見出し画像

YAOYA PROJECTの集大成となるイベント「PRODUCTS EXHIBITION - 8 STORIES -」台湾でmeetupを開催!

2019年、これまで日本のものづくりを“裏側”から支えてきた八尾の事業者8社が、AWRDの共創プラットフォームを活用し公募で選ばれたクリエイターたちと共に世界の表舞台へ挑
挑むYAOYA PROJECT。

その集大成となる製品展示イベント「PRODUCTS EXHIBITION - 8 STORIES -」が2020年2月19日から3月2日まで、台湾にて開催中です。

画像1

私は2020年の1月からこのプロジェクトにサポートメンバーとして関わることになりました。すでにプロジェクトとしては佳境のタイミングです。

私自身、過去に企業さんや行政の方と関わったプロジェクトの中で、どうしても温度差が生まれてしまったり、一致団結することが難しく課題に感じることが多々ありました。ですが、YAOYA PROJECTは、とにかくメンバーの熱量が高く、準備期間から設営している最中も、それぞれの立場をこえて全員が協力しあっている場面を何度も見かけたことがとても印象に残っています。

展示イベント開催に先立ち、2月18日に台湾のクリエイターを招いてmeetupが行われました!今日は展示の設営期間とmeetupの様子をレポートします。

展示会場は、華山1914文化創意産業園

画像2

展示会場は華山1914文化創意産業園区の中にあるロフトワーク台北の新オフィス。

華山1914文化創意産業園区は、日本統治時代に酒造工場として建てられ、今は流行やアート発信基地として注目の場所となっています。広大なエリアには、映画館やセレクトショップやカフェなどがあり、企画展を行なっている場所もありました。私が訪れたのは平日でしたが、家族連れから若者、カップルや旅行客などで賑わっていたのが印象的。大きな芝生もあるので、ピクニックを楽しむ人や、休憩しているお年寄り、遊んでいる子どもなどがいて、年齢問わず憩いの場として使われているように感じました。

レンガの建物は、歴史を感じることができる佇まいで、寺社仏閣に訪れた時のようにその場所だけ時間が止まったような雰囲気でしたが、建物の内装はリノベーションが進んでおり、とても洗練された雰囲気でした。まるで今と昔が繋がっているような、懐かしさを感じながらも、新しいアートやプロダクトにも触れることができる場所です。

画像3

参加企業とクリエイターは、「豊かな生活とはなにか」に向き合い、台湾市場での流通を目指し10月からプロダクトの開発を進めてきました。これまでに八尾の事業社さんはあらゆる種類の生活雑貨や工業製品を生み出してきました。その高い技術を生かし、9名のクリエイターと一緒に、日々試行錯誤を繰り返し、今日までギリギリまで行ってきたプロダクトを発表します。

画像4

各企業が普段取り扱う商材は、布、樹脂、金属など多岐にわたります。クリエイターのアイディアによって、素材や技術を生かし日常を彩るプロダクトの開発が行われ、調理器具からアイマスクやアクセサリー、イスなど、バリエーション豊かなアイテムが揃いました。

画像5

画像6

画像7

今回は完成したアイテムと共にプロトタイプや失敗作の展示も行っていて、欠けているグラスや、金型、様々な形の布など、制作の過程も知ることができる内容となっています。

画像8

展示空間の設計・制作は、屋台研究家の下寺孝典さん。なんと什器である屋台の制作まで現地で行いました。2週間前から台湾でのリサーチを開始、本場の屋台と同じものを木材で再現しています。

画像9

展示会場となったロフトワーク台北のオフィスは現在改装中ということもあり、まだ未完成な部分があったり、鉄の什器なども積み上げられて置いている状態。そんな作りかけの会場の雰囲気と合うように、パネルを展示した什器の土台はバケツにコンクリートを流し込んで制作するなど、会場全体の雰囲気ととてもマッチした空間づくりをしてくださいました。

