchampにおけるコンセプトスピラン

コンセプトコースには文字通りコンセプトが存在します。僕自身がコンセプトコースを作ることにおいて最も大事だと思うことの一つに「起承転結を作る」ということがあります。特に10秒制限のコースを制作するPogchampではかなり強く意識する必要があると考えています。以前僕は「あるコースの中の10秒を切り取ったようなコースは評価されにくいのではないか」という趣旨のツイートをしたことがあります。今の結論としてはコンセプトコースにおいては10秒切り抜きコースであってはいけないと考えています。理由は先述した「起承転結」の有無です。これがなければそもそもコンセプトコースとして成り立たなくなってしまう可能性があります(具体的にはコンセプトコースとしてのパンチが弱くなる)。Torusでは開幕〜一度目の壁キックまでを「起」、〜スピン壁キックまでを「承」、〜ハナチャンを踏むまでを「転」、〜最後までを「結」という構成になっています。この分け方は空間を見てもよく分かると思います。

②2番目の男になってはいけない

文字通り2番目の男的なコースはウケが悪いです。と言うよりは下位互換コースになってしまうのが良くないです。お前のコースからしか得られない養分があると言わせたら勝ちです。ただのいいコースで飯食えるのはガチ上級制作者だけだと思います。(誰かを貶める意図はありません。悪しからず。)

③芸術と結びつける

難易度に特化させたもの等を除けば、構成・美しさなどを求めたスピランを作る上で最も参考にしやすい概念は音楽だと思っています。あくまで個人的な意見なんですが、ずーっと平坦な音楽って飽きるじゃないですか。だからサビ前になにか変化があったり逆にサビを盛り上げるために最初は控えめに、みたいな。この辺りの感覚は制作に流用できるものなんじゃないかと思うわけです。

④がんばりすぎない

これは手を抜けばいいと言いたい訳ではありません。Pogchampで大事なことのひとつに「やりたいことを10秒に詰め込む」というものがあります。まあ普通にスゲーです。でも「詰め込みすぎ、がんばりすぎてるな」ってコースがたまにあるんです。すると何が起こるかと言うと見ている側が「忙しいな」「疲れるな」みたいなことを思うわけです。別にそれ自体が悪いとは言いませんが、上位にくい込んでくるような地力がある人のコースを見てみるとどこか「余裕があるな」って感想が浮かんでくるんです(洗練されてる?)。上手い人の #n時間pog (n∈ℕ) を見て絶望した事ありませんか?それです。かなり感覚的なものなので伝わりにくいとは思いますが所謂「強者の余裕」が垣間見えるんですね。じゃあ余裕があるコースを作ればいい成績を残せるかと言われたらそんなことは無いと思っていて、あくまで地力があるから余裕があると思わせられるのであって、結局何が言いたいのかというと制作しまくって制作上手くなったら「強者の余裕」が出てくるようになるのではないでしょうか。僕は知りません。

⑤自分語り

これはPogchamp関係ないです。というか制作論も関係ないです。自惚れです。僕は最近はほとんど制作しないくせに声だけはでかい人になってしまっています。でも目だけは自信あります。鬼滅の刃で例えるなら小鉄くんみたいな人間だと思ってます。X(旧Twitter)のTLに流れてくるコースを見て「センスある」と思ったのは大体リポストしてます。うまく表現するのが難しいですが、スルメさんのdynamismを見て、当時って賛否両論あったと思うんですけど私は「ダイヤの原石」とか言ってたくらいです。でもマジでダイヤだったでしょう。荒削り感っていうのかな、そういう雰囲気が感じ取れると絶対上手くなるなって思います。なのでこれらの制作論信用してほしいな〜って思ったり。(勝手に名前出してるので問題あれば消します。)
制作もプレイも逃げ続けてるけどコース鑑賞勢としては目が肥えてるという自負はあります。

これだけ偉そうに語っておいてお前その結果かよ、と思われた方いると思います。その通りです。でも悪いとは思ってないよ。


おわりに

結果発表前にある程度書いたものですがうーん。

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