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Our Story

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Yangonかるたが出来るまでの経緯や、ご協力してくださっている方々のストーリー、そしてメンバーの想いなどを集めました。
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#ヤンゴンかるた

伝えることで、想いをつなげる

悲しいニュースが続き「おめでとう」という言葉を躊躇するような新年ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 2023年のご報告、そして2024年のヤンゴンかるたの活動についてお知らせします。 "学び"の中でミャンマーを伝えた2023年2021年4月、「伝えたい」という拙い兄弟の思いから始まったヤンゴンかるたですが、2023年はミャンマーを知らない方にもきちんと「伝わる」ように、そのための場所や手段を探してきました。 学びの中で、広くミャンマーを知っていただくことは、活動をはじ

当事者は誰か

新しい時代を生きる感覚 ミャンマーのクーデターに対して「これまでも軍事政権だったんだし、仕方がない」「軍は変わらない」と言う人がいます。 今年の2月にクーデターが起きた直後から、ミャンマーの若者は、歌を歌ったり音楽を奏でたり警察官に花束を渡すなど、非暴力で平和的なデモを行い、SNSを活用して世界に発信していました。それは、国際社会へのアピールでした。過去の歴史がどうであれ、「武力による支配はあり得ない」と誰もが思っていたからです。 「この理不尽を国際社会が許すはずがない

政変が奪うもの

受験中に起きたクーデター クーデター当日、僕はミャンマーからドイツの大学に出願をする予定でした。ネットが遮断されると聞き、困惑しました。アウンサンスーチーさんが早朝に拘束されたと聞いて、何が起こったのか、最初はよくわかりませんでした。 その日はなんとか出願ができたものの、度重なる通信遮断により授業や試験に支障が出て、米英の先生方の多くが帰国を始め、厳しい時差の中でオンライン授業をすることになりました。一緒にドイツ語を学んでいたミャンマーの友達が「ネットが繋がらず参加でき

5年後の未来を作る

同世代に伝えるために 在日ミャンマーの方々と一緒に、募金活動やビラ配りをしていた時、立ち止まり、話を聞いてくださるのは高齢の方ばかりで、若者は私たちを見ないように通り過ぎていきました。 決して無関心なわけではないと思いますが、政治や国際問題を避けていく同世代に、ミャンマーのことを、わかりやすく、伝えるための方法はないのだろうか。考えた末に辿り着いたのは、日本人に馴染みの深いかるたでした。 ミャンマーと繋がりのある方に、ご支援をいただき、短期間で目標の金額を達成することが

悲しいニュースが続く

悲しいニュースがつづく 平和的なデモをする若者に国軍の車が突っ込み、轢き殺した事件で、若者の命がまた失われた。撮影していた人も連行されたと聞く。家族のもとに、無事に帰ってこれることを心から願う。 多くの日本人にとって、信じられない非道な行為かもしれない。上層部の指示なのか、末端の暴走なのか。同じミャンマー人同士なのに、道徳心はないのか。普通はそう考える。 久しぶりにニュースになったけれど、2月下旬以降、いつもどこかで起きている。もっともっと酷いこともたくさん起きている。目の

僕を生かす

全部おいてきた 僕は中学1年生です。ミャンマーのヤンゴンにあるインターナショナルスクールに通っていました。友達とサッカーをしたり、プールで泳いだり、一緒にご飯を食べたり。毎日、何も考えずに、ただ遊んで暮らしていました。 コロナとクーデターが起きて、平和な毎日は大きく変わりました。僕の友達は、それぞれの国に避難のため帰国していきました。 僕も母から「明日、日本に帰ることになったよ!」と急に言われて、お気に入りのサッカーボールも、Switchも、全部ヤンゴンに置いたまま日本に帰

自分の将来を自由に選択できる時代がくることを願って

応援ありがとうございます 12月1日に開始したクラウドファンディング。2日間で50%を超えるご支援を頂きました。応援メッセージを見て胸が熱くなり、勇気を頂いています。 これまで、たくさんの方にご相談をしたのですが、「やってごらん」「応援するよ!」と、いつも背中を押していただきました。たくさんの方に見守って頂いているからこそ、怖いもの知らずに挑戦できました。今は少し責任を感じて、恐ろしくなってきましたが、失敗も成功も考えずに、ただ突っ走ろうと思います。 行動力を評価してく

ごあいさつ

プロジェクトを始めた経緯をお伝えします はじめまして。プロジェクト代表の野中優那です。 私は2021年2月、ミャンマーでクーデターが起きた日、ヤンゴンで、家族と一緒に住んでいまし た。当時、ヤンゴン日本人学校の中学3年生でした。 ミャンマーでは、12月にコロナの感染者が急激に増え、厳しいロックダウンが続いていました。けれど、1月には感染者が減り、2月から、気軽に買い物に出かけられるようになるのではないか、 もしかしたら学校が再開して、対面て