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猫を飼いたい人より猫が多いのかも?

いつの間にか子猫を見ても純粋にかわいいと思えなくなってきました。
猫の保護活動をしてる訳ではないですが、活動をしてる人の姿を見ると野良猫の子猫の環境の厳しさが見えてきてなんとも言えない気持ちになります。

軒先にくる可愛い親子

郊外の戸建てに住んでいるとよくある光景かもしれません。いつの間にか親子で現れ、いつの間にか居なくなる。まるでツバメが家に巣作りに来たような気分で、地域によっては毎年違う子猫が現れるような事があるかもしれません。

どっかで幸せに暮らしてる?

軒先に現れてた猫が姿を消したら、猫が大人になって別の場所で幸せに暮らしてるのだろう・・・そう思いたいの分かるのですが、交通事故や猫のけんかによる感染症、外敵にほる捕食など、野良猫の寿命は2.3年とも言われています。子猫から大きくなる時に命を落としてしまいます。

しかし、避妊手術をしない無責任な餌やりさんがいて、のどかな住宅街だと一気に猫だらけになってしまいます。猫にとっては環境が良いので仲間内ではじかれない限りはそこで住むことになります。わざわざ厳しい環境に行く必要はないですもんね。

いきなり家に現れた今にも虹の橋を渡りそうなねこ

そして猫が増えすぎると、家庭菜園の畑が猫のうんちだらけになったり、住宅街の車の走行がかなり慎重になったりします。恋の季節には鳴き声が大きくなるので、猫が増えることにより猫が嫌いな人が増える可能性があります。そうなると1.2匹の数だったら目をつむれる事も20匹になると目をつむってられなくなります。そうなると猫を追い払う人や猫に危害を加える人が出てきて、結局猫が暮らしにくい世界になってしまいます。


保護ねこの譲渡 猫ブームはどこ?

野良猫を保護して里親さんを見つけるのが一番王道。市や県、国が推奨してる方法です。私の住む岐阜県でも猫の譲渡会が頻繁に開催されています。
犬のおやつを販売するため、イベントなど出店したら一緒に譲渡会が開催されてたりします。どれくらいの頻度で譲渡成立になってるのかは不明ですが、そんなにみんな猫を飼ってないし、フラッと立ち寄って猫を飼う事になった・・・みたいな事はないでしょう。譲渡会のチラシには同じ顔触れが並ぶ事も多いです。

犬の飼育より猫の飼育頭数が上回ったというニュースが2年くらい前にありましたが、保護団体は常にどこも抱えきれないほどの数の保護動物を抱えています。
昔に比べて、保護犬・保護猫を迎えるという選択をされる方が増えてるのは体感として感じています。保護団体の数も増えてると思うのですが、どことも資金難で寄付を募っていたりします。

ペットショップで買うより譲渡会で猫を迎える方が難しい

ここの部分が結構大きな問題なのかもしれないと思っています。猫を迎えるにあたって、保護団体が挙げる条件がまあ、厳しいです。それに腹を立ててる里親希望の人もいます。

でもね、譲渡する相手(里親)がどんな人か分からないんです、人間に例えると我が子の結婚相手のようなものだと思います。

「どこの馬の骨とも分からん奴に娘をやるなんて・・・」って気持ちでしょうか?令和になるとこのたとえ話も感覚が古くて伝わりにくいかもですが。
どこかの保護団体では源泉徴収票を見せてくれと言われてたとか。そりゃ、収入が低くて適正な猫の飼養が難しい人は里親は厳しいでしょう。

 それくらい厳しくしないとと思う反面、譲渡会で年齢と独身(60歳女性)という理由で譲渡条件を満たせなかったとの事。結局その方はペットショップで猫を迎えたらしいのです。なかなか譲渡会と里親希望とマッチしないという事も多いようです。

TNR活動で過剰繁殖を防ぐ

捕まえて(Trap)避妊・去勢(NEUTER)して戻す(Return)
戻された猫はその地域で生涯を過ごせるようにする。野良猫が軒下で生んだ子猫は保健所に持ち込まれる事が多いのです。避妊手術をしておけば避けれた殺処分です。持ち込む人も迷惑してるのでしょうけど、持ち込まれて殺処分する保健所の職員の気持ちを思うとなかなかしんどいものがあります。

猫を処分するのが好きでしてる人はまず居ないでしょう。毎日ではないかもしれませんが、期間が来るまでは動物の世話をして期限がくるとその動物を殺処分する。まるで囚人の穴掘り(注1)のよう。やはり殺処分は最低限に留めて、殺処分をしなくてもいいような仕組み作りが必要です。

注1 ソ連が昔していた罰(拷問)で、捕まえた捕虜に午前中穴を掘らせて、夜になるとその穴を埋めさせる。無意味な行動を強制させると精神に異常をきたすとされている。

猫も一緒に暮らすと楽しい

動物を迎えるなら覚悟をもって・・・と言われてるし、その通りなんですが、望んでないけどご縁があって暮らす事も多いのが猫では?


サバ男ちょっとビビりで私には偉そう

我が家には今猫が2匹います。一匹は犬の散歩に出かけたら目の前に寄ってきたサバ男。一応保健所・警察に連絡して近所のスーパーにもチラシを晴らしてもらったけど飼い主おらずでうちの子に。来た時すでに去勢されてたから飼われてたと思うんだけどね。

もう一匹は保護団体から預かってる猫。チェンライ 多頭飼育崩壊があり、手分けした受け入れたうちの1匹。

すっかり元気

栄養状況が悪かったからか、ご飯の食べっぷりも悪く、なかなか苦労しました。所有権は保護団体だから、猫の大きな判断(病院連れていくとか)はゆだねる形になるので飼い猫のようにはいかない一面も。

今もめちゃくちゃ猫が好きって訳ではないけど、楽しい毎日を過ごせてます。飼い主に捨てられたり、生きていく環境が悪くて、人が嫌いになりそうですが、私にも甘え、大型犬にも慣れ、順応して暮らしている姿を見るとさすが猫となります。

まだ猫を飼ってないあなた、ご縁があった時、一歩踏み出してみたはいかがでしょうか?猫との生活、悪くないですよ。

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