THE HISTORY OF HIPHOP Vol.2
Gangster Rap誕生- Southの発展まで
謝辞
この記事は、以下のShama Station様の動画 [HIPHOPの歴史] のメモを元にしております。そのメモに個人的に調べた注釈を付け加えたものとなります。
この場において日頃参考にさせて頂いている、Shama Station様に心より感謝申し上げます。
・ギャングスタラップの幕開け
1987-1992 GANGSTER RAP開幕
遂にアツい時代が始まります
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・Mixtapeとは
まずこの時代、いち早くストリートの流行を知るのには、ミックステープの存在が欠かせなかった。ミックステープは、元々DJが自分のパーティーに来てもらうための、名刺代わりに無償で配っているものだった（他人の曲を使っているから、基本無料 こっそり有料のとこもあった)
90年代のHIPHOPパーティーの需要の高まりによるDJの人気の上昇から、彼らのMixtapeの価値も上がる。
すると、人気なDJのMixtapeに自分のラップの曲が入ると知名度が上がるため→自分の楽曲を入れてもらい、プロモーションがわりにしようとする。そうしてMixtapeで売名をするようになったのである。
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NYでHIPHOPが誕生してから15年が経ち、L.A. では、ギャングスタラップ時代がスタートする。
・Schoolly D
スタートはNYでもLAでもなく、Philadelphiaであり、Schoolly Dによって開始される 1985 “PSK, What Does It Mean?” をリリース（Philadelphia）
曲の入りが、後のギャングスタにも引き継がれている。
・Ice-T
1986 Ice-TにSchoolly Dのこの曲が伝わる（LA）
そうして、この曲に影響を受けたIce-Tは、LAのゲトーの状況を伝えた "6’N in the Mornig" -by Ice-T をリリース
元々は危険なゲトーの現実をそのまま訴えているため、彼らは自分たちの活動をReality Rapと呼んでいたが、メディアが彼らの活動を世間から遠ざけるため危険な印象を与えギャングスタラップと呼ぶようになる。
ICE-T 西海岸で初めてメジャー・デビューし、ギャングスタラップの先駆けとなったラッパー。Ice-TのIceはダイヤモンドが氷のように見える事からきたスラングの“Ice”由来だと思っていたが、ゲットーの大衆文学作家”アイスバーグ・スリム”の詩に影響された事により名付けられたものらしい。
Ice-Tは陸軍時代にNワードを投げられ差別された経験がある。(母がフランス人と黒人のクォーター)。また、ロサンゼルスの2大ギャングのうちの1つ、クリップスに所属していた本物のギャングスタであり、そんな経験から彼が刻むライムは、銃や警官への侮辱、セックスやギャング・ライフなどを鮮明に描き出した。
1984 HIPHOP初のチカーノ(メキシコ系アメリカ人)ラッパーKid Frostとツアーを周る
1987 6‘N the morninでL.A.の若者のギャングスタライフを鮮明に書き出してヒット。
その後も2ndアルバムのPowerや、数々の映画でもヒットする。また、メタルバンドBody Countにも所属
1991 警察をディスった曲”Cop Killer”を発表
過激さあまりに｢汚らわしい｣としてブッシュ大統領に問題として取り上げられ社会問題となる
これを機に有名になるが、この曲を治安維持会により1stアルバムから取り下げさせられたお陰で契約解消となってしまった
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(7)レーガン大統領が、クラックの使用に対する刑を必要以上に重することで黒人を逮捕し、白人層からの支持を得ていた。よって、友達や親が日常的に逮捕、銃殺される現状になっていた。
この法案は従来の高価なコカインを買えないマイノリティーや低所得者層をターゲットにしており、ロサンゼルスの収監数の増加。
家庭崩壊、路上生活者 里親制度 犯罪の増加につながった。
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・N.W.A.
