居場所
僕には居場所がない。
つらい時も一人で耐えなきゃいけない。なんて、悲観的になっているだけだろうか。
隣で一緒に眠ってくれる人が欲しい。一人でめいいっぱい泣ける場所が欲しい。楽しいと思える時間が欲しい。
ないものねだりばかりで、なにも努力しない僕が悪いのはわかってる。居場所なんて、みんなどこかで努力してみつけてる。分かってる筈なのに。
一緒に悲しんでくれる人がいる、一緒に笑ってくれる人がいる。
羨ましいなんて思う資格僕にはないのに。
居場所をつくる努力って、どうしたらいいんだろう。表面上でへらへら笑って、興味もない話に相槌を打てばいいのだろうか。極端すぎるってよく言われるけど、同じことだと思う。みんなそうやって友達という他人つくって、居場所つくってる。
僕にはそうとしか思えない。だから、一人がいいなんてこと考えてしまうんだ。そうして作られた孤城に引きこもって、外からの攻撃を受けてぼろぼろになっていく。
どうするのが正しいのか、僕にはわからない。
瀬梛 翔