【音楽コラム】イギー・ポップは自分のポコチンに言い訳をしない


2002年初出。Hさんが〆切を前にして失踪して、穴埋めとして僕に声がかかって、1時間半ぐらいで書いた原稿。イギーがお題というのは決まっていたので「イギー...そうだ!ポコチンだ!」と脊髄反射で書きました。こういう意識の流れのままに書くウィリアム・ジェイムズ的(うそ)な原稿は決して得意ではないけど、たまに書いてみたい欲求があります。でも案外体力を要することも事実です。

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イギー・ポップは自分のポコチンに言い訳をしない。

ストゥージズを結成したのが1967年。その頃からステージ上でポコチンを露出してきたイギーは、ポコチン・ロッカー歴35年を迎えることになる。

ロックとポコチンは密接な関係を築いてきた。1950年代にエルヴィス・プレスリーの腰の動きが卑猥だとしてテレビで上半身のみが映し出されたのも、ポコチンぷるぷるが連想されたからだし、ドアーズのジム・モリソンもマイアミのステージ上でポコチンを出している。フリートウッド・マックのジェレミー・スペンサーはロンドンの名門ライヴハウス、マーキー・クラブで股間から電動バイブをぶらぶらさせて出入り禁止となっているし、ジョン・レノンはアルバム『トゥ・ヴァージンズ』でフルチン姿でオノ・ヨーコと並んでいる。あと、「自然に還れ」と全裸になるヒッピー、あるいはヌーディストは無数にいた。

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