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Our Story

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Yangonかるたが出来るまでの経緯や、ご協力してくださっている方々のストーリー、そしてメンバーの想いなどを集めました。
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2022年9月の記事一覧

教育の力が発揮されるとき

お久しぶりです。メンバーのAです。先日、浦安小学校で行ったイベントで感じたことについて書いてみます。 驚異!浦安の小学生 先日、浦安小学校の学生を対象に、かるたイベントを行いました。 イベントの内容の大半は、クイズやかるた、民族衣装ロンジーの試着などを通し、ヤンゴンやミャンマーの魅力を伝えるというものでした。クーデターについても触れ、突然日常が大きく変わり、自由も奪われるというのがどういうことなのかを理解してもらう内容でしたが、時間としてはあまり多くを割きませんでした。

春を迎えて

大学を卒業しました! プロジェクトメンバーの石川です。先日、大学を卒業し、4月からは大学院に進学することになりました。 振り返ってみると4年間はあっという間で、入学式で居眠りしたことや初回の授業でビルマ文字のテストがあったことも昨日のことのように感じています。特に後半(大学3年、4年)はコロナの影響でキャンパスに行く機会も減り、久しぶりに足を踏み入れると懐かしく感じるなど、大学に在籍していることを忘れてしまう時もありました。 また、最後の1年は専攻地域であるミャンマーの

3.11 命について考える

「ウクライナのニュースを見る度、ミャンマーのことを考えずにはいられない。」 先日、そう言ってくれた友達がいました。 彼女は「あなたが思っているより、この活動は、世界に関心を持つきっかけになる」と言ってくれました。 「ミャンマーで起きていることは、正直、遠くの国で起きていることという感覚でした。でも、活動報告を読むうちに、そこにはごく普通の市井の人々がいて、私たちと何ら変わらない日々の生活があることに思いをはせるようになりました。」 ご支援いただいた方から、こんなメールもい

ミャンマーで繋がる

つながり、つむぐ未来プロジェクトの始まりは、兄妹弟の妄想でした。でも何から始めたら良いのか全くわかりません。帰国したばかりの日本には、あまり知り合いもいなくて、コロナ禍、外出もできない状況でした。 そこで、雑誌を読んでHPで連絡先を調べ、突然お手紙を書いたり、メールをしたりしました。(上智大学の根本教授からお返事を頂いて、Zoomでご意見を頂いた時はただ震えました) ミャンマー料理のお店に行って、お店で食事している方に声をかけて、かるたを見てもらったりしましたが、関心を持っ

素敵なミャンマーに出会う

ミャンマーでものづくりをする人々 ヤンゴンかるたプロジェクトは、Z世代とよばれる若者が中心の活動のようにお伝えしていますが、実は、若者よりもたくさんの大人の方の支えがあって進んでいます。 私は、かるたで人々の暮らしや文化を知って頂くと同時に、ミャンマーでものづくりをしている方の存在もぜひ知ってほしいと思っていました。 ミャンマーの品物は、日本の製品のように洗練されていないし、異国情緒というよりは、素朴で華やさもあまりない。でも、知れば知るほど、手織布でつくられるバッグや

「地球市民」として生きる

いま、世界で起きていること 私は昨年2月1日にミャンマーでクーデターを経験し、3月の末に日本に帰国しました。あれから、もうすぐ1年が経とうとしています。 世界で起きている混乱の中でミャンマーの報道も少なくなる中、湧き上がる気持ちを、今はまだうまく言葉にできません。 一年前、ミャンマーの人々が理不尽に弾圧されていく状況を見た私は、いまウクライナで起きていることを他人事とは思えません。内政か侵略かの違いは、関係ありません。人々が殺されている事実は変わりません。誰かの利益のた

Pray for Myanmar

クラウドファンディングのご報告 クラウドファンディング最終日は、クーデター発生から一年の2月1日でした。そして、また新しい朝が来ました。 みなさん、私たちとともにミャンマーについて考え、思いをシェアして下さってありがとうございました。 322人の方から、309万6500円のご支援いただきました。 一人でも多くの方にミャンマーを伝えたい、という思いだけの無知なチャレンジでした。若い私たちへの応援とミャンマーに関わる方の思いをうけとめて、いま、改めて責任の重さを感じています

