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ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の中止で思ったこと

Xで流れてきて気になっていたミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の中止の件。
当初は6日開幕の予定であったが6~8日の計4公演の中止が発表され、その後10~11日の3公演も中止が発表されました。
『2月12日(月・祝)の公演より上演させていただきます。』と8日に公式発表されているので、その日には上演できる目途が立ったのだと思います。
とはいえ12日に観劇予定の人の中には本当に上演するのかと心配になっている人も多いのではないでしょうか。
(11日の午後4時ごろに12日から上演する旨がXに投稿されてますね。11日に予定していた公演の終演予定時刻ごろに投稿したということでしょうかね。12日観劇予定の人の気持ちだともう少し前に投稿して欲しかったでしょうが、10日に12日上演予定と投稿すると、それなら11日も・・・となりかねないので難しい。)

私は、劇団四季がほとんどであるが、世間の多くの人たちよりは舞台を見ることが多いと思います。
また舞台以外にもライブにも年に何回か行っています。いや、何回かどころか10本ぐらい行くこともあるか。
となると色々とチケットに関係するポストなどもXで目にすることが割とあります。
様々な意見があるだろうし、舞台を見る層とライブを見る層の性質が異なっている面もあるでしょう。
ですが、個人的にチケット販売や補償に関する事柄について思ったことを書いてみたいと思います。


今回の中止をどう思うのか

中止そのものは非常に残念であるし、今回は『この度の公演中止は私ども東宝株式会社の本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果』とのことなので、起きてはならぬことが起きてしまったのは確かだと言えます。
中止に伴った対応が発表されているがそれぞれに対して以下の通りに感じています。

  • チケット代返金 → 当然

  • 販売手数料、システム利用料を東宝が負担 → 今回はそうあるべきか

  • 交通費・宿泊費のキャンセル料もしくは実費を東宝が負担 → 何とも言えない

そう思った理由やその背景などについても自分の考えをまとめるためにも書いていきます。

チケット代金の返金

公演を中止するわけだからこれは当然。
中止理由が出演者の体調不良や災害であったとしても、約束したサービスを提供できていないため返金は必須でしょう。
中止理由によっては観客としても仕方ないねと思うことはあるでしょうが、だからと言って返金しないというのはあり得ない。
補償が必要ならば別途保険をかけておくなど主催者側が行うべき事柄かと思います。(保険があるのかは知らないが)

販売手数料、システム利用料を東宝が負担

今回の公演に関しては
中止原因が東宝であるということ
・チケット販売に直結する部分の費用
であることからこの種の手数料・利用料は東宝負担であるべきだろうとは思います。
ただ、一般に中止の際に手数料を主催者が負担すべきなのかどうかは正直何とも言えない。これについては後で色々と考えてみたいです。

交通費・宿泊費のキャンセル料もしくは実費を東宝が負担

原因が東宝側であり、東宝側から負担するという話が出てきているので中止になってしまった人は正当にきちんと請求をして負担してもらえばいいと思います。
が、中止時対応としてこれがデフォルトだということになってしまうのは違うかなと言う気がする。
そして、今回もここまでやる必要があったのかと言えば、そこまでの負担が出来なくても仕方なかったのではないかという気はする・・・

手数料に関しては販売に直結する部分でありもはやチケット代の一部という感覚があるので、今回に関しては負担してもらいたいところだが、チケット代が上限というのはごくごく自然なことではないでしょうか・・・
お詫びとして無料で配信視聴とかお詫びのグッズとかであればまぁまだわかるが、費用を直接的に負担するのがデフォルトだと思うのは観客側の姿勢として違うかなと・・・

手数料について考えてみた

システム利用料や販売手数料、さらには決済手数料、発券手数料などチケットを購入する際に手数料が必要となることがあります。
場合によっては先行販売特別手数料みたいなものもあるかな?
このような手数料がチケット販売会社の取り分になるんだと思います。
(手数料以外にも主催差から販売会社に支払われているのかもしれないけど。)

チケットに限らず何かを買うときには供給元から直接的に購入するのではなく、会社を何社か経由して購入することは一般的ですが、各会社の取り分が発生するのは致し方ないことかと思います。
そしてその価格や各社の取り分はどのような流れで販売するのかによって変わってきたりするのは当然のことです。

そのため同じ商品にも関わらずA店とB店で販売する価格が異なるということは当然のように発生しています。
しかし、チケットに関しては多くの場合はチケット価格はどこも同じで手数料には多少の差が生じることがあるという状況でしょうか。

販売会社によって手数料が変わることは問題ない。
また、販売やシステム利用に係る手数料だから販売やシステム利用をした時点でその費用が発生すると言われれば理屈は分からないではない。
けど、そもそもその公演が無ければ発生しなかったものであり、事実上チケット価格の一部ではないの?という気がしてしまうのは確かなのだ。

購入者側が主催者や複数のチケット販売会社から好きなところを選んで購入が出来ます。主催者から購入すると手数料はかかりませんが他の販売会社からだと各社が定めた手数料が発生することがあります。
ならば手数料は返金されないのも分かるのだが、販売会社を通じてしか買えなかったり、主催者から購入する方法が事実上なかったりすると・・・

遠征の理由

遠征するには様々な理由があります。例えば

  • そもそも遠征せざるを得ないところでしか公演が行われない。

  • 自分の都合の良い時期に見るには遠征が必要。

  • 好みの劇場・会場で見るには遠征するしかない。

  • 記念日(初日・千秋楽・その他)だった

などなどがあります。
わざわざ遠征しなくても・・・と言われるのも分かるのですが、「近くの映画館では通常上映しかしていない映画を、4DXで見たいので少し離れた映画館に行く」ぐらいの感覚で遠征していたりします。知らんけど。

遠征するかしないかは自由だが、そこで生じる費用は遠征者の負担であり、そこには様々なリスクなども含まれているものだというのが私の感覚です。

遠征の手配

宿泊や交通の予約を前もって安い時期に行いたいから公演予定を早く公表してくれという声をXで見かけることがあります。
遠征することを考えるとその気持ちは割とわかります。
私の場合は車で行って多少離れてても安いところを探そうという人なので、直前発表でもなんとかするというタイプですが。

前もって予約する場合って比較的お手頃価格だがキャンセル不可だったり、直前になるとキャンセル料が発生するパターンも割と多いと思います。
こういったプランは購入者の体調不良などで遠征できない可能性もあるので、そういったリスクを踏まえたうえで事前に予約をするものだと思っています。
じゃあ公演側の理由で中止になって遠征が無意味になってしまうというリスクも踏まえておくべきではないのか?

1週間前や数日前、何なら前日や当日に体調不良で公演中止もあるわけで、そうなってしまった場合のことも少し考えておく必要があるのではないかと思ったりするのです。

もちろん急遽中止になったら遠征費用も補ってほしいと思う気持ちはよく分かりますが、あくまでも提供するのは公演そのものでありそれ以外の補償が欲しいのならば自ら保険をかけるなどの対策が必要だなと今回の出来事を見て強く感じたのでした。
ただ私の場合はもし中止になっても他で楽しめるようなプランB,Cをしっかり考えるとか、ダラダラするのを楽しむ方向だろうなぁ。

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