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すとぷりの握手会第二次受付に動揺…公式発表の文脈で、気持ちの落としどころを考えてみた。

2024年6月20日。Xのすとぷりのスタッフアカウントからこのようなお知らせがありました。

すとぷりSTAFF Xより

4月5日に発売したすとぷりの1stシングル「はじまりの物語」。このシングルCDにはメンバーが全国で行う握手会の応募券が特典として付けられました。

握手会の日程と会場はこちらのようになっています。

この表の1番右の欄にある通り、握手会の会場ごとに購入対象店舗が割り当てられているため、リスナーは参加したい会場ごとに店舗を確認してCDを予約・購入する必要がありました。

握手会応募券の配布期間、応募受付時期、方法はそれぞれの店舗で違いがあり、リスナーはその確認に追われながらメンバーと直接会いたいという希望を乗せて応募を行いました。
現在はすべての店舗で応募受付期間は終了しています。

今回のおしらせはこの購入店舗のうち楽天ブックスについて、当初予定されていなかった二次応募ができるようになったというものでした。

理由は

楽天ブックスでのイベント対象抽選申し込み可能なCDの販売期間を2024年5月19日(日)23:59までとさせていただいておりましたが、追加抽選のご希望もあり、メーカー側での増産体制が整ったため、楽天ブックスのみ〈第二次抽選受付〉を開催できることとなりました。

楽天ブックス「すとぷりストア」webサイトより

とされています。
お知らせが発信されてから、SNSでは応募チャンスが増えたことへの喜び、理由について懐疑的な意見、憶測、さらには批判などさまざまな動揺がリスナーの中で渦巻いています。

まずここで私が言っておきたいのは、様々に思いを巡らして憶測することは自由と思いますが、公式で語られている理由以外は何も裏付けがないので、SNSなど不特定多数の人が目にする場では控えたいということです。

ただ、この記事を書いている時点において公式のアナウンスにも落ち度は全くないとも思えないので、公式に発表された理由を文脈にして私が見て感じたことを踏まえ、今回のことを深く考えてみたいと思います。

楽天ブックスでの予約・購入は別店舗と大きな違いがあった

先ほど握手会の一覧表のとおり、8月23日(金)東京・恵比須ガーデンルームでのななもり。さんと莉犬くん、8月7日(水)大阪・T・Bホールでの莉犬くん、るぅとくんの握手会に参加希望の人は、楽天ブックスでシングルを予約・購入して応募する必要がありました。
ちなみに東京、大阪では別会場での握手会も設定されています。

実は今回楽天ブックスは、多店舗と大きく予約から握手会申し込みまでの日程が違っていました。

こちらは所属会社のSTPRが投稿したnoteに掲載していた一覧表です。

まず、表1番左の楽天の購入方法はオンラインのみ。これは実店舗がありませんので当然のことです。そして、握手会応募期限も多店舗より早く5月19日(日)までとなっていました。
他店舗は実店舗での販売があったため、握手会応募期限は発売日の6月5日以降の6月9日~16日と余裕がありました。

今回の楽天ブックスの二次応募受付の案内を読むと「CD供給の関係から」応募期限を5月19日にしていたと記載があります。HMV、タワーレコードもオンラインの場合は5月19日予約分までしか握手会の応募シリアルコードは付かなかったので、オンラインでの受付についてはどの店舗も同じような供給状況であったと推測されます。

昨年9月に発売されたさとみくんのソロアルバムにも、今回と同じようにリリースイベントに応募できる特典が付きました。その時は発売までまだ日数があるのにオンラインでの事前予約販売がいったん停止されたり、フラゲ日に実店舗からほとんど在庫のCDが無くなってしまうということがありました。

オンラインでも予約を途切れさせないように、また、オンラインの予約状況を見て実店舗への供給量を判断するという、CDの供給量と購入量の「読み」は結構難しいことなんだとその時思いました。

また特典の付け方も、購入と同時に握手会の申し込みが必要な楽天ブックス、CDを手にした時にシリアルコードのついた用紙を受け取るHMVとタワーレコード、予約時の決済が完了すれば現物が手元に届く前にメールでシリアルコードが送られてくるアニメイトという、各店舗ごとの予約販売システムの違いなども考慮すると、発売店舗全体のバランスを取りながら供給量をコントロールするのはさらに難しそうです。

そして、楽天ブックス以外の店舗では発売日後にも特典付きのCDを購入することは可能で、同じ握手会に応募するのでも他店舗ではギリギリまで応募数を積み増したりするということも可能でした。他店舗から握手会に申し込める人に比べて楽天ブックスは申し込みに制限があったので、不公平感はあったかもしれません。ただ、これは最初から分かっていたことでしたし、握手会は同じ店舗で買った人の中で抽選が行われるので、二次抽選を行う理由としては弱いです。

でも、おそらく他店舗に比べると楽天ブックスでの1回あたりの握手会への応募総数は少なかったのではないかと思います。そのため、CD増産のめどが立ち、また追加抽選の希望もあったことから2次抽選を受付する、ということになった、という理由が成り立つのかもしれません。

困惑するリスナーも

当選するチャンスをまたもらえたとはいえ、あまりにも唐突だった二次応募のアナウンスがリスナーの混乱を招いたことは確かなようです。特に楽天ブックスから申し込んでいたリスナーにとっては一旦当落の結果が出た後だったので、いろいろと募る思いもあったのではないでしょうか。

