ご報告
みなさま、お久しぶりです。
栁です。
140文字程度で書ききる事が出来ないと思い、周りの方が使っているnoteで少しでも僕の思いが伝わるように綴れたらなと書かせていただいきました。
こういった投稿は大学時代の部員日記以来なのと、まだ不慣れなため行間や文章の構成など稚拙なところが多々ありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
この度、僕は2020年1月1日のニューイヤー駅伝を最後に陸上競技を引退する事に決めました。
「戦力外通告を受けて」とか「チームの方針と個人目標の不一致」というわけではありません。僕自身が監督やコーチと相談させてもらい1月1日を最後の日にさせて欲しいとお願いをしました。
大会の度に現地に応援に来てくださったみなさま、毎回試合結果の報告ツイートにどんな結果でも応援してくれたみなさま、日頃から応援してくださっている全ての方に突然のご報告になってしまった事を深くお詫び申し上げます。
僕が引退を考え始めたのは一昨年のことです。
「自分は実業団まで陸上を続けて一体 何を成し遂げたかったのか」
僕は実業団3年目にしてそれを見失っていました。
チーム加入当初に持っていたがむしゃらさ、逆境を楽しむ精神、少しでも上のレベルの選手に勝とうという気持ちが年々保守的な考えに変わり、安定してある程度の結果を残す事を良しと考えるような選手になっていました。
その状態が続く中で、辛い練習をしているのにその成果に見合った結果が出ない走りが続き、レース終盤、最も粘らなければいけない時に頭の中でいくつかの言葉が過ぎるようになりました。
「この選手には負けても仕方ない。」
「練習は出来たけど今回もきっとうまくいかない。」
応援に来てくださった社員の方や陸上ファンの方にレース後、「お疲れ様、おしかった、力強い走りだった」と言葉をかけてもらいながら、心の中では申し訳なさでいっぱいでした。
こんな中途半端な走りしか出来ていない僕を、自分の時間とお金を割いて応援に来てくれている人に対して何も恩返しが出来ていない。
この自分にとっても、応援してもらってる人にとっても良くない状況を打破しようと思い、「4年目の上半期ではもう一度日本選手権標準記録を、それが実現出来なかったら東日本で区間賞を。」と目標を掲げてこの1年、練習にレースに臨みました。
しかし結果は付いてきませんでした。
努力不足か、取り組むトレーニングの方向性や意識のレベルか、考えても答えは出ませんでした。
東日本駅伝前、合宿で手応えを感じていたにも関わらず、本番では結果と結びつきませんでした。
心の中で何かが無くなってしまったような、途切れてしまうような感覚がありました。
ここでまた以前の自分に戻ってしまうのは嫌だ、ある程度の実力でのうのうと走り続けるのは嫌だと思い、僕はニューイヤーを最後のレースに設定してがむしゃらに練習をしました。
練習で泥臭く粘りそれまでよりも質も量も積み上げました。
駅伝当日、今まで全くいい思い出がなかった1区でしたが、「これが最後、これが終わったらもうこの場に立つことも無くなる。」と思ったら自然と集中する事ができ、レースの苦しい場面でも走っているその瞬間を楽しむ事が出来ました。
自分の中で1番走れた1区、最後だと思って走った駅伝。不謹慎かもしれませんが、走り終わった後、後悔や悔しさは無くスッキリしていました。
約9年間の陸上競技人生、楽しい事もつらい事もありました。むしろつらい事の方が多かったように思えますが、僕にとっては本当に多くの学びと出会いを与えてくれた貴重な時間でした。
僕に関わってくれた全ての人に感謝しています。
本当にありがとうございました。
これからは仕事を通して、これまで培われてきた多くのモノをたくさんの人に、ほんの少しでも分け与えられるように努力したいと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本当に今までこんな僕を支えていただいてありがとうございました。
それでは、失礼します。
※冒頭の写真はちさこさん(@chibeeeev)よりいただきました。ありがとうございます。