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坊さんとこいしちゃんと帰る

学校の帰り道、一緒に帰る友達がいないので一人で帰る。一緒に帰る友達がいないのは友達がいないわけじゃなくて帰り道にいないって意味、別に友達0人って事じゃない。そんな一人の帰り道、脳内でいつぞやに相談をしに行かされた坊さんと会話する。
私「ねぇ坊さん」

坊「どうしたんだい?」

私「人の生きる意味ってなんだと思いますか?」

坊「うーん...難しいね。でもそんな事考えないでも生きていけると思うよ」

私「でも考えちゃうじゃん」

坊「考えなきゃいいじゃん」

私「難しいよ」

坊「難しいと思ってるから難しいんだよ。他の事、例えば絵を描いたり、運動したりすれば少なくともその時間だけは考えないで済むんじゃないかな?」

私「確かに、でもやってない時考えちゃう」

坊「そんなの私にどうこう出来る問題じゃない」

私「確かに、所詮私の妄想だから私の考えの上を超えれないしね」

坊「はい」

 坊さんは消えた。代わりにこいしちゃんが来た。

私「こいしちゃん?」

こ「そうだよ」

私「なんでいるの?」

こ「あなたが望んだから」

私「そっか、私がこうやって変な事考えてるのっておかしい?」

こ「痛いよ。だから隣に友達いないんじゃない?」

私「痛い、痛いよね。分かるよ。自覚しながらやってる。
どうせ数年後には恥ずかしくて消すのにね」

こ「でしょ?考えるのやめなよ。そうすれば楽に生きれるよ。きっと」

私「カーズ様になりたい」

こ「またそれ?いっつも同じ話ばっか。面白くないよ?なんで繰り返すかな?だから隣に友達がいn(」

私「知ってる。自覚しながらやってる」

こ「無自覚じゃないんだね。もっと痛い」

私「だよね、分かってる」

こ「だろうね。この会話もお前が考えてるものだし」

私「メタいよ、ちょっとくらい非現実で考えたいこと考えたっていいじゃん、こんな事話せる人なんて周りにいないんだし」

こ「メタいのもお前が考えてる”古明地こいし”イメージ。ガツガツ嫌なところにとこに切り込んでいくこいしちゃんを想像したんでしょ?嫌ならメタい事言わない純粋なこいしちゃんを想像しなよ」

私「いやそうだけど...まぁいいよこれが私のこいしちゃんのイメージだし」

こ「でしょ?認めたね」

私「もう考えるのやめるよ。こいしちゃんの言ったみたいに」

こ「そうして慎ましく生きておいた方がいいよ」

 そう言ってこいしちゃんも消えた。私は何をしてるんだろう。多分頭の中の考えの整理なんだろうね。もしくは思春期特有の痛い奴。後者がほとんどだろうね。でも創作物を作る人は厨二病だからほとんど。ちょっと痛い奴がだいたいなんか作るから。これも言い訳に過ぎない。こうやっていもしない誰かに話しかけるみたいに喋ってる。これも妄想。こいしちゃんの考えを無下にした。無下にしたのは自分の考えか?どうだっていいか。どうせ自分の事だし。
 今日は帰ったら神子ちゃんの続きを描こう。それくらいしかする事がない。勉強はやる気が出ればやる。やる気が出ることじゃないと実にならない。これも言い訳、やりたくないことから逃げるための。また考えたな。こいしちゃんの考えを無下にした。さっき考えた事すら実行出来ない使えない人間、轢かれて死ね。
 帰ったらつべを見よう。何にもならない時間を過ごそう。帰ったら本を読もう。砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないをもう一回読んでやる。帰ったら猫を愛でよう。水木先生も猫のような生き方がイイって言ってたってにゃるらさんが書いてた。帰ったらマッマがいる。イライラしてないとイイな。イライラしてたらめんどくさい。何もしてないのに怒るし。何もしてないから怒るのか。
 あ、おにぎりの残骸。パラレルワールドがあったらこれ食ってる私もいるのかな。世紀末みたい。自販機もあるね。これを下校中に買うイキり私もいるのか。私は文章でイキるワールドにいたのか。健全に育つ世界もあるのか。そっちに生まれた方が幸せだろうな。それもこっちの基準で考えればの話。あっちからすればそれが日常か。あっちからすれば十分気持ち悪く写るんだろうな私は。それでいいよ。
 あ、トレノ。イニD見たせいでカッコイイと思っちゃうな。あ、名前は知らないけどカッコイイ車。洗車してる。もうすぐで家か。帰りたいようで帰りたくない。帰ってもやることは変わんない。学校も。毎日同じ日々。ちょっと変わるけど。その変化を楽しめるほど詩人じゃないから。私は。秋の紅葉も、冬の雪も、春の桜も。変化は感じるけどこれにナニカを感じ取る方が難しい。そんなもんか。これもまた才能か。才能に恵まれたかったね!ただいま。 (編集済)

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