この状況をぶち壊すために生まれたのが N.W.A. (Niggas With Attitude)である。“Fuck the Police” 1988
黒人が警察にされた暴力を訴え政府に喧嘩を売りまくったたため、黒人から熱い信頼を得る。しかし、何も知らない世間からは過激だと思われ、HIPHOPが暴力的であるというイメージになる。
またFBIから目をつけられたり、MVが放映禁止にされる。
そして、当時の副大統領が「ギャングスタラップは犯罪を助長するから聞くな、ラジオで絶対に流すな。」といったことで、逆に一気にNWAの名前とコンプトンの状況がアメリカ中に知れわたる。
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N .W.A.詳細
N.W.A. (Niggaz Wit Attitudes) Comptonを代表する
The World's Most Dangerous Groupである。
Ice-Tがもたらしたgangstarapを浸透させたグループであり、彼らの登場からHIPHOPは徐々に東西に分かれていく。
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1987年に結成し、メンバーは
・Dr. Dre・Eazy-E ・Ice Cube・DJ Yella ・MC Ren
・(アラビアンプリンス 1988年に脱退)
レジェンド達である。
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1980年代中頃 DreとYellaはWorld Class Wreckin’ Cru のプロデューサー、DJとして活動をしていた。（この時の曲もバカかっこいい）
そこに、地元でドラッグを売り捌いていたギャング育ちのEazy-Eが加わる。
さらに、Dreの家の近くに住んでおり、幼い頃から地元のグループでラップを書いていたリリシスト、Ice Cubeが加わる。
最後に、Eazy-Eの家の近くでラップで成功を夢見ていたMC Ren が加わる。
1987 1st album 「N.W.A and the Posse / N.W.A」DreがG-FUNKを使い出す前でエレクトロな曲調が特徴的である。
Eazy-EはDrug Dealingで稼いだお金で実家のガレージにレーベルを設立する。
名前はRuthless(冷酷な) Records
そこからの初レコードはEazyのソロデビュー曲である。
1988 "Eazy-Duz-It" "Boyz-N-The-Hood" "We Want Eazy"
彼は全くDJとかMCをやってこなかった為、HIPHOPの経験が皆無であったが、彼の高い声と人間性が受け、成功を収めることができた。
1989 N.W.A.のPolice Brutalityに対する怒りは爆発する。
"Fuck the Police"
黒人だからといって歩いているだけで不当に逮捕されたり、暴力を振るわれたりすることが普通に起こっていた。その現状を訴えた曲である。政府と警察に喧嘩を売りまくったため、FBIからパフォーマンスの禁止を言い渡された曲である。
1989 Ice Cubeが脱退する。原因は、Eazy-Eと彼のマネージャーであるJerry HellerがN.W.A.の稼いだ報酬を懐に収め出し、Ice Cube等 他のメンバーに払われる報酬が少なかった事による。それにいち早く気づき、脱退を決意したのがIce Cubeである
Ice Cubeは後にニューヨークに移り、Public Enemyのボム・スクワットと組み 1990年に、ソロ・アルバム”AmeriKKKas Most Wanted”をリリースし、ソロでもやっていけることを示した。
1990 100 Miles Runnin'
ここで脱退したIce Cubeをディスり始める
1991 Efil4zaggin(反対から読むとNiggaz4Life)
1992 上のアルバムでbillboard１位を取ったけど、Dreが脱退(同じくEazy-EとJerryとの金銭問題による)
Dreが友達のD.O.C.の知り合いのシュグナイト(巨体のボディーガード)にRuthless Recordsとの契約解除を頼むと、シュグは金属バットを持った手下を引き連れてEazy-Eの元を訪れて、半ば強制的に契約を解除する。
N.W.A.については映画 Straight Outta Comptonを見れば全部わかるし、めっちゃ面白いから見てほしい
1987年 19歳の黒人の男子が、丸腰の状態で、警察によって射殺されたにも関わらず、警察は無罪であった事件。それをきっかけに、ギャングスタラップの中身が信じられてくる。
(9)(10) 1989セントラルパーク・ジョガー事件 10代のギャングがジョギング中の女性を強姦したとして冤罪にかけられた事件。 Netflix 「僕らを見る目」でドラマ化
黒人をダシに使う政府への怒りを代弁して、NYからPublic Enemy が誕生する
セントラルパーク事件から、2ヶ月後に、”Fight the Power” という曲で、NWA
と同じように、政府に全力で食らいついていく。
(Public Enemy の項目を参照)
黒人の人権主張運動に使われ、ヨーロッパのセルビアの黒人にも使われる。
HIPHOP史上最も刺激的で挑発を与えた曲とされた。
NWA / Public Enemyにより、LAとNYCのゲトーの現状は悲惨なものであると伝えられた。
・Ice Cube
N.W.A.を支えてきたイカつい顔のリリシスト
ソロデビューしても十分やっていける才能があった。
