【雑記】切り裂きジャックにまつわる諸説

2020年。コラム用のメモ。フリーで使える良い画像がなかったためボツに。切り裂きジャックはずっと興味があって追っかけているので、いつか何か書きたいです。

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●1888年にロンドンのイーストエンドで5人の売春婦を殺害した切り裂きジャック事件は未解決のまま132年が経つ。
これまで数々の犯人候補が挙がってきたが、いずれも決定的なものではなかった。
さすがに21世紀になるとネタも尽きてきたようで、極論だったり強引だったりする説が増えてきた。

●最近(2020年夏)では『ゴールデンカムイ』でも言及されるなど(ミハイル・オストログ説を採択)、注目が途絶えることがない

●人気推理作家のパトリシア・コーンウェルが700万ドルを投じて100回以上のDNA鑑定を行い、切り裂きジャックの正体を突き止めたという『切り裂きジャック』(2002/文庫版タイトル『真相 “切り裂きジャック”は誰なのか』)
イギリスの著名な画家ウォルター・シッカートが犯人としている
最初からシッカートが犯人だと決めつけてかかっていることに批判
さらに“確証”を得るためにシッカートの絵画を破損させたとして美術界からバッシング
“版画、スケッチ、そして絵を百点以上入手している”
副読本『切り裂きジャックを追いかけて Chasing The Ripper』(2014)も出ている
「いちばんよくなかったのは、自説に固執しすぎたことだろう。」

●1992年に著者無記名の『切り裂きジャックの日記』が刊行された
リヴァプールの綿商人ジェイムズ・メイブリックが犯人とされる
日本語版の帯に“ハリウッドで映画化決定!ホラー映画の巨匠ウィリアム・フリードキン”とあったが、どうなったのだろうか

●2014年、4番目の犠牲者キャサリン・エドウズのショールに付着していた体液のDNAを調べたところ、当時容疑者の1人だったアーロン・コズミンスキーの子孫のDNAと酷似していると発表
ラッセル・エドワーズ著『Naming Jack The Ripper』(2015)として刊行された
犯行現場にあったショールを警官が自宅に持ち帰って100年間一度も洗濯しないなど、かなり嘘臭い

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