【音楽コラム】スパンダー・バレエのシンガー、トニー・ハドリーが2012年11月に来日決定。「トゥルー」が日本に鳴り響く日

初出はヤマハサイト。2012年です。

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1980年代初め、MTVの開局と急速な普及に伴い、ヴィジュアル的にアピールするイギリスのアーティストが大挙してアメリカ市場へと進出していった。ヒューマン・リーグ、カルチャー・クラブ、カジャグーグー、ユーリズミックス、ハワード・ジョーンズなどが成功を収める中、”ブリティッシュ・インヴェイジョン”を代表する双璧は、デュラン・デュランとスパンダー・バレエだった。

イギリスのニュー・ロマンティックス・ムーヴメントから登場した両バンドは、卓越したソングライティングとアイドル的なルックス、そして華麗なファッション性で一躍ブレイク。マスコミは早くから、彼らのライバル関係を煽りたてていた。

スパンダー・バレエが1980年11月、「早い話が...」で一足先にデビューすると、デュラン・デュランも「プラネット・アース」「グラビアの美少女」で猛追撃。一方アメリカ進出はデュラン側が早く、「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」「リオ」「セイヴ・ア・プレイヤー」が連続ヒット。それに対してスパンダーも負けじと「トゥルー」で全米ナンバー1を獲得するなど、チャート上で火花を散らすバトルを繰り広げた。

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