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2024-02-22 駿河台の屋上庭園

●LEAF 0626 駿河台の屋上庭園

カンブリアンゲーム(ニューイヤーカンブリアン2024)

御茶ノ水駅南方200mほどの本郷通り沿いにある中央大学駿河台キャンパス跡に、1984年に竣工した三井住友海上駿河台ビルというのがある。
損害保険会社にふさわしい防災性能を目指し、建物基礎は地表下31mとし、消防水利も規定の3倍の1,000トン備蓄されている。竣工当初より中水道設備が稼働し、トイレの洗浄水や植栽への散水に雨水が使用されている。1985年に第26回BCS賞1993年に第一回千代田区都市景観賞、2004年に都市緑化機構主催第3回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール環境大臣賞、2016年にはいきもの共生事業推進協議会主催第1回ABINC賞優秀賞を受賞した。
周辺環境への調和を目指し、西側の低層棟には2614m2の屋上庭園が設けられた。ヤマモモクスノキなどの木々が植えられた「フォレスト」、デッキチェアが配置された「パーク」、社員や近隣住民に貸し出されガーデニングが楽しめる「屋上クラインガルテン」の3つのゾーンからなる。2012年には常緑樹の一部を落葉樹や果樹に植え替え、小さな田んぼも設けて水生昆虫が生息できる環境を作るとともに、皇居上野公園の中間の緑の拠点として野鳥の生息域拡大を目指している。新館の敷地西側にも、緑地帯「ECOM駿河台」が設けられている。

屋上庭園は、地上から直通エレベーターが設置されており、誰でも自由に見学が可能(開園は平日10時~17時。11月~3月は16時まで)。地域の人や近くの病院に通院する人がついで立ち寄ったり、周辺のオフィスに勤める人が昼休みに気分転換に訪れたりと、地域のオアシスとして機能しています。
エレベーターから屋上庭園に出ると目に入るのは、背丈を超える木々の濃い緑です。同時に土の匂いや風のそよぎも感じられ、風景だけでなく空気も一変します。植物は、ユズリハ、モッコク、ヤマモモ、ツバキなどの常緑樹を中心に約100種類に上り、実のなる木や蜜の出る花も植栽して生物多様性を意識した植生。季節に応じた表情を楽しむことができます。また、物理学者ニュートンの生家にあった木の枝から細胞培養された貴重な「ニュートンのリンゴの木」もあり、21世紀の東京で17世紀イギリスにおける偉大な科学的発見に思いをはせるのもいいでしょう。


屋上庭園と言えば、「バビロンの空中庭園」というのがあります。古代ギリシアの数学者・フィロンが選んだ「世界の七不思議」の建造物の一つの伝承上の屋上庭園


世界の七不思議とは、巨大な7つの建造物のこと。現在、一般的には、古代世界の七不思議として伝承されてきた。


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