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【中国動向観察】米中の激しい応酬・中国側はポーズをとってる説ー実は親米派だらけ

 「口ではアメリカをボロクソに言いながら実はアメリカ大好き」
 このように書くと中国はブチ切れるに違いない。しかし、それに足る証拠が結構ある。その一つ、代表的なものは彼らが子弟を欧米、特にここではアメリカだが、に留学させているということがある。習近平氏は娘、習明沢ちゃんをハーバード大学に留学させていたし、アラスカで米国側と激しいやりとりを戦わせた楊潔篪国務委員は娘、楊家楽ちゃんがイェール大学にフルスカラシップを得て留学しているのだ。王毅外相も自身がジョージタウン大学に留学している。

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 楊潔篪国務委員と妻と娘とみられる女性

 かつての党政治局常務委員だった呉官正氏も娘、クリスティーン・ウーちゃんがイェール大学。賈慶林氏も孫、李紫丹ちゃんがスタンフォード大学に留学している。まさに米国アイビーリーグ大学には中国高官の子弟がが大挙して押し寄せているというわけだ。

 中には海外に多くの資産を移している高官も少なくない。カナダ西海岸の高級住宅街はみな中国人に買い占められていてちょっとしたバブル状態になっている。退役者も含む軍高官も欧米に親戚が移民しているケースも少なくないのだ。こうしてみると表面的にはいがみあっている様に見えても実は隠れ親米派の高官が少なくないことが分かる。かつて重慶市のトップを勤め、指導部入りすると言われていたが汚職で捕まってしまった薄熈来氏がフランスに持っていた別荘は700万ユーロ(9億円)相当の価値があるとされていたのだ。

 こうしてみると中国の高官たちは口では愛国と言ったり強い反欧米の言論を口にしたりするが、その実子供を留学させたり、資産を海外に移したりと、言っていることとやっていることがかなり違っていることがあることが分かるだろう。さて習近平氏、李克強氏たちは今現在どうなんだろうか。(733字・22日12時一部修正)


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