No.3 - 株式会社コダマガラス

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一緒につくりたいもの

気持ちが晴れやかになる空間をつくるプロダクトアイデア

どんな会社ですか?

ガラスの施工会社として1978年に創業し、現在はガラスと鏡を自社で在庫するところから、加工、販売、施工までを行なっています。販売先は業者さんが7割。量販店やショッピングモールなどの大型店舗の装飾に関わるものが多いそうです。ウェブサイトを見ると、その充実っぷりはガラスのプロフェッショナルともいえるもの。10年前にオーダーガラス・鏡のオンライン販売を始めた頃から、一般のお客様にも広く知っていただけるようになったといいます。

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※ガラスは32種、鏡は16種を常時在庫。

ここがスゴイ

1. 在庫から施工までを自社で対応
在庫から加工(切断・研磨)・梱包・施工・開発・販売までを行う「6つの自社対応」が株式会社コダマガラスの強み。一見、ごく自然なことにも思えますが、これら全てを担うのは、業界では珍しいのだそう。確かに、在庫をなるべく自社で持っていれば、お客様に提案し、用途に合った加工を施すまでの工程も的確でスムーズ。さらには、ただ在庫するだけではなく、輸入ミラーにおいては仕入れた鏡に対してブランディングを行うことも。

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2. ガラス・鏡における広い知見
6つの自社対応のなかでも、会社として譲れないのが施工の部分。これについて児玉社長に訊ねると「やっぱり施工から始まった会社なので、ガラスを建材として捉えた時に、取り付けるまでが仕事という考えが染み付いているところがあって。施工までやらないと、責任持ってお届けできた気にならないんですよね」と朗らかな口調で答えてくれました。というのも、たとえ気に入ったガラスに出会っても、いざ取り付けの際に枠とのサイズが合わなかったり、施工場所によってはそのまま使うのが危ないケースもあったりするのだとか。正しく安全なガラス選びには、施工までの知識と技術が不可欠というわけです。

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持っている技術

・板ガラス・鏡をmm単位でカットできます(変形も可)
・板ガラス・鏡の面取り、穴開けができます
・板ガラス・鏡を接着できます(別素材とも可)

苦手なこと

・板ガラス・鏡に模様を施す
・ホットワーク(ガラスを溶かして接着する手法)
・30mm以下のガラスカット・50mm以下の面取り
・ステンドグラスの製作

つくっている主なプロダクト

1. モールディングミラー
モールディングミラーとは木製の額縁に入った鏡のこと。株式会社コダマガラスでは、これをオーダーにより制作しています。写真は、輸入の額縁とアンティークミラーでクラシックな雰囲気に仕上げたもの。

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2. 可動式ディバイダー
ガラスに金具を取り付けて作る、自立するついたてです。株式会社コダマガラスではこの金具の設計からデザイン、ガラスはご要望にあわせたオーダーサイズで製作を行っております。

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工場の様子

1. 板ガラスや鏡をオーダーサイズにカット
ガラスをカットする工程です。サイズを入力すれば、その数値通りに刃が動きます。でもこれ、完全にカットするわけではなく、実際はV字の切れ目をほんのちょっと入れているだけなんです(切れ目が深すぎると割れてしまうため)。最後は、切れ目に沿って職人さんが手でポキポキ割ります。物によっては、ガラス切りを用いて手作業でカットすることもあります。

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2. 板ガラスや鏡を磨く
一般的に素材の角や隅を削ることを面取りといいますが、ガラスや鏡の端を幅広く斜めに磨くべべリング加工(幅広面磨き)したものがこちら。
加工する機械は幅が約10mあり下部に小さな砥石がいくつも回っていて、その上を順番にガラスが通ることで、底面が磨かれるという仕組みになっている。

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※ガラスの切断面(小口)の処理のうち、ピン角になっている4隅の角を磨く工程。この作業によりガラス切断面だけでなく4隅も含めて安全に触ることができる

紹介映像

つくり手の想い

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「ガラスは住空間や店舗空間の、どこにでもある日常風景です。ですが、ガラスが一枚変わるだけで光の入り方が変わり、それにより気持ちがパッと晴れることがあるように、実は私たちの心にも大きく作用しているのです」

「とりわけ住宅は一生の買い物です。過去に、建売の住宅を購入されたお客様からの依頼で「家族が集まるリビングに、思い入れのあるガラスを使いたい」というものがありました。指定のガラスをお届けすると、これ以上ないほどに喜んでくださったのです。同様に、お客様から感謝のメッセージをいただくことは多いです。そんな風にお客さんの何気ない日常を豊かにするお手伝いができるのが、この仕事の醍醐味です」

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「株式会社コダマガラスはこれまでずっと、お客様の喜びを一番のモチベーションに、ものづくりを行ってきました。ですので、今回のYAOYA PROJECTでは、自分たちのものづくりに向き合うとても良い機会と捉え、楽しみにしているんです。新しいことに取り組む時間は、かけがえのないひと時。クリエイターの皆さんから、私たちがこれまで思いもよらなかったアイデアをいただけるのを期待しています」(児玉社長)

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公式HP
https://kodama-glass.co.jp/


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