雷轟電転 - イナズマロックフェス2023
15周年を迎えたイナズマロックフェスに初めて参戦してきました。おめでとうございます!
このフェスの存在自体を知ったのはいつ頃か覚えていませんが、もともと滋賀県は近い!というイメージだったので、いつかボイメンがまた出る機会があれば行ける距離だな、とかその程度の認識でした。
まさか違う理由で、それも主催者を追いかけて烏丸半島の地に降り立つとは、他の誰でもなく自分自身が1番驚いています。
2日目・T.M.Revolution Opening
「西川貴教、西川貴教でございます」
そんなウグイス嬢の澄み渡った声が響く烏丸半島に詰めかけたオーディエンスの中、わたしはひとりゾクゾクが止まりませんでした。
まるでVOTE JAPANではないか!
わたしはVOTE後に沼落ちしました。25周年も、せっかく地元に来てくれていた47都道府県ツアーも後の祭り。一通り終わった後にT.M.Revolutionに出会ってしまいました。
悔しさを噛み締めながらも「最高やわ!!!!!」と唸りながらエムオンの放送を観続けてイナズマの予習をしていたわたしにとって、この感動は格別でした。
1. Out Of Orbit 〜Triple ZERO〜
「乗り込んで行こう 駆け出す運命へ」まさに歌詞通りといえよう、街宣車に乗って颯爽と現れたT.M.Revolution。
まさかこの目で街宣車演出を見られると思っていなくて、初っ端からぶち上がりました。
OOO、好きなんですよね。T.M.Revolutionの初期曲を聴き込んでいると、未練たらたら女々しいオトコをすごーーーく美しい歌詞で描いている(※個人的にめちゃくちゃ褒め言葉です)みたいな曲が多いと思うのですが、この曲に関しては後のセルフプロデュース期に繋がる力強い人生の指針になるような新しいサウンドなんですね。
イナズマに詰めかけた、T.M.Revolutionのファンも、そうでない人も、一度に惹きつけることのできるトッパーに持ってこいの楽曲だなぁとしみじみ感じました。
2.魔弾 〜Der Freischütz〜
魔弾大好きなんですよ!!!!!!!もう本当に、初めて聴いた時から大好きです!!!!!!リズム感が最高に心地良いんですよ、、、LOVE SAVERも初めて聴いた時からビビッとくるものがあったので、個人的超名盤ですね。
まさかイナズマであのコールアンドレスポンスができると思わなくて死ぬほど沸きました。
直前のUVERworldのステージで「3年間声が出せない時あったじゃん、俺たちは普通に過ごしてるとすぐに当たり前の有り難みを忘れてしまう」というようなことを言ってましたが、なんだかそれをすごく直に感じました。もしわたしがもう少し前に出会っていても、まだフルの状態でコーレスできていたとは限らないし、全てはタイミングであって。改めてこうやってエンターテイメントの本来の姿が戻ってきた世界に感謝しました。
「夢にしないで どっか行かないで やけに綺麗になってないで 華やかにただ 揺らめくまま 滲む君が溢れてく」歌詞の中では意中の女性への恋心が切なく描かれていますが、思い出という意味でもまた、イナズマが終わってからもこの歌詞を反芻しています。思い出す度に目頭が熱くなります。
3.THUNDERBIRD
「この場所、この雨に、もっと相応しい曲を」
そんな一言を聞いた時に全身がゾワっとしました。こんなに最悪の天候でありながら、しかし最高のシチュエーションでこの曲を初めて聴くことになろうとは。
それまでノリノリだったオーディエンスも、何かを確かめるように、雨に打たれながらただ全身でT.M.Revolutionの音楽を感じていました。
雨粒さえも演出のような、綺麗な西川さんの姿にただ見惚れるばかりでした。
個人的に、イナズマロックフェス2023 1番の名シーンです。
4.LEVEL4
そんな西川さんの力強い言葉から始まったこの曲。これも歌詞としては理想の女性を追い求めるオトコ、という感じですが、理想を追い求めるという部分で、「諦めを覚えた胸を 力技君に奪われて ともすれば意識は肥大 身の程知る明日はいらない」という歌詞は夢へ踏み出す強さを感じますね。
夢という言葉は壮大です。どちらかというとわたしは現実主義なので、そういうものは苦手です。
だけど、誰かが夢を追う姿や叶える姿を観ているのは好きです。この話は後述しますが、だからきっと、今日もアイドルやアーティストのオタクとして生きているんだと思います。マンホールの施工業者さんの話も、アーティストの夢の舞台になりつつあるイナズマのステージの話も、嬉しいよなぁと思いながら聞いていました。
5.HIGH PRESSURE
初めてT.M.Revolutionを観た時、以降3曲の全く同じアレンジだったので、もう一度聴けたことがものすごく感慨深かったです。ここでほいさん登場!X(旧Twitter)にも書きましたが、鬼レンチャンの映像を観てゲラゲラ笑っていたわたしが、まさか本家とのコラボステージを観ることになるなど思いもしなかったわけで、、、
そういえばガチャムクフェスの時、事前にビジョンで流れてた動画だけを頼りに振り付け予習したな、客席に向かってマイク向けてくれたのに歌詞わからなくて歯痒かったな、と思い起こしました。今ではもう、ばっちりです!
