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名古屋でJK見学店に行った話

JKビジネスというのでしょうか。JKブランドの根強さがありますね。
見学店は名古屋で一店舗しかないらしく、大阪東京に比べるとかなり少ない。
そこへ行った時の体験記です。


年初め頃に一通のはがきが来た。結婚式の招待状だ。
場所は愛知県、都会だ!名古屋観光だ!
ハガキが届いてからずっと名古屋のことばかり考えていた。もちろん健全な観光からちょっぴりHなお店など仕事中にもかかわらず検索した。

そこで脳みそがこんな指令を出してきた。
「前々から行きたがってるJK見学店にいったら?」
たまには脳みそも役に立つものだ。
昔、万引き家族という映画があり松岡茉優が出演していたのだが、役柄がJK見学店でアルバイトをしているものだった。
それを見て以来「実際に行ってみたい!!」と思っていた。

検索してみるが名古屋には1店舗のみだった。
「まぁ調べた限り怖そうな感じもないし行ってみるか」
名古屋城・犬山城を観光したその足で向かうことにした。とてもハードである。

いざ、入店!

店舗型マンションなのだろう鉄の扉である。調べたとおりだ。
緊張とワクワクが入り混じる。
ドアを開けると受付の女性が対応してくれた。
しかし不愛想な店員だ。俺は客だぞ?思ってしまう。

ここでは盗聴盗撮されないように隣にあるロッカーに貴重品等を預けるシステムである。
そして金属探知機でチェックされる。
が、事前に外して右ポケットに入れていた腕時計が反応してしまう。
あぁ恥ずかしい。
すみません、、、といいロッカーを開け、再び金属チェックへ。
しかし、また反応してしまう。今度は左ポケットに入れていた財布が反応する。
もうここまでくると自分が嫌になる。
「本当にこいつ大丈夫か?」と受付の女性は白い目で見てくる。
もうグダグダやん。スマートに入店させてよお~


チェックが終わりると部屋に案内される。
部屋といってもシャワールーム程の大きさで、左右は壁で後ろはカーテンで簡易的に仕切られている。
目の前のマジックミラーを見ると女性が6人ほど座っている。
待機室は12畳ほどだろうか?学校の教室をまねているようだ。

しかし、こっちを見られているような気がしてならない。
まったく落ち着かない。
座椅子が全くフィットしないし、受付の無愛想がボディーブローのように効いてくる。

座って眺めていると、女の子が一人一人あいさつしに来た。
もうドキドキだ。相手方は鏡で自分しか映ってないのだろうけど、こっちサイドは実質対面だ。
個人的なタイプな子が1,2人ほどいたが10秒ほどの挨拶では名前と顔が一致しない・・・
座ってる後ろに黒板があり、名前が書いてある。

あぁ!この子だ!

私はリサちゃんを指名しようと思う。
事前にもらった指名表にリサちゃんの名前を記入する。
指名するとその子が目の前にきて色んなポーズをしてくれる。
ホワイトボードが置いてあり、希望のポーズもしてくれる訳だがそんなポーズなんか興味ない。
私はリサちゃんのminiリサちゃんがみたいのだ。
(※勿論見れません。そーゆーお店に行こうね!)

