制作日記①〜リズム録り〜

アルバムの制作が、ついにはじまりました。
少し前からデモを作ったり、ベッドのなかで歌詞を書いては消したりしていましたが、ついにおうちを飛び出して、スタジオでの作業がはじまりました。

このコロナ禍で面白いハプニングに恵まれない昨今、せっかくなので、制作についてのあれこれくらいは文章にしておこうかなと思います。


30年ぶりに爪に可愛いのを塗った、6月20日、レコーディング初日。

色んな人にワガママと無理を聞いてもらって、今回はドラムやベース、アコギなどは出来るだけ「生」で録音するつもりです。つまり打ち込みじゃあ無いってことです。

テイラー・スウィフトがコロナ禍に出したアルバムでアコースティックなサウンドに戻ってきたり、大好きなYUIさんもYUIさんとしてセルフカバーアルバムをリリースしたり、なんだか近頃、私の身の回りで青春がひと巡りしたような気がしており。

日常のなかでも、ふと「この気持ち懐かしいな」とか「そうそう、こういう音楽が好きだったな」とハッとすることが多く…。それならば次に出す曲たちは無理に新鮮さを追いかけるんじゃなくて、いま一度自分が心から憧れたサウンドや、自然に出てきた歌詞に乗っかってみよう、と思ったのです。

となると、縦がバチバチに揃っていて整然とした音よりも、「ジャーン」で一斉に音を出した瞬間の喜びが乗っかった、人間味のある……

とか言ってそれら全部後付けで、スタジオで大好きなミュージシャンやスタッフとみんなで録音したかったのが1番の理由かもしれません。

今日は3曲、楽器を録りました。
スタジオで「せーの」で音を合わせて自分の曲を録音するのは、たぶん3年半ぶりくらい?

嬉しくて泣きそうになりました。
自己肯定感のガソリン、入りました〜。

よりトキメキが増していく曲たちを聴きながら、歌詞もここ書き換えたいなとか、ここもっとこう歌いたいな、とか。頭のなかが試してみたいことでいっぱいで、とても幸せでした。

せっかく自分で歌うんだから、他のアーティストには絶対に歌わせられないような、私的で内輪なものを歌って残しておきたいです。数年後に聴き返して、恥ずかしくなるくらいの。


録音が終わって外に出ると、小雨。
20分ほど歩いてから、目的の駅と全く逆方向に向かっていたことに気がつき、悲しくなってタクシーで帰りました。お財布に謝ります。

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