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今月の野鳥(JB2018年4月号)

「彼の倒された幹には、空のすべての鳥が住み/若枝のもとには、野のすべての獣がやどる。」(エゼキエル31:13)

新年度最初の鳥はクロジといいホオジロという鳥のグループに属する鳥です。繁殖期は比較的標高の高い森林で過ごし、冬季は標高の低い場所に降りてくる漂鳥の一種です。体は黒いといっても、真っ黒なのではなくいぶし銀といってもよい姿でホイチーチーと囀ります。暗い森の中に夏も冬もいることが多い鳥なので、大変見るのが難しく東京なら冬には明治神宮にも暮らしているのですが、まず見つけるのが困難です。昨年12月に4年ぶりに見つけて、まだこの環境には棲息しているのだなと安心しました。
(撮影2017/4/29山梨県柳沢峠にて)

クロジの黒い体の色は、オスの成鳥の特徴で、若いオスでは、この色も薄く、またメスは、アオジのメスによく似ています。日本にいる大半のホオジロの仲間は一番外側の尾羽が白いのですが、クロジだけはこれがありません。アオジのメスと区別のポイントだ。


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