その顔を生かして映画デビューもしちゃう凄い人
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“アイス・キューブがバリトン・ボイスで繰り出す不穏なラップは、時代を象徴するアンセムだ。劣悪な下層階級の世界から吐き出される、穏便とは無縁な、斜に構えた、憎しみに溢れた、原始的で粘着的な言葉たち。ストリート・ナレッジを専門とする彼が描く情景は、彼の周りに広がる世界の忠実な姿。ありのままの、醜い、真実である”
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1969ロサンゼルス生まれ
1986 N.W.A.のメンバーとしてデビュー
少年時代、兄の彼女が家にかけてくる電話に勝手に出て、年齢詐称して横取りしようとしてたら兄にバレて、冷蔵庫に顔突っ込んでやる！そしたら顔がIce Cubeになるな！って言われたのが名前の由来らしいwww
N.W.Aの1stアルバム、『Straight Outta Compton』の大半の曲を作詞し、その後はEazy-Eのソロ・アルバムの楽曲のリリックも手がけた。
1989脱退しソロアーティストへ
1990 初のソロアルバム「AmeriKKKa's Most Wanted」
10でゴールド
最初はDreにプロデュースして貰うつもりが脱退した為、
Public EnemyのチャックDとボム・スクワッドに制作を依頼した。東と西の奇跡のコラボレーションである。
1991 映画 Boyz n the hoodに出演
“No Vaseline” (1991) HIPHOP今日最強のディス曲
「昔、黒人を“Nigger”と呼んでいた時代、その言葉は馬鹿で下等な人間を意味した。そうだろ？ でも今、俺たちはその言葉を使ってMotherfuckersを逆に引っ叩いてるんだ。これが1990年の“Nigger”だ」 ―Ice・Cube
Kill at Will
Death Certificate（1991年）
The Predator（1992年）
Lethal Injection（1993年）
War & Peace - Volume 1 (The War Disc)（1998年）
War & Peace - Volume 2 (The Peace Disc)（2000年）
Laugh Now, Cry Later（2006年）
・Eazy-E
ギャングスタ・ラップのゴッドファーザー
HIPHOPの経験がなかったのにも関わらず、持ち前の高い声でヒットし、N.W.Aを成功にと引っ張ってきた男
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1964 コンプトンに生まれる
高校を中退し、従兄弟により勧められドラッグディーラーとして生計を立てる
1986 22歳のときに、ライトは25万ドル（4200万円）を麻薬売買で稼いでいた。しかし、従兄弟を銃撃事件で亡くし、その道から足を洗うことを決意する。
そのころ伸びてきていたHIPHOPの分野に目をつけ、Ruthless Recordsをたちあげる
1988 Eazy-Duz-It
以降はNWAの項目を参照。
Dre脱退後NWAは解散したがその後も、Dreとビーフが続く Chronicとかでもディスが入る。
『It's On (Dr. Dre) 187um Killa』の中の"Real Muthaphuckkin G's"と"It's On(Dr Dre) 187um killa"で応戦した。タイトルから喧嘩売ってるし、Dreの昔の人に見られたくない格好の写真を裏ジャケットに入れたりしている
1995 エイズによって31歳で死去。自分の先が長くないと悟ったEazyは、身の回りの人との和解を試み、またN.W.A.が復活する話もあったが、その夢は叶わずして亡くなってしまった。(Snoopとも電話で和解済み)
DreとIce Cubeは最後の彼の記憶を元気な状態の彼で留めておきたかったと、葬儀には参列しなかった。
死後10ヶ月後に、遺作『Str8 off tha Streetz of Muthaphukkin Compton』が発表
・Suge Knight
悪名高き“Death Row Records”をDreと築いた最恐の男Suge Knight
また伝説の「バニラアイス、バルコニー吊り下げ事件」
の首謀者である。
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1965 コンプトンで生まれ、幼少期は親から「Sugar Bear」と呼ばれる。かわいいw 高校はサッカー選手だった。
1985-1987 ロサンゼルスに移り、プロのフットボール選手を目指す。
ロスでBobby Brownのボディーガードとして働き、
彼から音楽業界を勧められレコード会社を立ち上げると決意。
1990 (？)「バニラアイス、バルコニー吊り下げ事件」
自身のレーベルの元、白人ラッパーVanilla Iceがアルバム「To the Extreme」で大ヒット。シュグはそれで大儲けしたが、その中の楽曲”Ice Ice Baby”を含む7/12曲に手を貸したのにVanilla Iceから金を貰ってないとの訴えをラッパーMario ‘Chocolate’ Johnsonから受ける。
またSugeの友人D.O.C.に対するVanilla Iceの金銭未支払いも発覚した。
そのためSugeはボディーガードとフットボール選手を連れて、Vanilla Iceが食事をしているレストランに乗り込み、向かいに座り「How You Doin’?」と圧をかける.
