見出し画像

今月の野鳥(JB2015年10月号)

「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」(マタイ6:26)

ガチョウは家禽と呼ばれ、野鳥(雁、ガン)を飼いならしたものですが、古代エジプト文明が起源と言われています。民数記11章でイスラエルの民が砂漠のつらさに耐えかねて、エジプトでは肉をいっぱい食べられたと不満を言う場面がありますが、この肉には家禽が含まれていたのか、主は飽きるほど食べさせるとうずらを呼び寄せます。写真はマガンの群れが飛び立つシーン。蕪栗沼には、毎秋およそ3万5千羽が北から訪れます。
(撮影2014/10/25宮城県蕪栗沼にて)

マガンは日本で越冬するガンの仲間ではもっとも越冬数が多い、つまり普通に見られる。宮城県の伊豆沼・内沼は代表的な越冬地だが、10万羽を越えるマガンが越冬する。体長70cm超で朝の塒立ちは圧倒的な数と発する声の騒音に圧倒される。飛んでいる時に聞こえる鳴き声は「ガガン」と聞こえるのも面白い。昼間は塒の周りの田んぼ等で餌探しをしている姿が見られるが、非常に警戒心が高く、歩いて近づくのは困難だ。警戒心が高まると、群れの1羽が周りを監視している姿を見る。お腹にある横縞が特徴的である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?