周りの方々(後方エリア)はあんまりやってなかったので、このキャッチーな振りよりもほいプレ世代なんだ〜と感じました。
6.HOT LIMIT
みんな!!来たよ!!眠れる獅子を起こしたかの如く、文字通り全員が「Yo,Say!」コールに沸き立っていましたね。アツかった!!後方エリアはほとんど本人の姿が見えないので、ほぼほぼカラオケ大会みたいになってたのもそれはそれでおもしろかった。やっぱり代表曲と言われるだけあって、ボルテージが一気に上がった感じがしました。
「むせかえる熱帯夜を彩る花火」とは程遠い、雨冷えした寒さだったけど、こんな夜にHOT LIMITというのもある意味粋だなぁと感じました。
7.WHITE BREATH
もうこれ100万回言いますが、ホトリミからの繋ぎが良すぎる!!!!!!!バァーーーン!!!!!!って花火特効からの「こーごーえーそーなー」!!!!!!意味わかんないでしょ!!!!!!最高でした、本当に最高でした
ホワブレ歌う西川さん大好きだ、、、身をかがめながら地面に向かって歌う姿(伝われ)に惚れた沼落ち曲なので、、、これも全力で歌わせていただきました、マイク向けてくれるの嬉しいよね、、、
8.HEART OF SWORD 〜夜明け前〜
そんな、15年目の西川さんの胸の内が語られた後に流れたイントロ。
西川さんの涙が止まらなくて、演奏が始まっても歯を食いしばって堪える姿が印象的でした。
勝手なイメージですが、西川さんはよほど泣かない、いつも明るく朗らかな人だと思っていました。だけど、VOTE JAPANの映像を観た時、たくさんのファンで埋まった武道館の景色を見て涙している姿を見て、このアツさが、このまっすぐさが、ファン、業界関係者関係なく多くの人に「兄貴」と慕われる所以なのだなと感じました。
「熱くてつらい自分を隠して 短い時代を生きてる」の歌詞に、そのまま西川さんを重ねたり、「何度何回繰り返しても 戻ってきちゃう愛だから ブツかっていく消せぬ想いを 責める方が筋違い」は西川さんのお母さんへの想いなのかなと思ったり。
歌詞を噛み締めながら聴くこの曲はまた違った感動があり、涙の中、本編が終了しました。
“誰かのために生きる それが西川貴教だ!”
「誰かのためじゃなくて自分のために生きろ」「たった一回の人生だ」なんて言葉はよく歌われたり語られたりします。でも、わたしは先述した通り、夢を追いかける人や頑張っている人を観たり応援したりする方が好きなのです。誰かのために生きても、それもたった一回の人生であって、良いことなのではないか?という疑念が、心のどこかにずっとありました。
地元のために。同じ故郷を、同じ想いを持つ仲間のために。音楽業界のために。ファンのために。まだ見ぬ明日のために。西川さんは今日もその身体と心、歌声を捧げます。その姿がどんなに尊くて素晴らしいかを、滋賀の地で身をもって感じることができました。
誰かのために生きることは素晴らしいことだ。
自己犠牲なんてものじゃない。美しく強いことなんだと、あの時イナズマに詰めかけたたくさんの人々の拍手と、そしてなにより西川さんがそう言ってくれているような気がしました。
初めて誰かのために生きるということを肯定してくれるようなアーティストに出会えて、人生の財産だと思いました。あの時のあの言葉はずっと胸に留めておこうと思います。わたしも誰かのために生きて、それがいつか本当に誰かのためになれば嬉しいし、西川さんのような生き方を目指したいと強く思いました。
「また戻ってこいよ!!!!!!」
この一言に救われました。また絶対に、もう少し成長した自分になって烏丸半島に足を運びたいと思います!
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