見出し画像

今月の野鳥(JB2015年8月号より)

花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。この里にも山鳩の声が聞こえる。(雅歌2:12)

小鳥達から、囀りの声を取ってしまったら、鳥の魅力が半減するのではないかと思います。有名なウグイスを始めとする日本三鳴鳥と呼ばれている鳥たちがいますが、今回の表紙の鳥オオルリもこの三鳴鳥のひとつで、春先に東南アジアから繁殖のために渡ってきます。
メーテルリンクの青い鳥は鳩であったという説が有力ですが、ピリーリーと渓流の高い木の上でさえずる瑠璃色の姿は、幸福の青い鳥と言ってもよいのではないかと、私自身はみるたびにそう思うのです。
(撮影2013/7/1逗子にて)

ピントがぶれ気味な写真だが、この時のレンズは300mmF2.8のレンズにテレコンを付けたもので、手振れ補正無しおまけに谷沿いで暗かった。撮影をしていた2013年は、義母が亡くなった直後の撮影だ。オオルリの瑠璃色を出すのは難しい。春先は高い木の上で囀りをするので、空被りをするからだ。この写真は見ての通りこのオオルリのオスは餌を咥えている。つまり子育て真っ最中で、私が道をふさいでいたらしい。巣の撮影をしていなくても、こんな形で鳥にストレスを与えかねないことを注意する必要がある。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?