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Our Story

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Yangonかるたが出来るまでの経緯や、ご協力してくださっている方々のストーリー、そしてメンバーの想いなどを集めました。
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#多様性

私たちはマイノリティか、マジョリティか -Part2-

ロートこどもみらい財団様のご支援で、2022年10月1日、かるたイベントを開催しました。当日、財団は設立1周年を迎えました。そんな特別な日に、メロー(財団に登録している子どもたち)と交流させていただき、本当に嬉しく、今更ですが、責任重大だったことに恐ろしくなりました。(Part1のnoteも是非お読みください) 誰もがマイノリティにもマジョリティにもなり得るこれまでにも何度か書いてきましたが、私の兄は障害があり、日本の公教育の中で学ぶことに困難がありました。結局、日本の高校

教育を受けられるということ

政変によって断たれる学び こんにちは。プロジェクトメンバーのAです。 さて今回は、本プロジェクトの趣旨にも関わる「ミャンマーの政情と教育」について、自身の経験や知見に基づいて書いてみたいと思います。 私はあるとき、ミャンマーの教育について、ザックリとですが、調べる機会がありました。そのとき目についたのが、1988年の民主化運動が軍によって弾圧された後、度重なる大学の閉鎖によって高等教育の質的低下が起こったという記述でした。 ミャンマーでは、新型コロナウィルス感染症の拡大

当事者は誰か

新しい時代を生きる感覚 ミャンマーのクーデターに対して「これまでも軍事政権だったんだし、仕方がない」「軍は変わらない」と言う人がいます。 今年の2月にクーデターが起きた直後から、ミャンマーの若者は、歌を歌ったり音楽を奏でたり警察官に花束を渡すなど、非暴力で平和的なデモを行い、SNSを活用して世界に発信していました。それは、国際社会へのアピールでした。過去の歴史がどうであれ、「武力による支配はあり得ない」と誰もが思っていたからです。 「この理不尽を国際社会が許すはずがない