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保育ドキュメンテーションとは

最近、耳にする機会が増え
注目されているのが、
保育ドキュメンテーション。


ようするに、写真や動画などを用いて
保育を可視化したもの。

保育年数こそ18年目となる自分ですが、
それまでの知識は0でした。

そこで本やオンライン等で
得た知識や実践を元に学んだ事を、
少しでも共有したいと思います。

◯参考本

・活動の見える化で保育力アップ!
 『ドキュメンテーションの作り方&活用術』
・「語り合い」で保育が変わる
・レッジョ・アプローチ
・日本版保育ドキュメンテーションのすすめ

◎5つのメリット

①たくさんの情報を保護者の方たちへ、
 正確に簡単に伝達することができる

②子どもの姿と指導案が繋がりやすく、
 結果として保育の質が上がる

③ 時短

④ 保育の情報共有や振り返りがしやすい

⑤保護者へ保育を理解して頂きやすく、
 信頼関係構築へと繋がりやすい


◎疑問と解決策

疑問1、ドキュメンテーションの良い様式はないか?

A、やりやすい様式で行う

ICT保育システム参考リンク↓


・有料サービスを使わなくても、
 テンプレートを利用して、
 写真を貼りつけ文字を入れる。

 上記のように時間削減をしている園もある。


疑問2、写真を撮る時のポイントは?
    いつ撮っていいのかわからない。

A、遊びの様子がわかるもの
 表情や全体像など、使う目的によって
 人物の大きさや撮り方は変えていく。
 ※子どもに写真を意識させない。
 シャッターチャンスを狙う必要はない。言葉で補足すれば良い。

疑問3、全員とらないといけないのか?

A、全員を撮る必要はない

 1番の目的は保育を可視化し、保育の
 意図や子どもの育ちを理解すること。
 思い出のアルバムではない。
 ある程度のバランスをとる配慮は必要。

※保護者に理解してもらう為に、
 上司から説明してもらう必要はある。

疑問4、何の目的で撮るのか?

A、保育の質をあげるため。
  対話する材料として必要。
  では一体、誰との対話なのか?

 ①自分
  自分の保育の振り返り
 ②同僚
  未来の保育について語り合える
 ③保護者
  子どもの姿や保育の意図を理解
 ④子ども
  子ども自身の振り返り

疑問5、パソコンと手書きどっちがいい?

A、自分のやりやすい形で大丈夫。


◎課題と解決策

課題1、上司の理解(知識・決断力・行動力)がないと、取り入れるのが難しい。

A、実際に行いながら知識とメリットを
  提供しつつ、デメリットも潰していく。

課題2、デジカメが古い。台数が1台。

A、iPhoneなどの携帯は1つの手。

 ※Wi-Fi機能が使える環境だと、
  プリンター待ち状態も解消できる。

 ※個人の携帯やデジカメだと便利だが、情報漏洩のリスクを伴う。

課題3、知識・経験不足からくる不安が強い

A、まずは得意な人や、興味を持っている人が見本となって実践する

 同僚がメリットを感じ取って
 もらえるようなら大成功。

課題4、作るのに時間がかかる

A、継続可能な方法を探る
 テンプレートやアプリ等を上手く利用する。
※こればかりは経験して慣れるしかない。
 はじめは写真に一言でも十分。
 保育者が語って補足するべし!


課題5、作成する時間がない

A、ノンコンタクトタイムを確保する為の
 仕組みを作る
※ここがきっと1番の難所。
 管理職や職員の腕の見せ所。


課題6、仕事量が増える

A、取り入れ方次第。取り入れるだけでなく、 
 捨てることも同時に行う。
※既存の書類を見直し、なくしたり代用
 できる様式(週案・月案)に変えたりする。


課題7、撮ることに必死で、目の前の
   子どもの対応が疎かになりやすい。

A,シャッターチャンスという考えを捨てる。
 写真はなんでもいい。

※保育者が語って補足して伝えればいい

課題8、写真を撮ることや作ることが目的となりやすい。

A、目的を再確認する
 ドキュメンテーションは手段の一つであり、より良い保育を目指すためのもの。

課題9、保護者にどのように伝えていくと
   いいのか、わからない。

A、上司や同僚、先輩達と保育の基本的な部分から一緒に考えて学んでいく。


◎まとめ

〇いらない様式を手放す

・画一的フォーマット(週案、日案、月案)
・決定的チャンス
・全員を撮る       等

◯継続できる様式で行う

〇継続可能な仕組みを作っていく

 上司からのきっかけ作りはいいが、 
 トップダウンでは浸透していかない。
 職員が必要性を感じられるように
 進めていく。

〇ドキュメンテーションが目的ではない

 あくまで保育を向上する為の手段の1つ



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