私は今回の全国握手会へ応募はしていましたが、娘の分も含めて楽天ブックスでの応募はしていませんし、二次の応募もしません。なので、当事者ではなく少し俯瞰でこの状況を見ていきたいと思います。

①    当選枠の設定が不明瞭
案内されている握手会の日時、時間はニ次応募も変わりません。握手会はライブのように座席があるわけでもなく、順番に終わった人から会場を出ていく形なので、参加人数の設定は運営次第で変動させられるのではないかと思います。でも、一次に落選してしまった人が二次で追加できる当選者の枠を一次に回して出してほしかったという感情になるのは当然のことだと思います。

②    二次に応募するには新たにCDの購入が必要
一次で落選してしまった人も、敗者復活のようにそのまま応募に参加させるということはできなかったのか?という気持ちもすごくわかります。
楽天ブックスのサイトを見ると、一次落選者の取り扱いがどうなるか触れられていないので、もしかしたら敗者復活もあるのかもしれない?とも読んでしまう人もいるかもしれません。

また、買わせたい、積ませたいだけじゃん、お金目当てかという指摘もあるのですが、それを言い出したら最初から特典付きのシングルにしている時点で「そういう」売り方をしているという指摘が当てはまってしまいます。
発売した商品をたくさん売りたい、収益を上げたいのは営利企業として、サービスを受けるうえで当然のことですから、認めましょう。

それで自分の大切なお金と時間との対価として見合うものであれば買いましょう。それは今回のことに限った事ではありません。

アナウンスの方法と内容に改善の余地はあった

ここまで書いてきた通り、CDの供給量と販売数を判断するのはとても難しく、スタッフもメンバーもスケジュールや会場の確保などを考えるとギリギリの判断をしてくださったのではないかと思います。
ただ、アナウンスの仕方にもう少し丁寧さと配慮があれば、ハレーションは最低限にできたのではないかと残念な気持ちもあります。

握手会への応募はその一口一口にリスナーの強い思いがこもっています。たくさん応募する人も、一つに思いを込める人も同じです。だから当落は平等に完全な運で、たくさん応募した人が必ず当たるわけでもないし、たった一口応募した人が当選することもあります。

なので、その激戦に翻弄されて心を疲弊していたリスナーには、この二次抽選の報はなかなかの衝撃だったでしょう。
最初から二次があるとわかっていたらここまでの衝撃はなかったと思いますが、当初は予定されていなかったという事に配慮して、一次に応募した人の気持ちによりそいつつ、それでも二次を行うに至った経緯をもっと丁寧にしてほしかったです。

たとえば、「二次」という言葉ではなく「第2回」という表現にしてもう一度仕切り直しであることを強調するとか、二次当選の枠はどのように確保したのかとか、確保したけれど数に限りがあると断りを入れるなどしてもよかったでしょう。

なぜ1回目の当落が出たこのタイミングで二次をやろうということになったのか、おそらく発表された文ですべてを網羅していたつもりなのかもしれませんが、現実を見ると、もっとより多くの人に納得感が得られるような表現をして欲しかったと思います。

メンバーの言葉に落ち着いて、「そもそも握手会とは」と考えてみた

そんな、嬉しい、悲しい、切ない、もやもや、そんな気持ちが渦巻く中、6月20日の夜にるぅとくんが個人放送をしました。
放送の最後、握手会の当落が出始めていることに触れ、当たるかどうかは運でしかないこと。だから外れてしまったリスナーにはかける言葉がない。次に会える機会を作れるよう、頑張っていく。と言葉を選びながら優しい言葉をかけてくれました。

おそらく当落の悲喜交々、そしてこの日の午後に発表された二次抽選のことでリスナーがざわついていることも当然るぅとくんには伝わっていると思います。

それを聞いて改めて、握手会とは当たる人と外れる人が必ずいて、こうしたイベントをやるたびにリスナーの間にいろんな思いや言葉が渦巻くことは避けられない現実だという事を、そんな当たり前なことを思いました。
そして、そうしたことをメンバーたちもスタッフたちも承知して、覚悟をもってイベントを開いてくれているということがるぅとくんの言葉で伝わりました。
それだけ、リスナーと顔を合わせて少しだけでも言葉を交わせる時間はメンバーたちにとってもかけがえのない大切なものなのでしょう。

会いたいと思っているリスナー全員が会えるなんてことはないし、たくさんの口数応募したからといって必ず当たるわけではないのです。
楽天ブックスの注意事項にも「1枚ご購入で一口応募となります。抽選方式につき、複数口ご購入されても落選する場合もございます。」と書かれています。

「落選してしまった人が悲しむから」と握手会がなくなってしまうことは避けてほしい。それは強く思います。

だから、多少の行き違いや誤解が生まれたり、良かれと思ってしたことが上手く伝わり合えなかったりいろいろあっても、まずは相手を気遣ってもっとこうした方が良くなるんじゃないかな?と支えあっていきたいです。

コロナ禍を経てやっと5年ぶりに開催できるグループとしての握手会。メンバーもリスナーも想いがいっぱい募っています。
みんなみんな会いたい。
でもそれは無理。

今回の握手会がとてもうまくいけばまたやろうという話につながっていくと思います。

だから残念ながら外れてしまったとしても、それは悔しくて仕方ないけど、頑張って次のチャンスに期待するしかないと思います。

それまでには、リスナーもメンバーもスタッフもまたいろんな実績や経験を積んで、よりみんながハッピーになれるイベントを楽しめるようになっていたいですね。

今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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