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不登校長女との関わりで気づけた他人に言わなくてよかった言葉

近所に、身体障害児の子供がいる。我が家の三女と同い年。その子のお母さんは、三女が健常者として育っているのを見ていつも「うちの子もこうなっていたのかなぁ、いいなぁ」という。
私はそれを聞いて笑うにとどめていたが、心では「生きているだけでいいじゃないですか、あなたの子もちゃんと育っていますよ」と思っていたし、いつか伝えようと思っていた。

それを伝えたことで、そのお母さんは救われるんじゃないか?と信じていたし、その機会を窺っていた。

そんな中、我が家の長女が不登校になった。最初は「学校に行かなくてもいいよ」と伝え、のんきに構えていたが、長期化してくるとそうも言ってられない。あんなに明るかった子が、友達に囲まれていた子が、学校大好きだった子が、、と思ってしまう。近所の子が友達同士で遊んで楽しそうにしているのをみると、「うちの子もあんな風に遊んでいたのにな」と思ってしまう。

そしてふと、身体障害児のお母さんに「生きているだけでいいじゃない」なんて言わなくてよかったと思った。

そんな事、百も承知で分かっているから。
ただただ不安で、言葉にしたいだけなんだ。
解決策は、もっと事情のわかる専門の人だったり、もっと仲の良い家族や友人だったり、そういう人と一緒に考えているんだから。

何の知識もなくて、そんなに深い関わりもない人に、救われるような言葉を言われたところで全く救われない。

ただ聞いてくれるだけで良い。相槌を打ってくれるだけでいい。頑張ってるねと認めて受け止めてほしい。

悪気はないとわかっているが、いろんな提案をしてくれると、逆に不愉快になってしまう(自分が話しているんだから、相手の反応がどう出るかなんてわからないのに)。

今まで、大した悩みもなく過ごしてきた自分であったから分からなかったけれど、長女の不登校によって気づけた事の一つであった。、

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