プロジェクトメンバーからのメッセージ

この活動報告は、クラウドファンディング最終日となる2022年2月1日に投稿した記事です。 プロジェクトメンバーから、皆様へ 12月1日から開始したクラウドファンディング。あと数時間となりました。 これまで300を超すご支援をいただき、1日に1000件以上のアクセスがあった日もありました。 一人でも多くの方に、ミャンマーについて少しだけ知って頂けたらとの思いで、立ち上がったプロジェクトでしたが、私たちメンバーが、多くを学び、また出会いを頂いた時間でもありました。 期間中、最

対話の場をつくり続ける

ニュースでしかミャンマーを知らなかった人たちに 1月22日に、ICU高校でかるたイベント実施しました。 イベント終了後、生徒からは「クーデターを政治的な側面で見るより、市民の生活を知ることでその影響をより理解できた。」「ミャンマーのことを初めて知ったのは、クーデターのニュースでした。今後ニュースを見た時に、今日学んだ文化やZOOMで直接お話したミャンマーの方のことを思い出し、今までよりも自分ごととして捉えられることができます。」などの意見が出ました。 それでも幸せになる

平和とは何か

ミャンマー現地とつながりました 1月22日に、ICU高校でイベントがありました。かるたプロジェクトとしてのイベントではなく、ミャンマーに縁のあるICU在校生のイベントという位置付けで実施しました。 イベントでは、現地に暮らす(主にヤンゴン)ミャンマーの方とネットで繋がり、高校生が直接お話を聞く場を作りました。まずは、事前ミーティングで感じたことをお伝えします。 今回は取材が入っていたのですが、インタビューで「野中さんが考える平和とは何ですか」と聞かれ、言葉に詰まってしま

ミャンマーのクーデターから一年〜コロナの自粛生活とクーデター当日の思い〜

2020年 ミャンマーコロナ禍の暮らし 新型コロナウイルスの感染が世界中で広がり始めた頃、私はヤンゴンに住んでいました。 ミャンマーでは、かなり厳しいコロナ規制が敷かれていて、お店に入店する時、そして家に帰ってくる度、エントランスで検温され、熱があると、大人子ども関係なく、本人が一人で、そのまま隔離施設に連れていかれてしまう、という状況がありました。隔離施設は外国人には厳しい環境ですし、ミャンマー語が話せない私にとっては、毎日が恐怖でした。 ただコロナ以前に、ミャンマー

応援メッセージ:まっすぐな思いを大切に 協力し育てる一員でありたい

はじめに こんにちは。ヤンゴン日本人学校の渡部一樹と申します。 ヤンゴンかるたプロジェクト代表の野中優那さんが中学3年時、学級担任でした。この年は、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、学校は4月からオンライン授業を開始。感染症の状況を注視しつつ、学校再開を願いましたが、2月には政変が起こり、結局一度も教室で授業を受けることができずに卒業式を迎えました。 優那さんは受験生。全国の受験生にとって大変な年でしたが、ヤンゴン在住で日本への航空便が不安定な状況で迎えた受験期は特別

新年あけましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。 2022年の幕開けを、ミャンマー応援のカレンダーと共に迎えたプロジェクトメンバーの石川です。 振り返ってみると、昨年はコロナウィルスに伴う日本社会の混乱に加え、ミャンマーではクーデターが発生。毎日、悲しいニュースが続き、心の整理がつかない日々を過ごしていました。 それでも、何とかミャンマーのために自分たちにできることはないかと模索しているうちに、あっという間に2021年が過ぎ去ってしまいました。 未来を諦めない若者たち クーデターか

小さな変化を起こし続ける

2021年最後のイベント 12月27日、千葉県の公民館でかるたイベントを実施しました。4歳から74歳まで、幅広い年代の方が来てくださいました。 初対面で年代もバラバラの参加者が、札について和気藹々と感想を話し合ってくださり、とても楽しいスタートでした。 ラペイエ(ミャンマーミルクティー)の札では、Light Up Myanmarのミルクティー同盟のポスターを紹介。また通貨の札では、実際のミャンマーチャット、ベトナムドン、カンボジアリエル、シンガポールドル、マレーシアリンギ