VGC2024使用構築



第一回予選 追い風


構築画像が残っていないため並びのみ
当時チョッキタケルライコのエレキネット+じんらいで追い風パを見るのが主流であったため、メガネカミとスカーフイエッサンでライコに強く出ればスタンへの勝率が高くなり、他種の構築には追い風特有のパワーで押し切れるため使用に踏み切りました。
卒論提出直後で時間の無い中でランク2位までは上げられたためある程度自信を持って予選に臨みましたが、追い風+sブーストカミの群れに襲われて敗走。
追い風+sブーストカミはミラーに強いものの基本的にsブーストカミ+チョッキライコの並びにに勝てないと考えていたため、そこまで当たらないだろうと考えていましたが、実際にはそうではなかった模様。実際予選後に周りに聴いてみると、練習段階でその並びには頻繁にマッチングしていたらしく、仕方ないとはいえ対戦数を稼げなかったことに後悔です。

第二回予選 ディンラッシャ



構築経緯

高耐久のポケモンの初手テラスに一貫するカタストロフィ(いかりのまえば)が強いというポイントから構築がスタート。情報の見えないbo1ルールでは初手の安定感がとても重要なため、カタストロフィ使いの中で最も耐久の高いディンルーを軸に構築を作ることを決めました。

個体解説

ディンルー

@ゴツゴツメット テラス毒 特性わざわいのうつわ
わんぱくH252 B44 D212
すなじごく カタストロフィ ボディプレス ちょうはつ
調整 ウーラオスの水テラ雨ハチマキ水流連打 毒テラス後高乱数で耐え 
構築の鍵。テラスタルの存在するルールで基本的に一貫するカタストロフィを連打する行動がとても強いため、個体、構築単位でカタストロフィを打つ回数が1回でも多くなるようにしています。(回復アイテムではなくゴツゴツメットを持たせている理由は後述します。)
レギュレーションCまでは使用率がトップクラスに高かったディンルー+ヘイラッシャの並びはレギュレーションD以降みる影もなくなりましたが、それには以下の二つの理由があると考えています。

  • 水ウーラオスの登場

  • ゴリランダー等強い草タイプの台頭

逆に考えると、この二つさえクリアしてしまえばディンラッシャはまた活躍できるわけです。
水ウーラオスに関しては、ヘイラッシャからの打点がなく、ウーラオスを削り切る前にこちらのディンルーが倒されてしまうことが問題でした。そのためゴツゴツメットを持たせて毒テラスを切ることで、ディンルーが倒される前にウーラオスを倒すことが可能になり、問題が解決しました。
ゴリランダー等の草タイプに関しては、先発に並べたいディンルー、ヘイラッシャ共に草抜群であることから少なくともどちらか1体に変わる先発ポケモンを用意する必要がありました。そこで選ばれたのがウガツホムラです。詳しくはウガツホムラの部分で解説します。

補足
すなじごくは

  • ミラー

  • モロバレル

  • カタストロフィを入れた後の水ウーラオス、瞑想ライコ

にしか打たない方が良いです。初手すなじごくあくびが許されるのはミラーとモロバレル、もしくは運に自信がある人だけです。

ヘイラッシャ

@オボンのみ テラス虫 特性どんかん
いじっぱり H244 A140 D124
ウェーブタックル ヘビーボンバー あくび まもる
調整 わざわいのうつわ下C特化ブリジュラスの+1エレクトロビーム耐え
ヘビーボンバーで143-92ハバタクカミ確定1発
あくびでディンルーの行動回数を増やしながらカタストロフィで削ったポケモンを倒せるようにいじっぱりA振りでの採用。
耐久が足りずに負けた試合はほとんどないですが、A振りによって勝った試合が多々あったためこれで良いと思います。
テラスタルは化身ランドロスの地面技を半減にしてウェーブタックルで返せる虫。色々試しましたがこれが一番かみ合いがよかったです。
当初たべのこしで使っていましたが、初手で2体に集中を受けて倒されてしまうことがしばしばあったためオボンのみに変更しています。たべのこしが有意に働くのはおそらくミラーだけです。

