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体操ザムライ(個人的ダークホース)を観終わった感想

今期の個人的ダークホースであった体操ザムライ。

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制作がMAPPAだからという理由で視聴開始。体操に関しての知識はほぼゼロ。

この作品、最後まで面白く、体操の知識が無くとも十分に楽しめる内容となっている。

内容に関して

この作品の核となる部分は、競技シーンの迫力や、競い合う選手達の熱さといったようなものではなく、主要な登場人物それぞれの悩み、プレッシャー、将来など、立場や環境は違えど、人間誰しも抱えるような問題に向き合い、解決していくところなのだと思う。(そのきっかけは皆周りの人が作ってくれている。)

もちろん本人の努力や決断、勇気が一番大きいのだが、主人公の城太郎が再び好成績を収めるまでになったは、娘のレイと居候のレオを始め、コーチや様々な人の支えがあってこそである。

レイが学校での問題や普段の無理を解決し、さらに将来まで目を向けるようになったのは、半ば強引に関わってきたレオの存在が大きい。

そしてレオには言わずもがな城太郎の存在が。

なので体操というスポーツそれ自体のシーンを期待していた方はいまいちだと思う方も居るのではないかと察する。

総括

競技シーンの熱さや迫力はやや弱いという感想は否めない。

しかしながら上記に書いたように、この作品で目を向けるべきところは登場人物それぞれの、アスリートとして、若しくは人間として成長していく姿なのだと考える。

「体操ネタなのに体操シーンが余り無い」という意見はもっともだが、人間成長物語なのだと思って観て貰えればまた別な印象を受けるのではないかと思う。

個人的には今期トップを争うような派手さはなくとも、じっくりと楽しませてもらえた。

人気が出ればそれに越した事は無いが、制作された方々もこういういぶし銀な立ち位置を狙っていたのではないかと勝手に推察してしまう。

余談

OPは上海ハニーのカバーで驚かされた。映像も面白かったし、クレジットの表記の仕方もすごく凝っていて視聴者にちゃんと見せる気あるのかとw

EDはうって変わってオシャレな雰囲気、色使い。どことなくKYNEのイラストを連想するのは私だけだろうか、、、

時代設定が2002年からというのもツボだった。

ベッカムヘアa.k.aソフモヒ。ケータイに大量ストラップ等、当時こんなものが流行ってたなと思い返す細かなネタが多数。懐かしい気持ちになったおじさんです。

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