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ムーンショット目標

内閣府が今年の一月にしれっと発表していた『ムーンショット目標』について、どれくらいの人が関心を持っているだろう。


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来るべき…いや、もう来つつある『超高齢化社会』や、『地球温暖化』などの人類が直面する問題に対して我が国は、ムーンショット...つまり"野心的な"目標を掲げて、周辺国に一歩先んじるというのだ。


その達成すべき6つのムーンショット目標は以下の通り。


目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現


この目標1がなんか仰々しいので一部の人の間で話題になっている。

書いてある事はつまり、サイバネティックアバターの実用化の事である。サイバネティックアバターは、平たく言うとめっちゃかしこいロボット。

これから人口が減っていくので、当然国の生産力は落ちる。そこで、AI技術を進歩させて2030年には1人につき10体のアバターを作り、要は10人力で活動できるようにしよう。

最初は恐らく単純な作業の効率化から始まると思うが、2050年には巨大なタスクをクリアできるネットワークを確立しよう。

それによって「やりたいけど時間が…」「遠いから諦めよう…」「いっぺんに同時には考えられない」

といった事から人間を解放して、より効率よく社会を回そう。という事らしい。

色んな問題が一気に解決しそうな反面、人間はAIを操る為のものにしか過ぎなくなるのでは?と危惧する声もある。そうなれば映画マトリックスの世界だ。声を上げて戦うモーフィアスの様な人々も現れるかも…?

あと、AIを購入できない貧乏人と、何体でも買える富裕層の差はより広がるかもしれないよね。知らんけど。

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目標2:2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現


"人の生涯にわたる個体機能の変化を臓器間の包括的ネットワークという観点で捉え、疾患として発症する前の「まだ後戻りできる状態」、すなわち「未病の状態」から健康な状態に引き戻すための方法を確立する。" 

らしい。全然意味が分からないが、聞くところによると、どうやら全員100歳まで生きるらしい。

ほとんどの人が生きたまま世紀を跨ぐ超高齢化社会がすぐそこまできている。100歳まで果たして生きたいか…?という人間の意思はどうなるのだろうか。

漫才師は軒並みいとしこいしみたいになるのだろうか。それとも老体になったら舞台にAIが出てきてやるのだろうか。そもそもお客さんは来るのだろうか。客席にもAIが来るのだろうか。全くわからない。

とにかくきんさんぎんさんが売れない世の中にはなりそうだ。

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目標3:2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現


読んだ通り、AIがプログラミングの手を離れ、自ら学習する能力を持つようになるらしい。詳しく見ると、


"ゆりかごから墓場まで、人の感性、倫理観を共有し、人と一緒に成長するパートナーAIロボットを開発し、豊かな暮らしを実現する。"


と嘘みたいな目標が明記してある。マジ藤子不二雄なんですけどー!

ちなみにその前段階として、"2030年までに、特定の状況において、人の監督の下、一定のルールを設けて一緒に行動しても90%以上の人が違和感を持たないAIロボットを開発目指している"

らしいので、あと10年もしたら恐らく物流に関わる倉庫内の作業なんかはロボットが行うんじゃないだろうか。実際今もAmazonの倉庫はかなりの割合でAIが稼働しているらしいし。

それが街中にまで出るようになれば、今の様に疫病が流行っても感染防止にものるのか。なんせめんどくさい事はロボットがやってくれる世の中がすぐそこまで来ている。

法定AI速度を超えるように魔改造された暴走AI族や、"煽りAI"とかも問題になりそうだよね。知らんけど。

アシモがCMで電車に乗り遅れていたのは遠い昔。AIロボットはさらにこんなこともやってくれるらしい。

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もう、主役AIやん。あんまり都合よく使ってたら本当にターミネーターみたいに反乱が起きそうだな。

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目標4:2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現


これが一番ざっくりしている。要するに環境にいい資源を開発して、世界にそれを広めたいらしい。

Cool Earth & Clean Earth

が、テーマ。地球冷やして地球綺麗にしたろ計画。

とにかく具体的な方法は分からないし、図もかなりらざっくりしているが、やろうとしてる事に異論がある人はいなさそう。それが目標4。

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目標5:2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出


これは若干具体的。

食料自給率の大変低い日本は、生産力が落ちたらもうえらい事なので、微生物や菌の力を利用してガンガン食べ物作ります。ほんで、その技術世界に売ります。ついでに食料品のロスを無くします。

これにより、居酒屋で隣のテーブルの食べ残しをつまむ地下芸人が絶滅する事になる。いや、関係ないか。

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目標6:2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現

コンピューターがこのままのスピードで進化していっても所詮しれてる。俺らはもう一段上の量子コンピュータで行くぜ。という目標。これに関しては読んでもよく分からん。

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もう5Gが実用化されるまで時間の問題と言われている。間違いなくここにあるような多数のAIを制御する世界の前段階にはある。

技術がこのまま発達していくと、どうなっていくのか。ひたすらに利便性を求めて、我々人間はどういう存在になっていくのか。今一度足を止めて考えるべきではなかろうか。知らんけど。

コーヒーが飲みたいです。