カイリュー

@とつげきチョッキ テラスタルフェアリー 特性マルチスケイル
いじっぱり H252 A252 B4
ドラゴンクロー しんそく けたぐり アイアンヘッド
調整 なし
この構築の裏のMVPです。マルチスケイルとつげきチョッキの組み合わせによって、こだわりメガネを持ったハバタクカミのムーンフォースですら余裕を持って耐えます。そのため先発のディンルーにテラスタルを切りやすく、構築コンセプトと大いに噛み合っていました。こだわりハチマキでない分火力は控えめですが、カタストロフィで半分削れたポケモンを倒し切る分には問題ありませんでした。
テラスは構築単位で一貫のある悪ウーラオスに対抗できるフェアリーです。

パオジアン

@きあいのタスキ テラスタルステラ 特性わざわいのつるぎ
いじっぱり A252 B4 S252
アイススピナー ふいうち せいなるつるぎ まもる
調整 アイテム補正なし特化ウーラオスの水流連打耐え
普通のパオジアンです。
テラスタルをステラにすることで、耐久に振ったハバタクカミをふいうちで縛れたりカタストロフィで削れたブリジュラスを縛れたりと絶妙に届かない火力を補うことができます。カタストロフィで削ってお膳立てした上で外すのが馬鹿らしいことや、フィールドを割ることによる勝ち筋があったためアイススピナーを採用しています。

サーフゴー

@こだわりスカーフ テラスタルフェアリー(ひこう)特性おうごんのからだ
おくびょう H4 C252 S252
ゴールドラッシュ シャドーボール マジカルシャイン(テラバースト)トリック
調整 なし
構築中5体が物理ポケモンという偏った部分を解決してくれたポケモンです。他5体ではブリジュラスヌメルゴンのような物理詰めポケモンを突破するのがかなり難しいため、抜くことがありえないポケモンでした。
また、トリックによって絡め手やトリックルーム構築への対応幅が広がるのもマッチしていました。こだわりスカーフによってある程度の行動が保障されているため、裏からスイーパーとして使うのも強力です。
テラスタルについてですが、ランクマでスカーフサーフゴーでひこうテラバーストを撃ちまくった人がいる?ようで終盤に一点読みをされることが何度かあったため予選直前にフェアリーに変更しました。それに伴ってテラバーストをマジカルシャインに変更しましたが、絶対にテラバーストでよかったです。(ウーラオスを倒せるかどうかに関わる)

ウガツホムラ

@クリアチャーム テラスタルフェアリー 特性こだいかっせい
ようき H164 A116 S228
フレアドライブ ワイドブレイカー りゅうのまい あさのひざし
調整 +1フレアドライブで143-92ハバタクカミ確定1 りゅうのまい後ランクマで当たるsブーストホムラに抜かれなくなるまでsを上げた
ディンルーの部分でも述べた強力な草タイプ(特にゴリランダー)に対してのカウンター枠です。ゴリランダー入りは俗に言うスタンダード構築であることが多く、基本的にいるガオガエンのいかくやすてぜりふがフリーで通ってしまうと結局不利になってしまうため、よくあるsブースト型ではなくクリアチャーム型で採用しました。
りゅうのまいのターンに削られて、ふいうちなどで縛られてしまうと積んだ意味がなくなってしまうため、あさのひざしも採用しています。
ディンルーのカタストロフィで削って裏でスイープするという構築コンセプトを踏まえ、ワイドブレイカーによって先発の削り+デバフ役として運用するのがメインでしたが、高速再生技とデバフによって相手が一手でも処理を間違えた瞬間にウガツホムラを倒せなくなるため、ゲームエンドまで持っていける力も備えておりとても強かったです。

基本選出

先発 ディンルー+ヘイラッシャ (ゴリランダーがいる場合ウガツホムラ+ディンルー)
後発 パオジアン+カイリューorサーフゴー

基本これだけですが、キツい構築や特定の構築に対しては細かく選出、立ち回りが存在します。もう終わるルールである上多いので書くのはやめておきます

成績

ランクバトルs15 2rom 2080
第二回予選抜け二人(リンク参照)
第三回予選抜け一人(リンク参照)

第三回予選 イッカサーフ


構築経緯

環境的にディンラッシャがキツくなってきた+ディンルーのゴツゴツメットが認知されて対水ウーラオスがきつくなったことで、構築を変えることを決意しました。
ディンラッシャを作った際と同じく、初手に基本的に一貫するいかりのまえばを使え、特性フレンドガードで味方の補助もできるイッカネズミゴールドラッシュマジカルシャインの2つの範囲技が使えるサーフゴーを並べた際の初手性能がとても高いと考えました。