リサちゃんと記入した紙を受付へ渡すべく開けていたチャックを閉める。
しかし、ここで事件が発生してしまう。


愛知県警が入店

「こんにちわー!愛知県警です!」

緊張が走る。
足音的に4,5人ほど来てる気がする。
ガサ入れか?終わった。

神という神に祈った。
この一瞬だけで色んな神様に祈った。
優良信仰者かと思うほど。
しかし、実際は違った。

「キャストさんの年齢を確認させてほしいんです」

どうやら定期的なチェックのようだ。
受付の女性が支配人に電話で報告をしている。

いや、早く終われよ。この待ち時間なんやねん。
はやくリサちゃん指名させてや。
そんな思いは打ち砕かれる。

「キャストの一人呼んでもらえますか?」

受付は待機室へ行き女の子を呼ぶ

「今、警察来てるから、、、リサいい?」

おい!待て!俺のリサちゃんだぞ!
何故よりによってリサちゃんなんだ。

一点を見つめ気が抜けている女性陣。
それを見つめる私。
なんなんだこの時間。グダグダすぎる。
すると県警が質問をしる。

「身分証みせてもらっていい?」
「今何歳?」

すごい質問するやん。
ここJK見学店だから18歳以下やぞ。

リサちゃんが質問に答える。

「23歳です」

うん、知ってた。JK見学店とはいえ現役がいないことは知ってた。
ましてや今日、平日だしね。うん知ってた。
少し落ち込むよね。

リサちゃんは待機室へ戻っていった。
しかし県警はまだ帰らない。
いつまでおんねん。はよ帰れや。
そう思いつつ、指名表の備考欄に
「23歳って聞こえてるよ!」と記入しといた。

それから5分経ってもの、県警は帰らない。
もう20分ほど滞在してるのではないだろうか。
流石にもう待てないと思い、意を決して受付に行く。

「シャーーッ(カーテンを開ける音)」
愛知県警5人と目が合う。
視線が痛い。中には婦警もいた。
こんな男が来てるんだね~みたいな視線が怖い。
そんな視線をかいくぐり、受付へ指名表をわたす。

指名表に目を通す受付。相変わらず無愛想だ。
しかし、備考欄に目を通したのか若干にニヤついていた。
そして私はそそくさと部屋へ戻る。どっと疲れた。
県警は客がいたことに気が付かなかったようで、私が指名表を渡してからすぐに帰った。

リサちゃんタイム!!

受付に渡した指名表がリサちゃんの手元へ行く。
備考欄を見て大笑いする。笑顔かわええやん。
そして私の目の前へ来た。
マジックミラー越しとはいえ目は見れないものだ。
時間は10分。色んなポーズをしてくれる。
もちろんパンツなんか丸見えだし、パンツ越しでオ〇ニーをしてくれる。
「ほかにどんなポーズしてほしい?」リサちゃんが私に問いかける。
そんなポーズとか興味ないし、ポーズの名前知らんしなぁ~と思いつつ、レスポンスが大事だと思うのでホワイトボードに急いで書く。

ジョジョ立ちして!

焦った私は知ってるポーズを書いた。
アメトークでもジョジョ特集あったくらいだ。わかるだろう。
しかしリサちゃんはキョトンとしていて、後ろの女性陣に聞いた。

「ジョジョ立ちってなに?」

そうだよな、知らないよね。
まだプリキュアのポーズしてのほうが良かったかな。
すると後ろの女性が眉間にシワを寄せて言う。

「なに?冷やかし?」

申し訳ない。冷やかしではないんだ。
リサちゃんを笑わせようとしただけなんだ。
反省しつつ、思いつくポーズをホワイトボードに書いて指示をした。

タイマーの音が鳴りリサちゃんタイムが終了。
楽しかった。てか、可愛い。好き。
せっかくなので、記念にパンツを持ち帰る。
ちなみに手渡しで渡してくれる。いい思い出だ。

お会計

JK見学店ってこんな感じなんだなーと思いつつお会計へ

「8000円でーす」

利用料金が30分4500円、その次は60分8000円だった。
お前、、受付時に説明しろ?自動更新なら一言ないのか?流石に腹が立った。
渋々お金を払うがリサちゃんのパンツを入れると1万3000円だ。高い。

帰り道、気が付くとパンツを手にし匂いを嗅いでいた。
においフェチにはたまらない。しかもコレ濡れてるじゃないか。
しかし、よく見ると今、濡れてるようだ。
私の涙だった。
歩き疲れた足でJK見学店へ行き。愛知県警に阻まれ、リサちゃんは23歳。
会計は1.3万で不愛想な受付。
色んな感情が込み上げてきた。
リサちゃんパンツで涙を拭い、名古屋の風俗店へ消えていった。


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