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今月の野鳥(JB2015年4月号より)

するとすぐ、鶏が再び鳴いた。ペトロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」とイエスが言われた言葉を思い出して、いきなり泣きだした。(マルコ14:72)

今月から一年間にわたり表紙を担当します、○○です。聖書に出てくる野鳥をテーマにしていきたいと思っています。このJBがお手元に着くころはちょうど、受難節の最中ではないかと思います。イエス様の受難の記事と鳥といえば、ペテロの認否の場面に出てくる鶏でしょうか。鶏は、東南アジアに住むセキショクヤケイを家禽としたものと言われています。今月の表紙は、近縁の日本に住む野鳥ということで、キジにしました。春に野原でケーンケーンと鳴く春がやってきました。(撮影2012/5/19箱根にて) ほぼ原文ママ

宗教法人日本バプテスト同盟の月刊の機関紙「JB」に2015年4月から野鳥の写真とコラムを担当させていただき、8年目になった。(2022年9月現在)もともとJBの編集委員会からの嘱託で始めた投稿だが、もうすぐ100種となる。当初のテーマは聖書に出てくる鳥というテーマだった。このノートは原稿が散逸するのがもったいなく感じているので、少し内容を膨らまして書くことにする。
2015年のイースターは4月5日だった。JBは前月の第3週に各教会に配布されるので、ちょうど、受難節(レント)の真っただ中だった。受難節といえば、バッハのマタイ受難曲を思い出し、その中でも第39曲(憐れみ給え、わが神よ)だろう。これは、ペテロの三度の否認後に鶏が鳴いたという記事の後に歌われるアルトのアリアだが、感動を呼ぶ前奏がいろいろな場面で使われている。アンドレイ・タルコフスキーというロシアの映画監督の遺作「サクリファイス」のテーマ曲になっているのがこの曲である。
鶏の原種となるセキショクヤケイは、日本にはいない種なので、近縁のキジを写真とした。私の野鳥撮影は2012年1月からで、このキジの写真は2012年の5月に箱根の仙石原から湖尻に向かってのハイキングコース、ゴルフコースの中に現れた鳥だった。

キジ(1930x1489) 原寸ママ


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