個体解説

イッカネズミ

@ゴツゴツメット テラスゴースト 特性フレンドガード
わんぱく H244 A4 B204 D44 S12
いかりのまえば フェイント このゆびとまれ まもる
調整 特化ウーラオスの雨下すいりゅうれんだ70%程度で耐え
ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース確定耐え
準速カイリュー抜き
基本的に初手に出す構築の軸です。初手のポケモンに基本的に一貫するいかりのまえばに加え、フェイントは優先度+2でタスキ削りとして優秀で、相手のまもるも咎められるため強力でした。
持ち物は水ウーラオスの処理を早められるゴツゴツメットです。

サーフゴー

@こだわりメガネ テラスひこう 特性おうごんのからだ
ひかえめ H100 C212 S196
ゴールドラッシュ シャドーボール マジカルシャイン トリック
調整 味方のランドロスのすばやさ+1
いかりのまえば+範囲技で初手から制圧します。           
テラスタルは少しでも初手出し可能な対面が多くなるよう、ひこうテラスにしています。初手のランドロスがねっさのあらしを持っている可能性まで考慮すると、ひこうが最善だと思います。

パオジアン       


@きあいのタスキ   テラスステラ 特性わざわいのつるぎ         
ようき A252 B4 S252     
アイススピナー ふいうち せいなるつるぎ まもる
調整 特化ウーラオスのすいりゅうれんだ耐え
基本的に後発で出すスイーパーです。
構築単位で相手のパオジアンが重いため最速にしています。意地パオがかなり多い環境だったため何度もアドバンテージが取れました。

タケルライコ

@ブーストエナジー テラスでんき 特性こだいかっせい
ひかえめ H196 B4 C196 D20 S92
10まんボルト じんらい りゅうのはどう まもる
調整 S無振りゴリランダー抜き抜き(ライコミラーで基本S負けない程度)
後発スイーパー②です
テラスでんきまで使った際のじんらいはかなり縛り範囲が広く、フェアリーテラを切った耐久ふりハバタクカミもふいうちと合わせて縛れます。

トルネロス

@おんみつマント テラスはがね 特性いたずらごころ
おだやか H252 B60 D196
こがらしあらし おいかぜ あまごい こわいかお
調整 特化アイテム補正なしタケルライコの10まんボルト耐え(=珠じんらい耐え)
初手イッカサーフが出しにくいパターンである、

  • イーユイ入り 

  • 炎オーガポン入り

に対して出すため、構築に水タイプが居ないながらもあまごいを採用しています。こわいかおを絡めてリキキリンスイッチを何とかする役割も持て、補完として最適でした。
また、トルネロスが入っていることで相手の追い風パも初手にトルネロスやエルフーンを出さざるを得ず、結果的にイッカサーフの通りがよくなっていたため必須枠でした。

ランドロス

@こだわりハチマキ テラスゴースト 特性いかく
いじっぱり H164 A140 B4 D68 S132
じしん じだんだ いわなだれ ちょうはつ
調整 おいかぜ下S-1でイーユイ抜き(最速化身ランドまで抜き)
素早さ味方のサーフゴー-1
臆病眼鏡イーユイのあくのはどう耐え
ダブルダメゴールドラッシュ+じしんでひこうテラ以外のイエッサン、ブリムオン破壊
イッカサーフが出しにくい並びに対して初手にトルネロスと並べて相手を破壊します。
クレセガチトリルに対してサフゴランドでトリック+ちょうはつをクレセリアに重ねることでメンタルハーブまでケアしてトリル展開を止めることができます。

基本選出

先発 イッカネズミ+サーフゴー
後発 パオジアン+タケルライコ

以上!基本選出が強いので例外を除いてこの出し方をします。

成績

第三回予選抜け一人(リンク参照

おわりに

今年は一緒に構築を作った人が自分以外予選抜けして終了という結果になりました。今は彼らの健闘を祈りながらこの記事を書いています。第ニ回、三回予選ともに納得のいく準備、悔いのないプレイングはできただけに残念です。
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