(怖すぎw)
これを何度も繰り返したが支払いはなかった為、Sugeは強行手段に出る。
Vanilla Iceが宿泊していたラスベガスのホテルの部屋に入りドアを閉じるとドアの後ろからSuge Knightが現れ、Vanilla Iceのボディーガードはすぐ倒される。
そして15階のバルコニーからVanilla Iceは足首を掴まれた状態で吊るされ、書類に署名することを約束させられる。
それにより“Ice Ice Baby”の利権はSugeに全てわたり
Vanilla Iceは以降廃れてしまう。
(この曲はQueenのUnder Pressureをサンプリングしてるけどフレディ・マーキュリーから酷い曲とか言われてるw
後に盗用で裁判されて負けている)
この時Vanilla Iceからぶん取ったお金で、レーベルを立ち上げることとなる。
1991 N.W.A.にいるDreに若きHIPHOPアーティストを発掘するレーベルを作ろうと持ちかけ、DreをN.W.A.から引っこ抜き、“Death Row Records”を立ち上げる。
死刑囚の独房を現す聞こえの悪い名前の通り、悪名高いレーベルとなるが、2Pac、Snoopを輩出する。同年、Death Rowからの初アルバム“The Chronic” がDreによって発表。
1993 SnoopのDoggy Style
1996 強姦罪などで捕まっていた2Pacの保釈金をDeath Row が払い、2Pac 介入
(以降この金のしがらみにより、2PacはDeath Rowから逃れられなくなる。)
赤色を着ていることから分かるように、クリップスに対抗するストリートギャングである、ブラッズに所属している。
敵対レーベルへの暴行、2Pac やNotorious・B.I.G.の殺害事件への関与等、黒い噂は絶えない。
1996 マイクタイソンの試合を見に行った2Pacと共に銃撃され、2Pacは死亡。Sugeは重傷を負う。Death Row Records は倒産に向かう。
2006 レーベルの資産保護のため、破産申請をする
2014 Chris Brownのパーティーで銃撃され瀕死になるも生還
2015 映画「Straight Outta Compton」の撮影場所で長年のライバル、Cle “Bone” Sloanと揉める。そしてひき逃げ事件を起こし殺人容疑で逮捕される。28年の実刑判決。
自分の悪事のツケが回ってきたんでしょう。
・サウスの発展
・Master P
NWA / Public Enemyにより、LAとNYのゲトーの現状は悲惨なものであると伝えられたが、奴隷制が根付いていた南アメリカはより悲惨だった。
そんな悲惨な南アメリカの都市ニューオリンズからMaster Pが呼び起こされる。（ニューオリンズは奴隷取引の中心となった港がある/ジャズ発祥の地）
Master PはLAのサウンドを参考にしており、わかりやすいサビ&コールが特徴である。
また、No Limit レコードを設立し、全米で一番儲かっているレーベルへと成長させた。(98年頃)そして白人オーナーの大手レーベルをぶちまかすほど大きくなる。
ニューオリンズの名を知らしめる/Rapperが音楽業界に搾取されないように、ビジネスのノウハウを学び成功をおさめたのである。
Master P (詳細)
HIPHOPをビジネスとして捉え、HIPHOP界で3番目にリッチなアーティストになった事もある、南を代表するアーティスト。
“アメリカ南部、ニューオリンズ発、ヒップホップを完全に”ビジネス”として捉える＜No Limit＞レーベルの主宰者Master Ｐ。徹底した広告戦略により莫大なCDセールスをあげる。
それまで「ヒップホップ不毛の地」と位置付けられていた南部ヒップホップ・シーンを全国区へと拡大させたCash Money Recordsと並ぶ最重要レーベル。駆け足のように細かくチキチキと鳴るハット、地下からズンズンと突き上げるようなアタックの強いキック――それらが緻密に絡み合う重厚なトラックに泥臭いソウルのサンプリングを注ぎ込み、ダーティな＜No Limit＞のサウンド・カラーを確立させた。
その成功は、音楽制作だけに止まらず、映画制作（『バスケット・シューズ』）、映画出演（『60セカンズ』（ニコラス・ケイジ主演））など多岐に渡る。アメリカ某誌の長者 番付にも登場するなど、Hip Hopシーンの成り上がり、アメリカン・ドリームを正に体現している男である。ノー・リミットの看板ラッパーである、シルク・ザ・ショッカー、リル・ロメオは彼の親族。またSnoop Doggy DoggもNo Limit軍団の一員であり、Snoopは彼からビジネスを学んだという。”
後に50Centのツアー代を出したりと、以降の発展にも一躍買っている。
まとまっていたため引用.
