2024-03-08 邪馬台国の日蝕
●LEAF 0779 邪馬台国の日蝕
カンブリアンゲーム(ニューイヤーカンブリアン2024)
邪馬台国論争というのがる。2~3世紀の日本列島の中にあった邪馬台国をめぐる学問的議論。この論争の中心は、邪馬台国がどこにあったのかという問題である。邪馬台国の国名、距離、国家の性格、女王卑弥呼の人物像などの論争もあり、日本古代史の研究の中にあっては最大かつ多彩な論争として注目されており、学者のみならず古代史に興味をもつ一般の人々による議論の参加があって特異な論争ともなっている。
邪馬台国(やまたいこく/やまとこく)は、2世紀 - 3世紀に日本列島に存在したとされる国(くに)のひとつ。邪馬台国は倭女王卑弥呼の宮室があった女王国であり、倭国連合(邪馬台国連合)の都があったとされている。
ちなみに、「古代史に興味をもつ一般の人々」の私は「九州説」です。
古代史は文献資料が限られるため、こういった歴史的な論争をデータサイエンス(科学的・数理的アプローチ)で解明しようとする「古代史サイエンス」という研究領域があります。
邪馬台国論争に天文学からアプローチした研究に、邪馬台国の日蝕に関する研究がある。
247 年 3 月 24 日の日食についての著者の一人「安本美典」 さんは、心理学・日本史(古代史)などの研究者で、文章心理学、計量比較言語学、日本古代史の分野で多数の著書及び論文があります。
邪馬台国の会という、昭和58年に発足した日本古代史愛好家の集まりがあります。毎月の定例会では、安本美典さんの講演や、最新の話題についての解説などを行っています。ちなみに、安本美典さんは邪馬台国九州説です。
このページに、2013年6月の講演「真説 卑弥呼は天照大御神だった」の講演ビデオへのリンクがあります。
邪馬台国の会の直近の講演会の内容です。
① 邪馬台国が福岡県にあった確率・奈良県にあった確率
② ベイズ統計学による確率計算(「邪馬台国北部九州説」六つの証明、その5)
こちらは「田川古代史講座」での講演のビデオ。
安本美典責任編集の年2回刊「邪馬台国」という季刊誌もあります。
1978年に発売になった「日本語の成立」は、日本語を周囲の言語と比較して統計学的に推論(計量言語学)した「日本語起源論」で、当時「比較言語学」に興味があった私には画期的な本だったです。
『日本語の誕生』(安本美典・本多正久著 大修館書店 1978年)から安本美典氏の日本語成立論を要約する。安本は計量的比較から、安本は日本語と東南アジアの語との間に統計的に有意な関係があるとする。またそのデータから独自の日本語成立論を展開している。
そういえば、2023年は「吉野ヶ里遺跡」の“謎のエリア”の発掘調査が話題になりました。