【音楽コラム】ニック・カーショウが2014年1月に来日。「ザ・リドル」の謎は明かされるか

初出はヤマハサイト。2014年1月の来日を前にした煽り記事です。

++++++++++++++++

2014年の新年早々、ニック・カーショウが29年ぶりの来日を果たす。

コンスタントに活動してきたニックに対して失礼とは思うが、彼のファンの少なくない割合が思い起こすのは、80年代の勇姿だろう。 目をつぶれば1985年、ライヴ・エイドでのステージが脳裏に浮かぶ。同年に行われた唯一の来日公演を覚えているオールド・ファンもいるに違いない。シングル「恋はせつなく」が全英チャートでブレイク、一躍その名を知られるようになったのが1984年。あれからもう30年となる。

ニックといえば誰もが思い浮かべるのが、1985年のヒット曲「ザ・リドル」だろう。同題のアルバムからシングル・カットされたこの曲は、ケルト民謡を思わせるメロディと神秘的な歌詞、そして透明感あふれるサウンド・プロダクションで、時代を超えたポップ・ミュージックの名曲となった。

「ザ・リドル」の歌詞は今日に至るまで、さまざまな論議を呼んできた。ニック自身は「80年代のポップ・スターのたわごと。大した意味なんてない」と語っているものの、世界中のファンが、解釈を巡って現在でも意見を戦わせている。

ここから先は

1,596字
音楽ライター山﨑智之の期間限定マガジン。新作記事・未発表記事・幻の発掘記事・てきとうな殴り書きなどを公開していきます。治療費や薬代などでけっこうな費用がかかるので、ご支援よろしくお願いします。

音楽ライター山﨑智之の期間限定マガジン。新作記事・未発表記事・幻の発掘記事・てきとうな殴り書きなどを公開していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?