アメリカ、ニューオーリンズで5人兄弟の末っ子として生まれまる。20才の時に兄弟を殺された事が、家族の命を救うため、成功者にならなければいけないと彼を奮い立たせる。
1997年のアルバム『Ghetto D』でトリプルプラチナムの認定を受ける。
2000年代になってからも活躍を続け、Gucci ManeやLil Wayneとも仕事をしている。
・2 Live Crew
ふざけてるのに、めっちゃ重要なことをしているアーティスト
フロリダ州のマイアミからは、2Live Crew (結成はカルフォルニア)が、若者を中心に有名に。彼らのリリックは卑猥罪で起訴されるぐらい卑猥であったw
しかし「リリックで曲が規制されるのはおかしい、これは表現の自由だ」と訴え、裁判に勝利。これをきっかけに、全アーティストの言論の自由が保証され、歌詞が原因で販売規制される心配がなくなる。
ただ卑猥なのは変わらないため、Uncle Lukeが子供に対して悪影響だという苦情が多発した。
その苦情に対して作り出したのが、PARENTAL ADVISORY のステッカーである。
そしてこれがアメリカのレコード業界で採用され、現代まで使われている。
“Banned in the U.S.A.” Lukeのソロアルバムであり
初めてこのステッカーが用いられたアルバム
(Lukeって名前をルーク・スカイウィオーカーから取ったため、ジョージルーカスに訴えられて賠償300万ドルを払ってるのwww)
これで名前が知れ渡るとともに、彼らの曲の特徴からマイアミベースと呼ばれるサウンドが生まれる。
・マイアミサウンド
特徴
・TR808の重厚なバスドラム+速いBPM+卑猥なリリック
・マイアミ発祥のダンスミュージック
・バウンス（ニューオリンズ）、クランク（メイフィス）、トラップ（アトランタ）など、サウスのサウンドの大きな軸になった。
・Geto Boys
同時期に、Travis Scottの出身地 テキサス州、ヒューストンからGeto Boys が出てくる。
NYとLAで勝手に盛り上がってるやつにサウスを忘れんなと喝を入れる。
これがMTVで放映されると、今まで目立ってこなかった、「NYとLA以外の地域のラッパーが言いたいことを言ってくれた」と無視されてきた地域のリーダーとなる。
・Scarface
Geto BoysとそこからソロデビューしたScarfaceは、Dirth Southという、シンセを使った重厚なサウンドが特徴だった。
この作品を手がけ、ダーティーサウスを開発したプロデューサーのMike Deanは後にkanyeとTravisの曲を作るように。
・Mike Dean
Mike Dean
USを代表する大御所プロデューサー。
テキサス州アングルトン出身 1965年生まれ。
Geto BoysのScarfaceから始まり、
2Pac, The Dog Pound, Luniz, Nate Dogg,
などのプロデュース、ミキシング、マスタリングを担当。
近年はオーディオエンジニアとしても、
Kanye West, Travis Scott, 2Chainz, Desiigner
Kid Cudi, Madonnaなどを手掛ける。
Migos「Culture Ⅱ」
Pusha T 「DAYTONA」
Kanye 「KIDS SEE GHOSTS」「ye」
Christina Aguilera 『Liberation』
NAS『NASIR』
Beyoncé & JAY-Z『Everything Is Love』
Teyana Taylor『K.T.S.E.』
Travis Scott『AstroWorld』
Frank Ocean『Blonde』『Endless』などに携わる。数え出したらキリがないね。
また、2007年の『Graduation』以来
すべてのKanyeの作品を手がけている。
KanyeのGood Lifeでは元々ヴァース部分が何度もループされてるだけで、変わりばえしなかったんだのを、1-2週間Kanyeに電話しまくって、コーラスでコードが変わって別の曲みたいになるようにした。
手がけた曲の1部
1.SICKO MODE (feat. Drake) / Travis Scott
2. Pick up the Phone (feat. Quavo) / Young Thug & Travis Scott
3. New Slaves / Kanye West
4. Stronger / Kanye West
