1級小型船舶操縦免許①
バブルはおろかバブル崩壊すら終わった(なぜか)平成7年2月に4級小型船舶操縦士免許を取りました。たぶん退屈していたのでしょう。
実技試験を受けた冬の琵琶湖が寒かったのを覚えています。
もっと言うと,琵琶湖がものすごく荒れていて実技試験中に船酔いをしたことも覚えています。忘れたいけど。
その後,制度改正で区分が変更され,4級保持者は2級に区分され,僕は自動的に2級小型船舶操縦士となりました。
ちなみに,僕が免許を取った当時は法改正前で,4級の免許を取るだけで,もれなく旅客を運送する小型船舶(旅客船、遊漁船等)の操縦者のために必要な資格である「特殊」や,水上オートバイに乗るために必要な「特定」がもらえた時代。おかげで,懲戒免職になり失職しても釣船や渡船業を営めるのです。家族を養えます。
そう,社会人で少ない時間を割いて勉強して資格を取っているのは,ボケ防止の観点もありますが,職につながる国家資格を取って,万が一の懲戒免職に備えているのです。
日本全国の多くの公務員の中で,常に懲戒免職を意識している人はそういないはず(当たり前)。
さて,小型船舶操縦免許は,5年更新となっています。
車の免許みたいに更新時期が近づいたら公安委員会から通知のハガキが届くといったことはありません。自分で覚えておかないといけません。
そのかわり,車の免許は更新月(誕生日月)の前後1ヶ月ですが,小型船舶操縦士免許は有効期限の1年前から更新が可能となっています。
最初の取得以降,何度か更新をしてきましたが,最後(前回)の講習時に「2級を持っている人が1級を受験する際は実技だけでなく学科も免除科目があるよ」とお得な話をちらつかせて僕をゆさぶるわけですよ。
2級と1級の一番大きな違いは,2級は海岸から5海里(約9km)の範囲しか航行できないのに対して,1級は海域無制限という点(ただし「船舶職員及び小型船舶操縦者法」によるもので,国によっては小型船舶に関して免許そのものが不要だったりと国際的な取り決めが無いので,外国での使用は要確認です)。
そんな「無制限」「試験科目免除あり」なんて聞いたら受験せずにはいられません。
講習を終える頃には「よし!1級を目指そう!」という気持ちになっていました。
できたてほやほやの2級の新しい免許証に失礼な話ですけど。
2級免許を取得してちょうど20年後の,平成27年2月の寒い日のことでした。