2024-01-24 紺碧の花弁
●LEAF 0329 紺碧の花弁
青いバラは、日本のサントリーフラワーズとオーストラリアの植物工学企業であるCalgene Pacific(現 フロリジーン)との共同研究開発により、世界で初めて完成した青色の色素を持ったバラである。
長い間、青いバラは世界中のバラ愛好家の中では夢であり、英語で Blue Rose(青いバラ)の花言葉は、「不可能」といった意味が含まれていた。
しかし、最先端のバイオテクノロジーと開発者たちのたゆまぬ努力により、「不可能」は可能になりました。
フランスの詩人ステファン・マラルメの詩「Apparitio」に「紺碧の花びら」という象徴的な言葉が出てくる。
ステファン・マラルメは、フランス語の詩句の可能性を極限にまで広げた。「現れ(Apparition)」は1863年頃に書かれたと推測される初期の16行詩。
ステファヌ・マラルメ作 16行詩“Apparition”をめぐるIntertextuality
マラルメの16行詩「Apparition」を素材に使って2014年に作ったアルバムがあります。16行ある詩編を、韻を踏んでいる2行を一組にして全部で8曲の構成にしてみました。ボーカル(ソプラノ)と古風な2台のハープによる演奏になっています。
アルバムの2曲目のタイトルが「紺碧の花びら」です。
このアルバム1曲目「月は悲しかった」の音を使って作った映像作品。音楽に合わせて色が変化(GLSLで作るパーリンノイズ)します。
ドビュッシーが「Apparition」に曲をつけたのは1884年。ロマンティックなメロディで激しく盛り上がっていくところなどはドビュッシーの歌曲の中でも1・2を争う耽美さ。実はこの曲、美しいソプラノの声の持ち主であったといわれる彼の若き日の不倫相手、ヴィニエ夫人に歌われることをイメージして書かれたのだと言われています。
箏奏者の「市川 慎」が作曲した「青い薔薇」という曲があります。「市川 慎」は、和楽器のみで構成されるユニット「AUN J-CLASSIC ORCHESTRA」のメンバーにもなっています。
この曲に石井竜也が歌詞を付けたのが「青い薔薇の心」です。
BLUE ROSE(青いバラ)の花言葉は、IMPOSSIBLE(不可能)から「夢 かなう」になったそう。
カナダのアーティスト「リサ・リプトン」による「THE IMPOSSIBLE BLUE ROSE」という作品があります。
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