設営の追い込みは下寺さんや事業者たちと共に設営。調整しなくてはいけない箇所や、足りないモノが出る場面もありましたが、参加した八尾市・事業者さんと助け合いながら会場づくりを進めることができました。八尾市の職員である松尾さんも設営中に「こんなに職員や事業者さんが設営に関わることはない!」と何度も言っていたほど。

無事に設営も完了しこの日が迎えられたのは、メンバー全員が「良い展示にしたい」という思いを持って同じ方向を向いていたからなんだなと感じています。YAOYAプロジェクトが半年かけて積み上げてきた信頼が感じられた瞬間でした。

台湾で活躍するクリエイターが続々と会場に到着

画像10

当日は、台湾で活躍するプロダクトデザイナーなどの約15名ほどのクリエイターが集合。皆さんmeetupが始まる前から展示やパンフレットを熱心に見ている人が多く、八尾の技術やプロダクトに興味を持っている様子でした。

画像11

画像12

プレゼンテーションからスタート

画像13

その後は株式会社オーツーさん、 有限会社大一創さん、赤坂金型彫刻所さんの3事業社が個別のプレゼンテーションを行なっています。

英語でのプレゼンテーションになるため、話す練習を何度もしてきてくださった皆さん。当日も台本を読みながら声に出して練習していました。プレゼンテーションが始まる前は緊張した表情だった方も、前に立った瞬間、笑顔で堂々とアイテムのポイントや各企業の強みなどをプレゼンテーションしてくださいました。

meetup参加者の方も、どのプレゼンテーションも真剣に聞いていて、各事業者さんの熱意が伝わっていたからこそだったと思います。

画像14

画像15

画像16

後半は屋台を囲んでネットワーキングタイム

プレゼンテーションの後は、事業者さんとクリエイターで活発な交流が行われました。

画像17

実際にプロダクトに触ってみたり、じっくりと眺めてみたり。
「ここをこうしたらもっと良くなりそう」「日本ではどういう時に使われているの?」など、商品化に向けての積極的な意見や感想も飛び交いました。

言語が違うため、アプリの翻訳機能を使用して言葉を伝えたり、知っている英語や日本語を用いて伝えたり、身振り手振りで伝えたり。普段使っている言葉が違っても、コミュニケーションをとる方法は沢山あり、言葉の壁を超えることはできるんだなということを感じました。

画像18

画像19

画像20

画像21

屋台を挟んで会話を楽しむ様子は、まるで本当に屋台で一緒に食事でも囲んでいるような雰囲気を感じられました。ただ展示されているものを眺めるだけではなく、展示されたアイテムを通じてコミュニケーションが生まれる場所になっているのがプロジェクトを象徴しているように思います。

会場はとても盛り上がっており、meetupは閉場ギリギリまで行われました。台湾の方から様々な意見をいただけたこともあり、プロジェクトメンバーの熱量もグンっと上がったように感じます。

meetupが終了した後はメンバー全員で火鍋を食べに!深夜12時を過ぎるまでmeetupの話や、これまでの制作の話で盛り上がりました。「これまでやってきてよかった」とみんなで1つのお鍋をつつきながらそれぞれの想いを共有できて、より関係性が深くなったように感じました。そして、ようやく私もメンバーの一員になれた気がします。少しでも関わったメンバーはすべて内側に受け入れる懐の深さがある不思議なプロジェクトだなと感じました。

画像22

画像23

画像24

今回展示したアイテムは、商品化に向けてこれからもアップデートを続けます。
今後の展開にも注目です。

■イベント情報
展示名:PRODUCTS EXHIBITION - 8 STORIES -
会期:2020年2月19日(水)〜3月2日(月)
会場:Loftwork Taiwan / FabCafe Taipei
華山 1914 文化產業園區紅磚區西 7-3 館
時間:11:00〜19:00

■facebook
https://www.facebook.com/YAOYA-Project-108292433856426/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?