5. Who Gon Stop Me / Jay-Z & Kanye West
6. Beware (feat. Lil Wayne & Jhene Aiko) / Big Sean
7. BOSS / THE CARTERS
8. Gonna Love Me / Teyana Taylor
9. Pop U (feat. Fat Joe & Ludacris) / Juvenile
10. My Angel / Pimp C
・UGK
Geto Boysのサウンドに触発されて、同じテキサスから、カントリーラップの開拓者、UGKが出てくる。オルガニラコーラスやゴスペル、FUNKの要素を取り入れている、テキサスのような農耕地域に根ざした音楽だった。
サウンドや方言など、地方ならではのラップであるとして、絶大な支持を獲得し、人口は少ないものの田舎ならではであるとして受け継がれる
(Cowboy Troy, Bubba Sparxxx, Nelly, Big KRIT, Lil Nas X)
・LaFace Records
アトランタで、NYから引っ越してきた、MC Shy DとDJ ToompがコツコツとHIPHOPを広めていったものが形になってゆき90年代初期のサウスが形成される。
最終的に、LAから来た、La Face Recordsというレーベルによって、生粋のアトランタラッパーとして、Kilo Aliが発掘される。
・Kilo Ali
そしてRaheem The dream/ Hitman Sammy Samといった初期のアトランタラッパーも出てくる。
そしてマイアミトラップをベースにした作曲をしていく。
LaFace Recodsに所属していたアーティストは
・Interscope Records
1990年にジョンレノンの元レコーディングエンジニアだったJimmy lovineが設立する。
DreのThe Chronicから、当時のDeath Rowとも繋がり、アルバムを売り出していく。Dreと二人三脚で働きヘッドホン業界にも手を出し、Beats by Dr. Dreをアップルに30億ドル(3050億円)で売った大物である。
1990年にLAで設立され、Dr. DREと二人三脚で、ギャングスタラップを広める。NYのDef Jam のような、LAの軸となるレーベルである。
所属アーティストは、数え切れないが
2Pac（Rapper契約第一号）Snoop Dogg Eminem 50Cent KendrickなどなどHIPHOPからPOPまで幅広い
・Nate Dogg
HIPHOPの客演王 Nate Dogg
Snoop Doggの従兄弟であり、SnoopとWarren G (Dr.Dreの義理の弟)と共にグループ213を結成していた。(213はカルフォルニア ロングビーチの市外局番)
2004 「The Hard Way」
また、彼は有名なアーティストの曲に参加することが多く、豊かな響きを持つ声で曲に表情を与える
Songs
“21 Questions” 50 Centとの楽曲
Get Rich or Die Tryin' · 2003
Ain't No Fun
Doggystyle · 1993 Snoopとの楽曲
Nobody Does It Better
Woo · 1998
Bitch Please II Eminemとの楽曲
The Marshall Mathers LP · 2000 等
2007,2008に脳梗塞を起こし2011年に逝去
・Warren G
流れるようにレイドバックしたG-FUNKを堂々としながらも、落ち着いた声でラップする清涼感のあるアーティスト。
カルフォルニアロングビーチ出身で、Dreの義理の弟である。
Nate Doggとはもともと親友であり、彼を介してSnoopと知り合い213を結成する。213から楽曲が出されることはあまり無く、結局各々の道を切り開いていくこととなる。
1992 SnoopがDreの元でデビューを果たす。
1994 Nate DoggとコラボしたRegulateが翌年3月開催のグラミー賞にて最優秀ラップパフォーマンスデュオ/グループ賞にノミネート
This D.J.という曲が最優秀ラップソロパフォーマンス賞にノミネートされたことで、ラッパーとして脚光を浴びる。
以降ベイサイドの発展〜ギャングスタ終結までは、Vol.3に続きます。
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