すとぷり 莉犬くんの活動記念日に思ったこと
すとぷりの莉犬くんが2023年1月10日、
インターネットでの活動7周年を迎えました。
現在24歳の莉犬くん。活動を始めたときは
高校生でした。
莉犬くんといえば、まずその魅力は耳に届いた
ときに誰もがハッとする個性的な声。
そして抜群の歌唱力と表現力です。
莉犬くんはFTM(Female to Maleの略。
心と身体の性別に違和感がある
「トランスジェンダー」の1カテゴリで、
心の性別が男性、身体の性別が女性として
出生し、女性から男性へ性別移行を望む方
を表す総称)であるため男性としては声が高く、
クールな表現だけでなくキュートな見せ方も
とても上手です。
今となっては莉犬くんは莉犬くんとしてその
確立されたキャラクターが広く認知されて
いますが、ご本人は今にたどり着くまでとても
悩み、苦労され、心無い偏見とも戦って
きました。
2022年12月16日YouTubeに投稿された動画には、
同年10月に性別適合手術を受け、戸籍上の名前と
性別を変更するに至ったいきさつと思いが
語られています。
この中で莉犬くんは、
男の子として生きるためになるべく早く性別
適合手術とホルモン治療をしたかったこと、
しかし、それにより声変わりするとみんなが
好きになってくれた莉犬の声が出せなくなり、
今歌っている歌も同じようには歌えなくなる
こと、
声が変わると今の莉犬を好きになってくれた
人は喜ばないだろうけど、自分の夢のために
始めた活動によって自分が生きたいように
生きられないのもつらい、という
大きな葛藤があったこと
を話しています。
なので、今の活動はもともと27歳で区切りを
つけ、辞めるつもりでいたそうです。
リスナーにとってはショッキングな決断ですが
「莉犬くん」と彼自身の心と身体のバランスを
保つには、きっとその選択肢しか思いつかな
かったのかもしれません。
しかし、2022年にグループを大きく
揺るがすようなななもり。さんの活動休止、
ジェルくんの活動休止という大きな出来事が
あり、すとぷりというグループのこと、
それを支えるリスナーさんの存在を
たくさん考えた結果、
27歳から先も活動を続けていきたい、
戻ってくるメンバーやリスナーを待っていたい、
そんな風に思うようになったそうです。
今、性別適合手術を受けてもホルモン治療は
していないという莉犬くん。自認する性である
男の子として生きながら
莉犬というキャラクターを守る、
ギリギリだけれど最善の選択をしてくれている
ように思います。
大好きなリスナーさんのため、メンバーのため、
そして自分のために。
リスナーの私としては、リスナーを含めた
周りの人を信じて大きな決断をしてくれた
ことに感謝の気持ちしかありません。
もっともっと大きく成長して魅力的な大人の
男性になる莉犬くんをまだまだ見ていられる
のですから。そんな思いを胸に迎えた
活動7周年は、彼を追いかけてまだ2年に
満たない私でも、本当にうれしい気持ちで
いっぱいです。
でも、もし本当に大変になったら活動は時々
お休みしてもいいし、やっぱ辞めます、でもいい。
ホルモン治療をして声が変わってもかまいません。
莉犬くんが自分らしく、自分を大切に生きて
いてほしい、そんな風に心から思います。
そして、莉犬くんを語るうえで忘れてならない
のは彼が紡ぎ出す言葉の魅力です。
先ほどご紹介した動画でも、泉が湧くように
たくさんの言葉があふれてきています。
特に終盤、今の決意とこれからのことを話す
場面は注目です。
ほとばしる気持ちを抑えられないかのように、
熱い思いを吐露するのですが、言葉の選び方の
物腰が柔らかく、しなやかで、
迷いがありません。
一部を書き起こしてみます。
同じ思いを強調するため、表現を変えながら
話すのが多い莉犬くんですが、その言い換え
というのが様々な環境で様々な考え方を持つ
多様な人すべての思いを汲んでいるように思え、
誰も置いてきぼりにしない優しさを感じます。
一般的にビジネスシーンでは、言葉は簡潔に、
同じ内容を繰り返さないのがよしとされ、
莉犬くんに限らずすとぷりのメンバーの話を
最初に聴いたときは正直「長い!!」と思い
ました。
でも、
インターネットの中ではとかく言葉は切り取られ、
言った本人の意図しない意味をつけられて
独り歩きしがちです。
莉犬くんがまるで手に取った剣を振り下ろす
かのように何度も言葉を言い換えるのは、
そんなインターネットの中で生きてきて
身に着けた、全方位を味方につけるための、
そして自分の身を守るための技術なのかも
しれないのかなと、最近思うようになりました。
そんな莉犬くんを大人の目線で見ていると、
すごいなと尊敬しつつも胸が苦しくなって
しまうこともあり、とにかく心穏やかに、
歌ったりおしゃべりしたり、活動をなるべく
楽しくつづけてほしいという思いに尽きます。
心優しいメンバーたちと愛するリスナーさん
たちとで彼をこれからも支えてその成長を
見守っていけたらなと思っています。
最後にこの1年の莉犬くんの「歌ってみた」動画の
中から私が一番好きな曲をシェアします。
莉犬くん、活動7周年、本当におめでとう!
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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