自分最適化したメンタルマネジメント手法
これまで7年間会社を経営してきた中で、身につけなければ死んでしまうと思ったスキルはプロダクトマネジメントでも資金調達でも採用でもなく、自身のメンタルマネジメントだった。四六時中さまざまな種類の問題が頭を悩ませ続ける中、それでも自分が決めて動かなければ何も変わらないというシーンに晒され、その時に一過性の感情によって変な判断をしないように色々な方法を試してきた。その中でいくつかは大きな効果を感じて定着したのと、最近はメンタルマネジメントや心理、精神自体に興味が出てきたので(手段の目的化)自分の中で最適化したやり方を書いておく。令和だしね。
苦闘は失敗ではないが、失敗を起こさせる。特にあなたが弱っているときにはそうだ。弱っているときは必ず。
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自重筋トレ:週3日(+能動的ストレッチ週3日)
「筋トレは気分転換にとても良いらしい」という話を聞き、個人でのジム通いやパーソナルトレーナーありのトレーニングなどを経たのち、結果下の本に沿って一人でやる自重トレーニング+ストレッチに落ち着いた。
このシリーズは表紙がとにかく勿体ないが、内容はノウハウとしても読み物としても良い。
現在は週に3日筋トレとして上記1冊目にある種目から2つを(例えばプルアップとスクワット)、後の3日は2冊目にある能動的ストレッチ(ただ伸ばすだけじゃなく少し負荷がかかるようなストレッチ。ブリッジとか)3種目を、残り1日はどうしてもできなかった日用のバッファとしてほぼ毎日軽く体を動かしている。自宅でやれば移動時間なしで準備も不要なので、1日あたり30分かからず完了する。
体を大きくするならパーソナルトレーニングを受けてハードに週2回鍛えるのがベストだと思うが、日々のメンタルマネジメントという目的では運動することによる不安感の払拭や気分転換というメリットを頻繁に享受したい。そのためこまめに気負わずできることが重要になる。
自重トレーニングだと「思考停止して朝に一人でさっとできる」「自宅だろうが出張先のホテルだろうが公園で子供を見守りながらだろうが、場所を問わずできる」という点がぴったりだったので自重トレーニングに切り替え、プラス筋トレしない日はストレッチで少しだけ体を動かすような上記リズムで定着した。
なお自分は学生時代ほぼ帰宅部でまともに運動していなかったので運動が苦手かつ敬遠していたが(ジムとか怖い)、今は筋トレやってみてよかったなーと思っている。
サウナ:不定期
こちらは習慣化はしておらず、たまに行く程度。サウナ8分、水風呂2分の3周を基本として、その日の体調や発汗状態に応じて調整しととのえる。
だいたい月に2回名古屋出張があるので、そのときはベッセルホテルカンパーナという綺麗なサウナつきホテルに泊まりリセットしている。名古屋ではたまにウェルビーに行くが、東京にもウェルビー欲しい。
瞑想:毎朝5分
毎朝5分、Apple Watchにある呼吸アプリで深呼吸している。呼吸のリズムはアプリで調整できないので、適当に深呼吸を続ける。やり方は適当だがスッキリするとともに、5分間外界からのインプットを遮断する難しさがわかって面白い。
内省:毎朝5~10分
上記の瞑想の後にやっている。内省といっても日記みたいなもので、「前日の振り返り」「今日やること」「今の気分」をそれぞれ1~2行でノートに書く。外に書き出すことでモヤモヤした感情が言語化され、客観視できる。
毎日記録を残す系は日記帳などを使うとやれなかったときに空白ページが生まれ罪悪感が残るので、日付を自分で書くタイプの手帳を使っている。何ごとも習慣化する上で罪悪感は大敵なので「たまにできなくても仕方がない」と思えるように設計しておくことが大事。
メンタルマネジメント = 極端な感情バイアスを落ち着かせる
「自分は合理的で感情の起伏が少ない人間だ」と思っていたが、そんなことはなく感情に振り回されることは多々起きたし起きている。そうしたときに直接的に向き合いとことん考えたり「大したことないさ」とやり過ごそうとするなどの個別直接的なアプローチよりも、この記事に書いたような安定的継続的な汎用性の高い対応方法を身につけることが自分の場合は1番効果があった。
苦闘の真っただ中にいるときは、簡単なことはなにもなく、すべてが間違っているように感じる。奈落の底に落ちたら、二度とはい上がれない。しかし私の体験では、予想外の幸運と助けによって、抜け出せた。
苦闘に悩む人たちが強さを身に着け、平和を見つけられますように。
- HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか
この記事が経営者や小さな子を持つ親に限らず、心臓を掴まれるような重い負荷を抱える人たちに少しでも平穏をもたらすきっかけになりますように。